起立性調節障害の子を育てるママへ。
子どもが苦しんでいるとき、
「私だけ楽しんでいいのかな」
そう思ったことはありませんか?
私も、ずっとそうでした。
息子が朝起きられない。
学校に行けない。
部屋から出てこない。
先の見えない毎日の中で、
私が楽しむことも、
笑うことも、
自分のために時間を使うことも、
どこかいけないことのように感じていました。
息子が元気になったら。
学校に行けるようになったら。
家族の問題が全部落ち着いたら。
そのとき初めて、
私は自分の人生を楽しんでもいい。
心のどこかで、
そんなふうに思っていたのかもしれません。
けれど先日、
私はハワイの大自然の中に立ちました。
目の前には、
朝日に照らされた青い海。
岩にぶつかり、
空高く吹き上がる波。
肌を包む潮風。
私はその景色の中で、
自分の夢を大きな声で叫びました。
その瞬間、
母親でもなく、
妻でもなく、
誰かを支える人でもなく、
ただ一人の「私」として、
心が震えるほど感動していました。
誰かのために、
次に何をしなければならないかを考えない。
子どもの体調も、
学校も、
これからの不安も、
その時間だけは横に置いて、
目の前の景色を見て、
風を感じて、
心が動くことに夢中になっていました。
そして、気づいたんです。
私は長い間、
誰かの役に立つこと。
家族を支えること。
子どもを少しでも前に進ませること。
そればかりを優先して、
自分が人生を楽しむことを、
ずっと後回しにしていたのだと。
けれど不思議なことに、
自分のために心から笑い、
自分のために感動したあと、
私の中に湧いてきたのは、
家族への申し訳なさではありませんでした。
「この景色を、家族にも見せたい」
「大切な人たちにも、
こんなふうに心が震える体験をしてほしい」
「子育てに悩み、
自分の人生を止めているママたちに、
この感動を届けたい」
そんな想いでした。
自分の人生を楽しむことは、
大切な人を置いていくことではありません。
自分の心を満たすことは、
また誰かを愛し、
大切にするための力を、
自分の中に取り戻すことなのです。
起立性調節障害の子を育てていると、
いつも子どもの体調が中心になります。
今日は起きられるだろうか。
学校に行くだろうか。
このままで大丈夫だろうか。
気づけば、
ママの人生まで止まってしまう。
けれど、
子どもが苦しんでいても、
ママの人生まで止めなくていい。
子どもの回復を願いながら、
ママも笑っていい。
悩みが全部なくなる日を待たなくていい。
悩みのある毎日の中に、
あなたの心が動く時間を、
つくっていいのです。
そして私は今、
新しい夢を描いています。
1年後。
子育てを優先するあまり、
自分が何を好きだったのかさえ
分からなくなってしまったママたちと、
もう一度、
このハワイの朝日の前に立つこと。
波の音を聞き、
潮風を感じながら、
「私は、これからこう生きたい」
と、一緒に夢を叫ぶことです。
子どものためだけではなく、
自分の人生を生きるママとして。
誰かの期待ではなく、
自分の心が動く未来を選ぶ一人の女性として。
私は、
そんなママたちとハワイに行きたい。
観光をするためだけではありません。
子どもを置いて、
現実から逃げるためでもありません。
これまで家族のために
頑張ってきた自分を認め、
「私も人生を楽しんでいい」
と、自分に許可を出すためです。
そして日本に帰ったとき、
今までとは少し違う目で、
子どもを見られる自分になるためです。
ママが自分の人生を生き始める姿は、
言葉で教える以上に、
子どもに
「あなたも自分の人生を選んでいい」
と伝えていくはずです。
来年。
ハワイの朝日の中で、
一緒に夢を叫んでいるのは、
あなたかもしれません。
「私も行ってみたい」
今、ほんの少しでも心が動いたなら、
その気持ちを、
なかったことにしないでください。
人生が変わる最初の一歩は、
大きな決断ではなく、
心が動いた瞬間を、
自分で認めることから始まります。
まずは今日、
10分でもいい。
あなたが心地よいと感じることを、
一つ選んでみてください。
好きな飲み物をゆっくり飲む。
行きたかった場所を調べてみる。
好きだった音楽を聴く。
「本当は何をしてみたい?」
と、自分に問いかけてみる。
人生を楽しむことを、
今日一つ、
自分に許してあげてください。
その小さな許可の先に、
今はまだ想像していない
新しい景色が待っています。
来年、
ハワイの朝日の下で、
あなたと一緒に
その景色を見られることを、
私は楽しみにしています。


