さて今日は
「「2学期は行く」って言ったのに、
宿題をしない。
そんな時こそ知ってほしいこと」
というお話です。
「2学期は行く」
そう言っていたから、
ちょっとホッとしたのも束の間。
夏休みも終わりに近づいているのに、
宿題は進まない。
相変わらずゲームばかり。
学校の準備をする様子もない。
すると、だんだんママの頭の中に、
「本当に2学期から行けるの?」
「今から少しは勉強して
おかなくて大丈夫?」
「生活リズムも戻した方がいいよね?」
が増えてきます。
そして、つい、
「宿題どうするの?」
「そろそろ学校のことも考えないとね」
「2学期から行くって言ってたよね?」
と言いたくなる。

だけど、
ここで一つ、
知っておいてほしいことがあります。
回復には、順番があります。
私は、
ママの
「こうあるべき」を手放せるほど、
不安で動けない子の子育ては
うまくいきやすくなると考えています。
なぜなら、
まだ十分に休めていない子。
好きなことを通して
「できた」という感覚を
取り戻せていない子。
自分から小さく動く経験を
まだ積めていない子に、
いきなり
学校。
宿題。
勉強。
進路。
という高いハードルを渡しても、
脳は
「よし、やろう!」
とはならないからです。
むしろ、
「やっぱり無理」
「また言われた」
「お母さんは分かってくれない」
と、さらに動けなくなったり、
親子関係まで
ギクシャクしてしまうことが
目に見えています。
だけどね。
ここで難しいのは、
ママだって、
分かっていて
声をかけているわけではない、
ということなんです。
「このままで大丈夫なの?」
「2学期どうなるの?」
「勉強が遅れたら?」
「進路は?」
先が見えない。
答えがない。
いつ動き始めるのかも分からない。
人は、
こうした「分からない状態」が続くと
不安になりやすいものです。
心理学では、
不確実な状態に対して
不安や苦痛を感じやすい傾向を、
「不確実性不耐性」
といいます。
だからママは、
子どもを困らせたいわけじゃない。
早くこの不安を消したくて、
「宿題だけでも」
「少し勉強したら?」
「学校どうする?」
と、目の前の問題を
一つずつ片づけたくなるんです。
けれど、
ここで変えたいのは、
子どもではなく、
ママが見ている“順番”です。
たとえば、
「中学生なら勉強するもの」
「2学期から行くなら、
夏休み中に準備するもの」
「生活リズムは整えるべき」
「ゲームばかりではダメ」
それは、
元気な子には
当たり前かもしれません。
だけど、
今のわが子にも
同じ当たり前が必要でしょうか?
ここを一度、
疑ってみてほしいんです。
大事なのは、
「何歳だから、これくらいできる」
ではなく、
今、この子の脳は
どこまでなら動ける状態なのか?
を見ること。
だから私は、
「学校へ行けたか」
「宿題をしたか」
だけを見ません。
むしろ、
ほかに見るべきところが
たくさんあります。
声をかけたあと、
不機嫌になる。
黙り込む。
落ち込む。
荒れる。
避ける。
そんな反応が出たとしたら、
それは、
「この子はやる気がない」ではなく、
“今のこの子には、
まだハードルが高いよ”
というサインです。
反対に、
自分から話し始める。
好きなことなら動ける。
家族と笑える。
自分で選ぶことが増える。
「ちょっとやってみようかな」が出る。
こうした変化は、
学校とは関係なく見えても、
次に進むための
大切な土台です。
だから、
焦って学校へ近づけるより先に、
まずは、
わが子の反応を見る。
そして、
「私の当たり前ではなく、
この子の今に合っているかな?」
「脳科学的にはどうなのかな?」
「うまく行っている人は
こんなときどうするのかな?」
と考えてみる。
これが今日、
やってみてほしい一手です。
私自身も、
「学校には行くもの」
「勉強はするもの」
「生活リズムは整えるもの」
そんな当たり前を
たくさん持っていました。
だけど、
その当たり前では
息子は動かなかった。
だから私は、
科学を学び、
うまくいっている人から学び、
自分の当たり前を
一つずつアップデートしていきました。
すると、
「何を言えば動くか」
を探す子育てから、
「今、この子には何が必要?」
と考えられる子育てに変わりました。
何度も言います。
回復には、
順番があります。
そして、
その順番が分かると、
「今は何もしなくて大丈夫?」
という不安も、
「そろそろ背中を押していい?」
という迷いも、
少しずつ減っていきます。
親子で変化成長したいなら、
正しい声かけを
たくさん覚えることより、
まず、
自分の“当たり前”を
アップデートすること。
そして、
科学的な視点から
わが子の今を知り、
うまくいった関わりを
自分たち親子の
ヒットパターンにしていくこと。

今日もし、
「宿題やった?」
「2学期どうする?」
と言いたくなったら、
その前に一度、
わが子の表情を
見てみてください。
その反応の中に、
“今は進む時か、
まだ土台をつくる時か”
次の一手を決めるヒントが
ちゃんとあります。
答えはいつも子どもが
持っています。
今日はここまでです。


