1.「あの学校に合格しなかったら人生終わり」息子を苦しめていた進路へのこだわり
何が、息子をここまで変えたのか。
起立性調節障害のお子さんの中には
こんなこだわりが強くて
自分も周りの人も苦しめることが
あります。
我が家も同じように
息子の強いこだわりにとても
悩んでいました。
だけど、息子のこだわりが緩んだのは、
息子を前向きにさせたからでも、
説得したからでもないと思っています。
私たち大人から受け取った
「人生の正解」を、
親子で少しずつリセット
してきたからです。
以前の息子にとって、
偏差値の高い学校へ行くこと。
希望した学校に合格すること。
予定していたレールから外れないこと。
それが「いい人生」でした。
だけど、考えてみれば、
その価値観は、
最初から息子の中に
あったものではありません。
「いい学校に行った方が将来安心だよ」
「選択肢が広がるよ」
「今頑張っておいた方がいいよ」
子どものためを思って、
私たち大人が何気なく
渡してきた言葉から、
いつしか、
「そこから外れたら、自分の人生は失敗」
というところまで、
息子の中で大きくなって
いたのかもしれません。
2.息子を元のレールへ戻すより、親の「人生の正解」を問い直しました
だから、思い描いていた道を
進めなくなったとき、
息子に必要だったのは、
「大丈夫、次があるよ」
という励ましだけではありませんでした。
私自身も、
「どうしたら元のレールに戻せるか」
ではなく、
「そもそも、私たちが正解だと思っている
ものは、本当にこの子の正解なのか?」
を問い直す必要がありました。
そこで私が学んだのが、
正しい知識と、
息子の脳の特性。
そして何より、
自分自身が持っている思い込みを
知ること。
「頑張ればできる」
「学校には行くもの」
「いい学校に行けば安心」
「みんなと同じようにできた方がいい」
一つひとつ、
「それ、本当に?」
と問い直していきました。
すると、
息子を見る目が変わり、
かける言葉が変わり、
少しずつ息子自身も、
「できなかった自分」ではなく、
「じゃあ、自分はどうしたい?」
を考えられるようになっていきました。
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3.第一志望に行けなかった息子が「この学校で本当によかった」と言えるまで
そして今、
息子は言います。
「この学校で本当によかった」
第一志望に行けなかったことを
無理やり肯定しているわけでは
ありません。
今いる場所で出会った人、
経験したこと、
挑戦できたことを自分で見つけて、
「これが俺の人生でよかった」
と言えるようになった。
私はここに、
一番大きな成長があると思っています。
だから、
不登校や起立性調節障害になった子に
必要なのは、
ただ「元に戻す」ことでは
ありません。
学校へ戻す。
勉強を取り戻す。
みんなと同じ進路へ戻す。
その前に、
その子を苦しめている
「こうでなければならない」を
見つけてあげること。
そして同時に、
親である私たち自身の中にある
「こうあるべき」にも気づくこと。
子どもの人生を狭くしているのは、
能力の問題だけではありません。
「人生の正解はこれしかない」
という思い込みが、
子どもの可能性を狭くしている
こともある。
正しい知識を知る。
わが子の脳を知る。
そして、自分の思い込みを知る。
そうやって一つずつ手放していった先に、
「あの道に戻れたからよかった」
ではなく、
「この道を選んだ自分でよかった」
と言える未来がある。
私は息子から、
それを教えてもらいました。
次はあなたのお子さんの番です。



