「様子をみましょう」
という言葉を信じて、
本当にこのまま何もしないで
吃音を放置していいのか、
と不安になられるお母さん、
いますよね^ ^
私もそうでした。
けれども、
当時は教科書を信じて
始めの1年間は本当に
何もしないで、ただ
様子をみるだけでした。
そこで、今回は、
私の後悔をみなさんが
繰り返さないように、
吃音の問題を視覚的に
わかるように表した
立方体モデル
といものを紹介しながら
お話します。
吃音の問題の大きさを
言葉×心理×社会
の3つの要素を辺に例えて、
体積で表したものです。
そこで、今回は3つの中の
「心理」
についてお話しします。
心理の問題は、
気がついたら
いきなり大きくなってた、
となることが多く、
いかに予防しておくかが
肝心なんです。
特に、吃音は専門家が
「様子を見ましょう」
と言うことが多いので、
何の対処もせず、
様子をみてしまいがちですが、
私は、特にこの
心理に関しては、
吃音を発症したお子さん、
全員に予防的に対応
しておくことが
大事だと考えています。
うちの子は、
まだ、どもることを気にして
いないし、
明るく元気だから大丈夫、
と思っている方でも、
以下のサインが見られる子なら
軽いうちに対応を変えることで
大変身するので
チェックしてみてください!
対応を変えた方がいいお子さん
タイプ1:
園や学校と家とで
どもる量、話す量が違う
お子さん
家ではたくさんどもってるのに
園や学校ではどもりに
気づかれていない、
または、
そもそもそれほど
しゃべっていない
というお子さんは、
口で言ったり、
態度に示していなくても
どもることを気にして
話すことを控えていたり、
外では周りに合わせるだけで
精一杯で自己主張できていない
お子さんの可能性が
あります。
吃音はストレスによって
症状が進行します。
密かに人前で
どもるのを嫌がるように
なっている、
また、人との付き合いで
相手に合わせることを
覚え始め、
自分を表現する方法を
身につけられなくなっている
お子さんですので、
ストレスいっぱいです。
そりゃ、吃音も
よくならないわけです。
こんなお子さんは
即日対応を変えた方が
いいお子さんです。
対応を変えた方がいいお子さん
タイプ2:
思い通りにならないと
癇癪を起こす
あるいは、
絶対譲らない
この場合も、家でのみ
モンスターになって、
外ではそんな様子を
見せない子が危険信号です。
思った通りにしたい子の
心理には、
予想外のことが起きるのって
どうしていいかわからないから
怖い!
という不安が隠れています。
本来、何も知らずに
何もできずに生まれてくる
子どもにとっては、
すべてが未体験で
すべてた未知のことです。
それを怖がらずに
無鉄砲に大人の真似をして
やってみるのが子どもです。
子どもは、好奇心の塊で
生まれてくるので、
無鉄砲になんでも
やっちゃうんです。
そうやって物事を
学習していく、
というメカニズムが
脳に組み込まれています。
ところが、
小さい頃から怖がりで、
人見知り、場所見知りが
激しい子というのは、
好奇心はあっても
「嫌なことがあったら
どうしよう」
という恐怖心がまさって
行動に移すことが
できない子になります。
これは発達障害グレーゾーンの
お子さんによくみられる
症状でもあります。
その症状がひどくなると、
外では頑張るけど、
家では我慢ができなくなり、
「自分が思った通りに
なってほしい!」
という衝動が抑えられなくなり、
思った通りにいかないと
癇癪を起こしたり、
絶対譲らず親子バトルに
発展してしまいます。
この不安感は早めに
取り除いてあげないと、
吃音だけではなく、
本来伸びるはずの力も
伸びにくくしてしまうので、
即刻、対応を変えた方が
いいお子さんになります。
対応を変えた方がいいお子さん
タイプ3:
気になるクセがある
爪噛み、髪を抜く、
まつ毛を抜く、
チックがある、
ふいに声が出る、
洋服を噛む
などのクセがあるお子さんです。
このタイプのお子さんも
タイプ2のお子さんと
同様に不安が強いお子さん
だからです。
このクセを
「やめなさい」と
注意したり、
さとしたりすると逆効果!
親にそんなつまりはなくても
子どもをどんどん追い詰める
ことになるので、
症状が悪化したり、
自分の世界にのめり込んでいき、
親子のコミュニケーションが
とりずらくなって、
その他の症状が出てきます。
このタイプも
実は即刻、対応を変えた方が
いいお子さんです!
子どものうちは
「こういうこともあるのかな?」
「いつかよくなるだろう」
と見過ごされがちでは
ありますが、
悪化しやすいサインでもあります。
「心理」
に対して早めに対応をして
あげた方がいいお子さんか
見極めるヒントですので、
積極的に私たち大人の対応を
変えていきましょう!
肯定的な接し方に変えると
これらのサインが消えたり、
今までできなかったことや
やろうとしなかったことが
できるようになっていきます!
心理の問題が、
大きくなる前に予防的対応で
子どもがガラッと大変身
させましょう!
(╹◡╹)