「ママやって!」自分でできるのにやらない吃音×登園しぶりのある子どもに行動力を授ける対応

吃音
吃音×登園しぶりのある子どもが、自分で出来る事なのに「ママやって」と言って、自分で行動しないということはありませんか?ママは、困ってしまいますよね。行動力を上げる対応法についてお伝えします。

子どもに「ママやって」と言われることへの不満

子どもにできる事が増えてくると、成長を感じて嬉しいですよね。
 
 
しかし、自分でできるようになったにも関わらず「ママやって」と子どもに言われることはありませんか?
 
 
園では何でも自分でやっているのに、家では「ママやって」という子どもに対して「なんでできるのに、自分でやらないの?」とママは不満に感じてしまいますよね。
 
 
 
 
「自分でやりなさい」と言いたくなってしまいます。
 
 

なぜ?できるのに行動しない子どもの気持ちの理由

疲れている時

眠い時などは、やる気が起きなくなるのは自然なことです。
 
 
 
 
「ママやって」となるのも仕方ないですよね。
 
 

甘えたい時

子どもは大好きなママに甘えたい気持ちかまって欲しい気持ちを持っています。
 
 
その気持ちを「ママやって」という言葉で表現することがあります。
 
 

自信がない時

「自分でできる自信がない」と感じるときに「ママやって」となる場合もあります。
 
 

ママが子どもの行動に手や口を出しすぎている時

子どものことが心配な気持ちから、子どもが行動しようとするときに「こうするんだよ」と口を出すことが多かったり「こぼしたら困る」ということを考えて、やってあげてしまうなどママが行動の先回りをしてしまうことで何も考えずに「ママやって」となっている場合があります。
 
 

噓でしょ?吃音×登園しぶりのある息子の「ママやって」の原因は私?

私には吃音×登園しぶりのある息子がいます。
 
 
息子は入園後すぐに登園しぶりをするようになりました。
 
 
登園を嫌がる毎日でしたが、入園し集団の生活の中で色々なことを学びできる事がたくさん増えました
 
 
洋服の表と裏を間違えないで着替えられたり、ジャンバーのァスナーをあげられるようになったり、自分でトイレにも行けるようになり、箸も使えるようになってきました。
 
 
園に入ってからの成長ぶりには、驚かされていました。
 
 
ある日「お着替えしようか」と声をかけると「ママがやって」と言われ、「自分でできるのに…」と心の中で思いながらも着替えさせてあげました。
 
 
さらに「ご飯食べようか」と声をかけるとまた「ママが食べさせて」と言ってきました。
 
 
「えっ?ご飯は自分で食べようよ」と私が言うと「なんでやってくれないの!ママがやってよ!」と怒り出しました。
 
 
仕方なく食べさせて「靴を履いて行こう」というとまた「ママやって」と言われてさすがに全部「ママやって」という息子の態度に不満が出てしまい、「○○君、ママやってって言ってばかりだね、靴ぐらい自分で履いて!できるでしょ」と息子に言ってしまいました。
 
 
 
 
「なんでやってくれない?」と言って機嫌を悪くする息子に、イライラし始めたときに「ママはいつもいろいろ言ってきて、うるさいからママがやって」と息子から言われてしまいました。
 
 
私には、心当たりがありました。
 
 
できるようになったことは多かったのですが、飲み物を自分でコップに汲むということなどに対しては、こぼされるとイヤという思いから「こぼさないようにゆっくりやってね」「あ~、こぼれる!」と口を出したり、こぼしてしまったら「もう!こぼれちゃったじゃん」と言って騒ぎ、時には「ママがやるからいいよ」と言って子どもにやらせないということをしていました。
 
 
他にも、自分にとって後を考えると大変なことには、手出し口出しをしてしまっていました。
 
 
この先回りが、子どもの行動しようという気持ちに、ブレーキをかけていたのです。
 
 

子どものやる気を奪わずに子どもの行動力を上げるママの対応

この経験から学び、子どもに対する接し方を変えました。
 
 
子どものやる気を奪わないために大切なのは、ママが手出し、口出しをしないということに徹することがポイントです!
 
 
自分の行動にいちいち口出しされるのは、本当に嫌なことですよね。
 
 
自分に置き換えてみると、よくわかりました。
 
 
「失敗しないように」という思いの中には、結果を考えた時に面倒臭い気持ちと、子どもを思ってやってあげたいという気持ちが混じりますが、失敗をさせないということが良いことではありません。
 
 
失敗をして、今度はどうしようと考えて、次の行動につなげようとします。
 
 
そこからまた行動を起こし、できる事が増えていきます
 
 
口を出したくなる場面はたくさんありますが、見ないふりで、ぐっとこらえてみましょう
 
 
吃音×登園しぶりのある子どもが失敗したときに「もういいや」で終わるのか、それとも「自分はもっと出来るはず」と行動を起こすのかで、人生は大きく変わってきます
 
 
 
 
やる気を出して、行動を起こすということは自分にしかできないことです
 
 
いくら人から言われても、自分で自分を奮い立たせなければ行動につながりません
 
 
吃音×登園しぶりのある子どもに行動力を授けたいのは、挑戦するワクワクする気持ちをもって、吃音があることでやりたいことを諦めるということをして欲しくないからです。
 
 
「話したいけど、どもったら嫌だな」と思って話すことをやめる選択をしてしまうと行動に移すことができず「言えなかった」というネガティブな思いだけが残ります
 
 
それは、行動せずに諦めているということです。
 
 
「何でも挑戦したい」と思う気持ちを育てることが出来たら、「上手く言えないかもしれないけれど、この話をしたらきっと、面白いと言ってくれるはずだから言ってみよう」と失敗を恐れずに行動することができます。
 
 
この失敗を恐れない気持ちが、話す事に対する苦手意識をなくして、吃音を良くしていくことにつながります。
 
 
登園しぶりに対しても「行きたくないけど、行ったら楽しいことがあるかもしれない」と行動した先にあるワクワクを想像できるようになります。
 
 
やりたい気持ちを素直に行動にうつせるように、余計な口出しをせずにママが見守ることに徹すると、「何でもやってみよう」という気持ちから行動力が身につきます。
 
 
「ママやって」をなくして「ママできたよ!」を増やしていきましょう!
 
 
執筆者:広瀬つばき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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