=============
脳は事前に提示された刺激に
左右されやすい、
という「前刺激」特性があります。
手品や詐欺というのは
この特性をうまく使っています。
手品は
素早く手を動かしながら、
「ここをよ〜く見ててください」
と前刺激を出します。
この「素早く動かす」
という目からの前刺激と、
「よ〜く見ていないと見逃すよ〜」
という耳からの前刺激で
他のところに注目しにくい
状況をつかって死角部分を作り
技を披露します。
結婚詐欺なども、
たっぷり甘い想いをさせた後、
詐欺師側に不幸なトラブルが生じ、
「この問題が解決できたら
結婚できるんだけど…」
と前刺激を用意しておくことで、
お金を差し出させるという行動を
起こしています。
これをママさんたちが
上手に活用できたら、
子どもたちが(夫も)素直に動くように
なると思いませんか?
昨日のお話は、
「間違える気がしない!」
と思い込ませるために、
「何を答えても正解クイズ!」
をご紹介しましたが、
今日は
「◯◯したら✖✖がもらえる!」
という脳の報酬系を活用した
ご褒美作戦のお話をします。
ご褒美を使うと、
「ご褒美がないとしない子に
なるのではないか?」
と心配される方がいますが、
あることとセットにすることで
その心配は無用になります。
それは何かというと、
ご褒美と一緒にかける言葉です。
5日間、カバンを
決められたところに
毎日片付けられたら、
好きなもの買ってあげる!
というお約束をするとします。
この時に何千円、何万円も
するものをリクエストされた場合、
躊躇してしまうかもしれません。
ですが、
ご家庭の事情が許すなら
始めは奮発しても良いぐらいに
思います。
逆に、
子どもから特にリクエストが
なければ、
・週末、公園で遊ぶ
・週末、家族でご飯を食べに行く
・ガチャガチャ1回
・好きなおやつ1個
など子どもが喜ぶご褒美を
提示してあげます。
できたらスタンプか丸をつけて
「お片付けできたね〜!」
と声かけをします。
2日目も
「今日もできた!すごいじゃん!」
3日目は
「3日間お片付けできてるよ!
◯◯まであと2日だね!!」
4日目は
「あと1日だ〜!」
5日目
「見事やり切ったね!」
と肯定して週末、
ご褒美をあげます。
ご褒美をあげる時も
「やりきった君はすごいよ。
ママ感心したよ。」
とママの気持ちを伝えます。
ご褒美って一時的な感動なのですが、
ママの言葉って感動が続くんです。
もっと言われたい!
となると、
「来週はカバンだけじゃなくて
水筒も自分で片付ける!」
とやることを少しずつ増やすことが
できるようになります。
人は、子どもでも大人でも
認められたい!
という欲求が一番強いので、
自分を認めてもらえる
となるともっと欲しくなります。
すると、ご褒美はだんだん
なんでもよくなっていって、
もっとママから認められる
言葉をもらおうと
良い行動が増えていきます。
どんな行動を引き出したいかで
前刺激を工夫できるようになると
ママもお子さんも笑顔が
増えると思います!
ぜひ、お試しくださいね!