インスタグラムを始めてから
吃音のお子さんの相談だけでなく、
吃音当事者の方からの
お問い合わせが増えています。
これまでは成人されている方、
若くても10代の高校生からの
相談だったのですが、
先日、中学1年生の子から
相談がありました。
中学1年生と言えば、
元吃音キッズの私の娘と同じ年!
「言葉の始めが言えません。
どうしたら言えるように
なりますか?」
どストレートな相談でした。
この時は、年齢も性別もわかりません。
(今も性別はわかりません)
成人されている方も
このようにストレートな相談が
多いのですが、
この時はなんとなく
「幼い!」という直感が働きました。
そこで、会話を続けてみたところ、
年齢の他、
誰にも相談したことがなく、
小学生の頃から悩んでいる、
ということがわかりました。
会話の流れで
親御さんに相談することも
勧めてみましたが、
「たぶん困る」
(困らせてしまう)
という返事が返ってきてしまいました。
相談する意思はみられませんでした。
みなさんだったらどうしますか?
正直、メールのやりとりだけでは
この子を救えるとは思えません。
中学1年生にもなれば
脳はかなり発達してきています。
どもることを気にせず話せれば
徐々にどもらなくなっていく
年齢ですが、
思春期まっさかりのこの時期、
気になることは気になって
しょうがないという年齢です。
ニキビが一つできただけで
学校に行きたくない子もいます。
前髪が整わないだけで
1日気分が下がる子もいます。
毎日、いつ出てくるかわからない
吃音に怯えながら
話すか話さないか考えている子に、
「どもっても気にしないでね」
なんて言っても、
「わかってるけどできない!」
という心の声が返ってくるだけで
解決になりません。
どもることを自覚した子は、
その時から葛藤が始まります。
そんな子を一人で吃音と
戦わせてはいけないんです。
周りの人が、
吃音以外のことも
しっかり見て、
認めて、肯定して、
その子のよいところに気づかせて
ほしいんです。
通常、メールでの相談は
お受けしていません。
ですが、こんな子を
一人で悩ませておくわけにもいきません。
どうかこのような子が一人でも
いなくなりますよう、
みなさんのお子さんには
そばに相談できる人がいる
という安心できる環境を
つくっておいてください。
ただ「大丈夫、よくなるよ。」
だけではなく、
しっかり心の葛藤に耳を傾けて、
どんな気持ちでも、
どんな言葉でも、
否定せずに聞いて共感して
ください。
そして、
毎日お子さんに肯定の声かけを
かけてください。
お願いしますm(_ _)m