「様子見で大丈夫」と言われて待っていたら、吃音が強まってしまった…。幼児期は脳が育つ大事な時期です。ママの肯定的な声かけで「自信」を育てれば、子どものすらすら話す回路が強くなり、吃音が改善に向かいます。私がやって効果のあった声かけをご紹介します。
「様子見でいいよ」を信じたママが気づいた吃音悪化のサイン
「吃音はそのうちよくなるよ」
「幼児期は様子見で大丈夫」
そう言われたことはありませんか?
私の息子が吃音を発症したのは、2歳半の頃でした。
はじめて「お、お、お、おにぎりたべたい」と、どもった時はびっくりしました。
気のせいかなと思いましたが、数日症状が続くので、信頼している保育園のベテラン先生に相談しました。
すると返ってきたのは、「今は様子見でいいと思うよ〜」という言葉でした。
そのときは少しホッとした気持ちと、「じゃあ大丈夫かな」という期待で様子を見ることにしました。
けれど、3歳、4歳と月日が経つにつれて、吃音は和らぐどころか悪化していったのです。
話したい気持ちはあるのにうまく言葉が出てこない。

なんだか、話しにくそう、本当によくなるのかな・・・不安を抱えながらすごした2年間でした。
この記事では、幼児期に吃音の症状が出たときにママができる対処法をご紹介いたします。
幼児期は「すらすら話せる回路」を育てるゴールデンタイム
脳は太くて強い「脳の回路」を優先的に使うという特性があります。
幼児期は脳の発達途中にある時期だからこそ、「すらすら話せる回路」を強くする絶好のチャンスです。
ところが、ただ様子を見ていると「どもる回路」をたくさん使ってしまうことで、改善のペースが長くなってしまうことがあります。
「すらすら話せる回路」が太く強化されると、脳は「すらすら話せる回路」を優先的に使います。

つまり、吃音がよくなるということです。
幼児期に吃音がでてきたら、幼児期のうちに対策をして吃音をよくしていきましょう。
ストレスに負けない!吃音キッズの脳を強くする“自信の力”
吃音は「ストレスが影響する」ことが研究でわかっています。
たとえば、
・疲れているとき
・緊張や不安を感じているとき
・失敗した経験を思い出したとき

こうした心や体のストレスが、吃音を強めてしまうのです。
では、どうすればストレスに強くなれるのでしょうか?
その答えは 「自信」 です。
「自分ならできる!」
「失敗しても大丈夫!」
という気持ちが、脳のストレス耐性を高めていきます。
これは、おしゃべりも同じです。
どもっても、
「うまく話せている」
「伝わっている」
という強い気持ちが育つと、「すらすら話せる回路」が強くなっていきます。
つまり、吃音が出にくい状態になります。
吃音のある幼児さんに必要なのは、完璧に話すことではありません。
「ぼくならできる!」と自分を信じられる気持ち、つまり「自信」を育てることが、吃音をよくする土台になるのです。
幼児期のゴールデンタイムに自信を育てるママがやるべき声かけ5つ
自信を育てるには、発達科学コミュニケーション(発コミュ)の「褒めない肯定の声かけ」が効果的です。
なぜなら、吃音のある幼児さんは、できた時ばかりを褒められていると、
「完璧にできることがいいこと」
「最後までできることがいいこと」
「それ以外はダメ」
という価値観を持つようになり、どもってすらすら話せない自分に自信をなくしていくからです。
だからこそ、発コミュの「褒めない肯定」をすると、脳に響いていくのです。
私がやって特に効果のあった声かけの具体例を紹介していきます。
感謝する
「お片付けしてくれてありがとう!」
子どもの「役に立てた」ことが自信になります。
喜ぶ
「やったー!ママ嬉しい!」
一緒に気持ちを共有することで、達成感を強めます。
実況中継
「靴下をはいてるね」
「手を洗ってるね」
行動をそのまま言葉にするだけで、「できている」自信になります。
興味を示す
「どんな色を選んだの?」
「どうやってできたの?」
子どもの行動に関心を向けることで、「認めてもらえた」と実感できます。
同意する
「ママもそう思うよ」
安心して、挑戦する土台になります。
こうした声かけや関わりで息子はたった半年で吃音がよくなりました。
子どもは挑戦したことが「成功体験」になり、「自信」が育っていきます。
そして、それはおしゃべりの「自信」にもつながり「すらすら話せる回路」が強くなって、吃音がよくなっていきます。
ママのちょっとした声かけや関わりが、吃音をよくしていきます。

今日からできることを、ぜひ一歩ずつ始めてみませんか?
執筆者:華本あみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)


