よく受講生のママから、
「吃音がある間は、
公文をやめた方が
いいでしょうか?」
と相談されることがあります。
あるケースのままは、
3歳になる娘さんがいました。
公文が嫌いなわけではない。
できることも増えているし、
この子の学ぶ力も
伸ばしてあげたい。
けれど、
疲れた日に宿題を嫌がったり、
うまくできなくて
イライラしたりすると、
吃音が増えたように感じる。
「この子には負担が大きいのかな」
「吃音が落ち着くまでは、
やめた方がいいのかな」
そんなふうに
迷っていたそうです。
なぜなら、
吃音について調べると、
✔︎過度な早期教育はやめましょう
✔︎負担を減らしましょう。
✔︎急かさないようにしましょう。
などのような情報に
出会うからです。

どれも、わが子を
苦しませたくないママにとって、
無視できない言葉です。
これをみただけで、
「吃音のある子は、
普通に育てちゃダメなんだ」
と思ってしまうかもしれません。
これまで、
多くの吃音×発達凸凹キッズの
ママたちと話してきて、
ママたちが迷う場面が
とても多岐に渡ることが
わかっています。
✔︎公文をやめるかどうか。
✔︎英会話教室を続けるかどうか。
✔︎インターナショナルスクールを
続けるかどうか。
✔︎プールを休ませるかどうか。
✔︎発表会に出るか出ないか。
✔︎園を嫌がった日は休ませるか。
✔︎日直の日は休ませるか。
✔︎急いでほしい時に急かすかどうか。
✔︎自分でやってほしいことも、
ママがやってあげていいか。
✔︎どもって話が進まない時に
代弁してあげていいのかどうか。
✔︎子どもに否定的な言葉を使う
夫を黙らせるかどうか。
✔︎孫に厳しい祖父母に
会わせるかどうか。
✔︎クラスの友達に
吃音について話すかどうか。
吃音がなければ迷わないところで、
判断に迷う場面が
た〜〜〜くさんあります。
ママの本当の願いは、
子どもの可能性を狭くしたい
わけではありませんよね。
吃音が増えて、
子どもがつらい思いを
するのがイヤなだけ。
それが、
自分の関わりが原因だったら、
後悔するからもっと迷うだけ。
だから、
「今はやめておこう」
を選ぶかどうか究極の選択に
迫られてしまうのです。
けれど、私はここで一度、
問い直したいと思っています。
吃音を減らすために、
子どもの経験まで減らす必要が
あるのでしょうか。

公文を続けるか、やめるか。
叱るか、全部ママがやるか。
本当に、その二つしか
選べないのでしょうか。
私は、
そんなことはない、
と今は、考えています。
かつて、
娘がどもっていた時の私は、
バリバリの”言語聴覚士脳”
だったので、
0歳から続けていた、
英語教育を3歳になって
なくなくやめてしまったので、
「そんなことしなくても
よかった、、、、、」
と、ふか〜く後悔しています。
吃音や発達凸凹がある子は、
脳への負荷が高くなった時に、
吃音や特性が一時的に増える
ことがあります。
それは事実です。
ですが、だからといって、
負荷になりそうな経験を
すべて取り除けばいいわけでは
ありません。
子どもの脳は、
経験することで
発達していきます。

大切なのは、
何をやめるかを決めることよりも、
どうすれば
脳への負荷を減らして
挑戦できるか。
そこを見ることです。
公文をやめることで
吃音が落ち着く子もいます。
自宅で英語を使わないことで
吃音が減る子もいます。
(娘は変化が感じませんでした)
けれども、それでは、
いつ再開しますか?
吃音がなくなるまで
待ちますか?
吃音のある間、
ずっと腫れ物のように
守り続けますか?
吃音や発達の困りごとって
守ってるだけじゃ、
育っていかないです。
だからこそ、
「吃音があるから負荷をかけない」、
をその言葉の通りに受け取って、
「吃音があるからやめる」
という選択肢だけに、
してほしくないんです。
昨日のメールで、
SNSやAIの答えを
そのまま信じるのではなく、
自分で考え、選び、
表現できる脳を育てたい、
とお話ししました。
子どもに、
自分の未来を選べる人に
なってほしいなら、
ママもまた、
「吃音がある子には、
これをさせない方がいい」
という一般的な正解だけで、
親子の未来を狭めないで
ほしいです。

実は、これは
子どもの習い事の話だけ
ではありません。
子どもが落ち着くまでは、
ママ1人のお出かけは
やめておこう。
子どもの困りごとが減るまでは、
ママのための学びは
後にしよう。
家族が困らないように、
私が全部やっておこう。
気づかないうちに、
ママ自身が自分の人生を
後回しにして、
「今はやめておこう」
が増えていないでしょうか。
それ、逆効果です。
ママ自身も、
不安が全部なくなる日を
待つのではなく、
親子で行きたい
場所へ行き、
やりたいことを
選んでください。
なぜなら、子どもは、
ママがしていることから
学んでいるから。
ママの毎日の選択が
子どもの選択の基準と
なるんです。
私は、
吃音をよくすることと、
親子の人生を広げることは、
繋がっていると
考えています。


