昨夜の我が家の食卓の会話を
聞いてください!
次女がこんなことを
言い出したんです。
「実は、今日3時間目が
歯科検診だったんだけど、
その後に、ゆうき(仮名)が
”今、歌を歌う時間じゃありません!”
って言ってきて、
そしたら、たける(仮名)が
”しょうがないよ!
みんなに嫌われてるんだもん”
って言ってきたの。
キャハハハ!」
・・・・・・は?
何が楽しいのか、
さっぱりわかりません。
なんてリアクションしようか
考えていると、
長女が口火を切りました。
「本当のことは
口にしちゃいけないんだよ。
それも本人に聞こえるなんてね。」
と次女に言ったんです。
・・・・え?そこ?
最近、減っていたので
忘れかけていたのですが、
以前の我が家はこんな
会話がよくありました。
お互い理解しあっていないのに、
お互いに勝手な解釈をして
わかったような気になって
2人で会話するんです。
次女はADHDタイプの脳なので、
思いついたことから
口にします。
歯科検診から話は
スタートしますが、
歯科検診は
まったく関係ありません。
そして、授業の準備をしながら
鼻歌を歌っていたところ、
前に座っていた男の子から
指摘を受けたという
状況説明もなく、
次女が聞いた通りに
話すだけなので、
聞いただけでは
何を笑っているのか
わかりません。
(※注:状況はわかっても
何がおかしいのか今でもわかりません)
ASDタイプの長女は、
言葉を字義通りに受け止める
特性があるので、
「みんなに嫌われてる」
というところだけに反応して
話しています。
「真実であっても
本人に聞こえるように言っては
いけないよね」
と妹をなぐさめようと
しているのですが、
もし相手がそのことで
傷ついているとしたら
逆に傷をえぐる行為になっている、
ということに気づいていません。
我が家の不思議ちゃんである
次女には、その傷がなかったので
今回は問題になりませんでしたが、
もう一つ理由があって、
妹は姉の特性を
よく理解しているので、
その姉の返しにまた大笑いして、
「それ言っちゃダメなやつでしょ!」
と言って会話が終わってるんです。
長女はそのツッコミがどういうことか
理解はしていませんでした。
何を伝えたいかというと、
発達凸凹がある子たちは、
語彙力や文法などの言語発達には
大きな問題はないのですが、
言葉の使い方
(「語用」と言います)
に課題を抱えている子が
多くいます。
お友達や先生に誤解されて
しまうことも多く、
友達トラブルや
大人になると職場でトラブルに
なることがあります。
そうなると語用の能力を
つけさせようと、
集団の習い事や
キャンプ、イベントに参加
させようと考える方も
いらっしゃいますが、
それはもっと先の話なんです。
語用を発達させたい、
と思ったら、
まずは1対1の関係で
たくさん会話の成功体験を
つむことが大事になります。
ママとの会話で
「通じた!」
「わかってもらえた!」
という成功体験を積む度に、
脳のコミュニケーションを司る
領域のネットワークが発達
していきます。
その発達した脳で
集団に入るから語用力がついて
くるんです。
まだ言葉の発達がゆっくりだな、
と思う子や、
娘たちのような会話を時々
するなという子は、
ぜひ、親子2人の会話の時間を
作って成功体験を重ねて
くださいね。
私も昨夜、次女と長女と
それぞれ別々に会話し、
いっぱい会話の成功体験を
貯金しました^ ^
今月、残り半分も
意識的にしていこうと
気を引き締めたところです!