思春期からでも発達障害グレーゾーンの子どもを成長させられる!〜今やるから未来が変わる〜

発達障害グレーゾーンの特性があっても、子どもたちの進路を切り拓くことができます。思春期になったら手遅れ?!そんなことはありません。対応を先送りせずに思春期と向き合うことで、ママの手で子どもたちにどんな成長を手渡せるのかをご紹介。

1.続々届く発コミュ講座卒業生ママからの成長のご報告

3学期が始まり数週間。家族それぞれが学校や仕事などの時間を過ごす間に、ふと、ママは子どもの将来について考えることが多いのではないでしょうか。

発達科学コミュニケーション講座(以下、発コミュ講座)を卒業されたママさんからはおりに触れ、お子さんのさまざまな成長のご報告、嬉しいお知らせが届きます。

・希望していた大学に合格しました!
・子どもが自分で選んだ高校に進むことができました。
・夢をみつけて、それにむけて中学校で頑張ると決意しています。

こちらはほんの一例ですが、もう発コミュ講座でお会いしてから2年、3年と経つ生徒さんからも、こうやってメッセージをいただけることを、とても嬉しく思います。

発コミュは、今、目の前にある困りごとを小さくすることを第一に考えながらも、こうやってお子さんたちの未来につながっているんだ…と改めて感じます。

2.思春期はお子さんを成長させられる大切な時期なんです

発コミュ講座の卒業生からは「もっと早く知っていればよかった…」こんなお声をいただくことが多いです。

思春期って大変なんです。

日本の療育の常識では「早期発見・早期療育」がスタンダードです。

同じ発コミュをやっても、幼児さんなら数週間で変化が出ることも、思春期になると2〜3ヶ月かかることもあります。二次障害がでていればもう少し長期的に対応をした方がいいこともあります。

低学年のお子さんにはストレートに届く声かけも、思春期の子にはかんたんに跳ね返される場面も増えてきます。

思春期からでも間に合う、だけど先延ばしにしない勇気が必要です。

思春期を迎えるまで、知らずに誤った対応をしてきたことによ自己肯定感の低下失敗体験の積み重ね二次障害

これらがなぜ良くないかと言えば、脳の成長にダイレクトに影響があることはもちろん、反抗期を健全に迎えるために本来必要な「自己理解」を経験せずに、思春期を迎えてしまうからです。

だから、思春期子育てではもう一度、脳を育て直してあげるステップも必要になります。少し大変でも、思春期の時期に対応しておいてあげることで、この先の自立につながりやすくなっていきます。

私が発コミュトレーナーとしてデビューをした時に、思春期のママさんのサポートにこだわった理由は、思春期だからと言って諦めて欲しくなかったから。

特にグレーゾーンの子は、高学年・思春期を迎えるまで見過ごされてしまう子も多いです。

早期療養の王道からはずれてしまった子とそのママが、孤立してしまう、もう打つ手がない、そんな状態にはしたくなかった…。

それが、私が「思春期のママ」を大切にしたかった理由です。

だけど、正直、思春期という時期は難しい。だから子どもの将来の自立を考えたら、社会に出る前にしっかりサポートし、成長させてあげられるラストチャンスだと私は思っています。

私は「思春期からでも大丈夫!」とお伝えしていますが、先延ばしできる余裕はないお年頃なんです。

3.トラブルオンパレードだった息子も変わった!未来に続く子育ての軸

私が、息子の子育てを「諦めない」と決めて、「変わる!」と動きだし、発コミュを学んだのが約4年前です。

我が家の場合は中学1年まで、発達障害グレーゾーンの子には合わない、誤った関わり方を続けてしまいました。

そのまま、思春期を迎え、二次障害を引き起こし、荒れに荒れた状態から落ち着かせていくのには、正直苦労もありました。発コミュのトレーナー仲間ですら驚くほどの、トラブルオンパレード。

ですが、冒頭でご紹介したように、発達障害グレーゾーンの子どもたちでも、適切なサポートがあれば、人生を自信をもって歩んでいくことができます。

我が家の息子はADHD・学習障害・自閉症スペクトラム(以下、ASDと記載)の、ミックスタイプの発達障害グレーゾーンキッズで、勉強や進路に関してはずっと不安を抱えていました。勉強をめぐっては語りきれないほどの武勇伝をもっている男子です。

そんな息子が、先日、高校の定期テストを終えて帰宅した時こう言いました。

「数学は2問できなかった。あとは多分できたと思う」
「社会はわからないところがたくさんあったから、自分の書いた答えを写してきた。これからチェックする。」

数学は2問以外は解けたことも、自己採点なんていうカッコいいことまでやってしまったこにも、成長を感じました。

中学生のころの学年順位はいつも後ろから数えて10番以内。平均点なんて無縁の世界。テストなんてどこがわからなかったのかが「わからない」くらい勉強が苦手な子でした。もちろんテスト後の振り返りなんてやったことはありませんでした。

そんな息子の成長。

私が、息子が中学1年の時に発コミュで学んだことが、今の息子の人生の一部をかたちづくっているんだな…と思うと感慨深いです。

思春期という時期は、お子さんのこれからの人生を左右するほどの大切な時期です。

だから。1つ。子育ての軸を持ってみて欲しいのです。うまくいかないことがあってもそこに立ち返れば大丈夫というもの、それが子育ての軸。それが、ちょっと難しい子育てを頑張り続けているママたちの支えになるはずです。

発達障害グレーゾーンの子の、勉強、進路、これからの人生。今はまだ先が見えずに不安に感じることもあるかもしれませんが、「今、変わる」と決めたことが、お子さんの未来につながっていきます

「私ぜひそのための親子の対話の見直しを、今、スタートしてみてください。

「私も今、変わる」と決意したママには、全力でサポートさせていただきますよ!

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケ―ショントレーナー)

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