たった10秒!発達障害思春期の子どもの自己肯定感がアップするママのおすすめリアクション

思春期になるとあからさまな褒めを嫌がるなどの理由で褒めることが難しくなります。上手な褒め方ってあるのでしょうか?お母さんが「10秒」関わるだけで発達障害・グレーゾーンの思春期の子どもの自己肯定感をUPさせるコツをお伝えします。

1.思春期に入り親子関係が変わる⁉

発達障害・グレーゾーンの子ども達の子育ては、思春期に入ると幼少期よりも格段に難しくなります。

発達が凸凹しているために、幼稚園、小学校、中学校と成長していく間に、できないことを指摘され続けたり、苦手なことを無理にやらせようとする大人の関わり方を受け続けると、親や先生への感を持てなくなってしまうことが多いのです。

思春期は、心も体も成長し、周りを客観的に見られるようになり、親への見方も変わってきます。

今まで叱ってどうにか言う事を聞かせることができていたとしても、一変して聞いてくれなくなった!なんてことはありませんか?

今回は、思春期の子どもの簡単で上手な褒め方についてお伝えします!

2.発達障害・グレーゾーンの思春期の子どもの褒め方は難しい!?

発達障害・グレーゾーンの子どもを成長させるために必要なことは「褒めて肯定してあげること」です。

ところが、この「褒め」がうまく行きにくいのが思春期の特徴でもあります。

あからさまな褒めを嫌がることも多く、せっかく褒めても「わざとらしい!」なんて言われてしまったり…お母さんもどう褒めればいいのかわからなくなりますよね。

さらに、思春期になるまで親子関係をこじらせてきてしまった場合だと、お母さんが何かしゃべろうとしただけで、

「うるさい!」
「黙れ!」
「…」完全無視

などの反応をされることもあるかもしれません。

コミュニケーションをとろうとすればするほど、反抗される。

そんなお子さんに対して「肯定」をしようと思っても、そもそもコミュニケーションが成立しないので、どうしようもありませんよね。

だからと言って、肯定することをやめてしまうと発達障害の思春期の子どもたちの自信はなかなか回復しません。

ではこんな風に、褒めがうまく行きにくい思春期の子どもには、どうやって関わってあげればよいのでしょうか?

3.思春期の子どもと関わる時間を振り返ってみて

なぜ、発達障害の思春期の子ども達にお母さんの「褒めて肯定する言葉」が届かないのでしょうか?

もしかしたら、お母さんが褒めたいタイミングと子どもが褒めて欲しいタイミングが違うからかもしれません。

実は、子どもが関わろうとしてきたチャンスを逃さないことが重要なんです!

普段から反抗的な態度が目立つ思春期の子どもでも、1日1回くらいは子どもからコミュニケーションを取ろうとしてくる場面があるはずです。

お母さんにはそのチャンスを逃さず、しっかり対応してあげましょう。

発達障害の子どもは、お母さんが忙しいのにも関わらず、空気を読まずに声をかけてくることもあると思います。ついつい面倒に感じて、

「今は忙しいから!」
「それくらい自分で考えてよ」
「ちょっと、後にしてくれない?」

なんて対応をしてしまっているお母さんもいるかもしれませんね。

しかしそこで「面倒だな」という気持ちをちょっと封印して、10秒だけ手を止めてお子さんのやっていること、言っていることに、興味を示して欲しいんです。

子どもが小さな時は、声をかけられて子どもの元へ行ったら何十分も遊びに付き合うはめに…ということはあったかもしれませんが、大きくなってきた思春期の子ども達は、そこまで親にびっしり一緒にいてとは思っていません。

だから、たった10秒だけでも十分満足してくれるんです。

たった10秒、されど10秒です‼

 

4.たった10秒でいいの?思春期の子どもの自己肯定感が育つママのリアクション!

先日の我が家で私が息子にした「肯定」のテクニックをご紹介しますね。

その日は、陸上の大会で、息子はユニフォームにゼッケンをつけていました。

学校からの手紙には「胸にゼッケンをつける」と書いてあったのですが、どのあたりにつければ良いのかわからず息子は私に声をかけてきました。

食事の準備をしていた私は「今!?今それを聞くの!?」と思いましたが、10秒だけ手を止めて息子のところへ行き、ゼッケンの位置を見て「うん、いいと思うよ!」と一言声をかけました。

たった、これだけです。たったこれだけですが、実はこれだけでも「肯定」していることになるのです!

実は、この「いいと思うよ!」の一言には、

「あなたのアクションでOKだよ!」
「あなたの考え方ナイスだね!」
「自分で考えてやってるなんてすごい!」

という「肯定」の効果があるんです。

注意したいのは「それくらい自分で考えて!」「一人でやって当たり前!」と言わないこと。

子どもが話しかけてきたときに
「いいと思うよ」
「やってるね」
「へー、そうなんだ」
と言ってあげる。

こんなちょっとした関わり合いが、実は思春期の子どもの自己肯定感をグーンとUPさせるのです。

子どもたちは心配なことがある、認めてもらいたいことがあるなど何らかの理由があって関わってきます。

だから、そのときに「それでOK!」としっかり伝えることで、お子さんの中に「判断の軸・基準」を作ってあげることにもなります。

たくさんの「それでOK!」をお子さんに伝えてあげてくださいね。

冒頭でお伝えした通り、思春期の発達障害・グレーゾーンの子を「褒める」のは難しいんです。

だからこそ、お子さんが何か聞いてきたとき、関わってきたときがチャンス!

手を止めて10秒、関わってみてください

これは、「褒め」がうまくいかない発達障害の思春期の子どもにオススメの「肯定」テクニックです。子どもが「肯定」を受け入れてくれるようになってきたら、「褒め」言葉も届くようになりますよ。


ぜひトライしてみてくださいね!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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