こんにちは!パステルジャンプ編集部です。
2022年10月15日に上級講座生でオンライン勉強会を開催しました。その様子をご紹介しますね!
発達障害・グレーゾーンキッズの感覚過敏は克服できる!
発達障害・グレーゾーンの子ども達の困りごとの一つに、『感覚の問題』があります。
感覚による困りごとは、『敏感すぎる』、『鈍感すぎる』、2つのパターンがあります。
皮膚の感覚が敏感すぎる場合は小さな頃から日常生活でできないことがたくさんあったり、学校生活にもなじむことが辛くなったりしてしまいます。
・学校指定の衣類を着ることが苦手
・靴下や靴を履くのも辛い
・水が苦手で学校のプールが嫌
・暑さ、寒さが極端に苦手で外出が嫌い
等、皮膚の感覚過敏が原因でしんどい思いをして悩んだ親子も多いのではないでしょうか。
感覚過敏に対しては、無理強いしないことがベストな対応法です。感覚過敏を持つ子どもたちの感覚は、大人が想像するよりもとっても辛いもの。
「きっと慣れていくはず」と、克服させるために無理強いするのは余計に心のストレス反応を高め、感覚過敏が強まってしまうことも。
けれど、無理強いさせないからといって、子どもの感覚過敏が一生そのままかといったら、そうではありません!
子どもの脳の働きに合わせた戦略的なサポートで、感覚過敏を弱めて、今までできなかったことにチャレンジすることもできるんですよ!
今月の勉強会では、『感覚過敏があっても苦手を得意に変えるおうちでの関わり方』について、研究発表がありました。
「うちの子は、もう大きいから感覚過敏は治らないんじゃないかな?」
と諦めているお母さんも、ぜひ読み進めてくださいね!
水が大嫌いな男の子のすごいチャレンジ!
今回、我が子の成長記録を発表してくれたのは、パステルジャンプリサーチャーのみしまひかりさんです。
みしまさんのお宅のお子さんは3兄弟。
お兄ちゃん2人は小学校で不登校を経験し、現在は2人それぞれに合った形で学校復帰をしています。
完全不登校だったときから、みしま家では、日常生活の中で発達科学コミュニケーションをフル活用し、しっかりとおうちで子どもの発達を伸ばしてあげることに成功しています!
今回のお話のヒーローは、三男くんです。三男くんは、現在幼稚園年長さんの年齢です。
・小さな頃から水が顔にかかるのが大嫌い!
・シャンプーは断固拒否!
・髪の毛がべたついても気にしない!
このように、三男くんは、発達障害・ASD(自閉症スペクトラム)のグレーゾーンで、小さな頃から感覚過敏によるシャンプー拒否問題が勃発していました。その他にも癇癪が強く、おもちゃを投げたり本を破いたりの行動にママは困っていたそうです…
2歳〜5歳まで、どんなにベトベトの髪でもシャンプーはしない三男くんに、ママはどんなアプローチができるでしょうか?
小さい頃「シャンプーをすごく嫌がった」というお子さんは皆さんのお子さんにもいらっしゃるのではないでしょうか?
抱きかかえて無理やりシャンプー実行!した経験はありませんか?
ですが、無理やりやるのは実はNG。感覚過敏をやわらげる対応にチェンジしましょう!
皮膚感覚が過敏な原因を調べました!
みしまさんは、三男くんのような発達障害・グレーゾーンの子どもは、皮膚感覚と感情を司る脳の連携が弱いことで水を嫌がったり、癇癪をおこしてしまうのだと学びました。
そして、おうちでママができる方法で、皮膚感覚も感情をコントロールする力も鍛えようとトレーニングを開始しました!
・体を使ったスキンシップをたくさんとること
・毎日毎日、安心させてあげる言葉をかけること
・人形を使って、「嬉しさ、悲しさ、怒り、不安」等の感情を言いやすくする練習
こんなアプローチを根気強く三男くんに重ねていったのです。
「感覚というのは努力や根性で克服することはできないですから、ゆっくりと慣れればいいなと思って見守りました!」
と、子どもにしかわからない感覚をしっかりと理解してあげる姿勢で関わり続けたそうです。
プールが大好き!な自信たっぷりな男の子へ成長!
ママからのたくさんのスキンシップと安心感を感じた三男くん。
5歳になると癇癪は落ち着いてきて、シャンプーもできるようになりました!
すると、プールに通うこともできるようになり、潜ることまでできるようになりました!
苦手なことができるようになり、三男くんの自尊心はとっても高まったそうです。幼稚園が苦手で登園していない三男くんですが、「小学校は行く!」と言っているそうですよ。
感覚過敏は、日常生活での困りごととして現れやすいので、ママは悩むことも多いと思います。
子どもの療育施設では、感覚統合といって、遊びながら脳に入ってくる感覚をうまく整理していく訓練をしてくれることもあります。
けれど、療育施設は定員でいっぱいのことも多く、グレーゾーンの子どもはみてもらえなかったり、通うことができたとしても頻度が少なく効果が出にくいという問題もあります。
それなら、おうちでママがやってしまえばいいのですね!
まずは、無理強いせず安心の言葉をたくさんかける!
そしてたくさんのスキンシップで皮膚感覚と感情をママの愛で満たす!
この2ステップで感覚過敏があっても、苦手を乗り越え得意に変えてしまうチャンスが訪れますよ。
子どもが大きくなってスキンシップはちょっと…という思春期キッズでも諦める必要はありません!
年齢が大きいママ達からは、
「肩もみしてあげました!」
「食べたバナナの皮を受け取ってあげました!」
「握手しました!」
と、思春期でもできるスキンシップのアイデア報告がありましたよ。
皮膚感覚が敏感だと、大人になってからも疲れたり、ストレスが溜まったりすることで、感覚過敏が強くなったり肌荒れを起こしたり辛い思いをしてしまうかもしれません。
年齢に合わせてスキンシップを工夫することで、ストレスに強い心も作っていくことができそうですね!
パステルジャンプ勉強会では、自分の子どもをもっと伸ばしてあげたいと日々研究しているママ達が、このように我が子の成長をシェアし合っています!
ぜひ、皆さんも、無理に頑張らせない!楽しく子どもの学ぶ力を伸ばすサポートを試してみてくださいね。
\こちらの記事で感情を出しやすくする方法が学べます!/
執筆者:パステルジャンプ編集部
学校が苦手な子どもが活躍できる時代はママが作れます!
▼子どもの脳に届きやすいママの声かけはこちらから!