発達障害グレーゾーンの子どもの遅刻問題!中学生でも間に合う朝の準備スキルを育てる4つのサポート

今日もまた遅刻かも…ヤキモキ。発達障害グレーゾーンの子の遅刻グセ、年齢が上がるほどに大きな課題に。中学生のように大きくなった子に朝から怒りたくないと思っているお母さん。怒らず子どもが動くようになる、4つの実践例を試してみませんか?

1.朝のダラダラ、遅刻ギリギリで悩んでいませんか?

発達障害グレーゾーンのお子さんの遅刻問題は、学年・年齢が上がるほどに大きな課題になっていきます。

朝、スクールバスの時間や登校班の集合時間が決まっていてそれに間に合うように送り出してあげたい!
遅刻したらその後のバスがない!

前日の夜にちゃんと用意をすませてくれればいいものを朝までダラダラしていて準備も進まずいつも遅刻ギリギリ…

こんな体験ありませんか?

発達障害グレーゾーンのお子さんが、何度も遅刻を繰り返してしまって困っているご家庭は多いです。

さらに学校への苦手意識があるお子さんにとって、朝は

お母さんもイライラ
お子さんもイライラ

の時間帯だと思います。

そのため、

「早くしなさい!」
「うるさい、わかってる!」

等と朝から言い合いになり、『こんなに言ってるのになんでちゃんと動けるようにならないの?』と頭を悩ませますよね。

遅刻してしまうと、学校で子どもが叱られることもあるかもしれません。

中学生になると、内申点にも響きます。

叱られたり、成績が悪くなったりすることで、子どもの自信が損なわれてしまい、余計にやる気が低下…そんな事態は避けたいところ。

実は、朝の準備がスムーズになる習慣は、怒らずに、親子のコミュニケーションで学ばせてあげることができるんです!

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2.発達障害グレーゾーンの子どもに遅刻グセがつく理由

発達障害グレーゾーンのお子さんに遅刻グセがついてしまうのはどうしてでしょう。

それには

時間感覚が希薄
見通しを立てて動くのが苦手
朝の時間帯の覚醒が低い

などの特性が影響しているからです。

具体的にこれらの特性がどんな様子を引き起こしているかというと…

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時間感覚が希薄
今の時間を確認し、注意し続けることが苦手で、朝に身支度をしなくてはいけない時間を読み間違えてしまったり、当日持ち物を用意したりしていたらあっと言う間に時間が過ぎてしまった。

見通しを立てて動くのが苦手
必要な朝の準備にかかる時間がどのくらいなのか考える力や、その準備時間を家を出る時間から逆算して起き、支度するという力が弱いため、自分で動くことができない。

また、時間を把握してもすぐに他のことに目移りして忘れてしまう。

朝の準備は、発達障害グレーゾーンのお子さんにとってはやることがたくさんありすぎて、優先順位をつけることが難しく、見通しが立てられない。何から手を付けていいのかわからなくなって途方に暮れてしまう場合も。

朝の時間帯の覚醒が低い
そもそも朝なかなか起きられない。

外出する1時間前に目覚ましをかけていたが、すっきりと起きられずに支度が遅れて遅刻してしまう。

発達障害と睡眠に関係する問題の多くは密接な関係にあると言われており、自分の力や意識だけではどうしようもできないという場合があります。

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さらに、学校への苦手意識が高まっているお子さんにとっては、朝という時間は「鬼門」の時間。

「不安だ」「いやだ」という感情が行動にブレーキをかけてしまうこともあります。

朝の慌ただしさに、親子でヒートアップして脳がイライラしている状態になってしまっては、いくら正しいことを伝えようとしても伝わりません。

怒れば怒るほど、子どもの脳がネガティブモードになるので行動がスローになりやすいです。

だから、子どもの感情を逆撫でしないサポートにシフトをしていきましょう。

キーワードは
『ポジティブな感情づくり』
『体験からまなぶ』
です。

次に実践例をお伝えしますね!

3.中学生のママも朝の親子バトルで悩んでいました

中学生男子のお母さんから、毎朝の登校準備についてのお悩みをお寄せいただきました。

・朝の登校準備がスムーズにいかない
・起こしてもいつまでも布団から出ない
・起きてもなかなか着替えず、パジャマのまま
・声かけすると「はーい」「いまやってる」と返事があるが支度は進んでいない

こんな状況が続き、結局いつも遅刻ギリギリになって、朝から親子でヒートアップしている、と悩んでおられました。

中学生という時期もあってか部屋に入るのは嫌がられるので、起こすのにも一苦労のご様子でした。

シチュエーションは違えど似たような体験をされている方も多いのではないでしょうか?

この状況、怒っても、あまりうまくいかないということはお母さんも気づいているはずです。

どうしてうまくいかないのでしょうか?

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4.おうちですぐ試せる!子どもが朝動きたくなる声かけと工夫

おすすめの4つの実践例をご紹介します!

◆明るく!ポジティブな!声かけ

怒るのではなく「手伝うよ!」と明るく言ったり「わあ!大変だ!急げいそげ!」とコミカルに声をかけてあげる。

お子さんの年齢があがると「自分でできるようになってほしい」という気持ちも出てくると思いますが、まずは、一緒にやる、体験する、そこからのスタートでOKです!

「嫌だな」「面倒だな」と思うことは行動が起きにくいです。

一緒にやることで心理的なハードルを低くして子どもが動き出すきっかけを上手に作ってあげましょう。

支度途中で、時間割の準備を始めたり、宿題忘れてた!と慌てたり、お母さんの想定外のハプニングが起きてくるかもしれません。

「そんなの、前の日にやっておけばいいでしょ!」と思ってもその怒りは少し封印し、一緒に手伝ってあげてください。

◆部屋から出やすくするご褒美設定

お子さんが好きなデザートなどを用意しておいて

「◯分までに用意できたらりんご食べる時間あるよ!」

ちょっとの楽しみが動くきっかけにもなります。

早めに起きる時間を設定してあげて、「◯時までに起きたらゲーム15分OK!」などても良いです。

朝のバタバタした時間のご褒美は、次の支度にすぐ切り替えられるものがいいですね。

子ども一人ひとり、違うので、何がいいかはご家庭で考えてみてくださいね!

◆ギリギリでも肯定を忘れない

たとえ、ギリギリになってしまった時でも出発できたら「よく頑張った!」と声をかけてあげましょう。

「まったく、今日もギリギリ…」等の嫌味は封印してください。せっかくギリギリでも間に合ったという成功体験が、お母さんの嫌味によって失敗体験に変わってしまいます。

もちろん、お母さんの気持ち的にはドキドキとイライラが混在すると思いますが、出発できたという事実を認め、肯定しましょう。

「今日は時間どおりに起きたね!」
「ご飯食べてからの支度がスムーズだったね!」
「身だしなみ、バッチリだね!」

と、朝の支度の行動の中で、一番できていたことにフォーカスして褒めてあげると良いですよ!

◆朝が苦手な子には夜の時間にフォーカス!

夜のスキンシップや肯定的な会話の量を増やしてみましょう。

実は朝の「嫌だなー」は夜寝る前のネガティブな記憶の量で左右されます。

ですので、夜の肯定を意識してみてください。

夜の時間は、スクールバスの時間のように「絶対に守らないと困る」というレベルではないと思います。

多少就寝時間をすぎても構いませんので、楽しい時間、落ち着く時間を上手につくってあげてください。

そして夜の時間は時間通りに動けなくても行動したことを認めてあげましょう。

例えば、時間をすぎたとしても!

お風呂に入ることができた
歯を磨くことができた
寝る準備ができた

のであれば必ず肯定してあげてください。

“切り替えることができた”事実を肯定して成功体験の記憶を作りましょう。

肯定された行動は脳に定着しやすいので切り替え力が育ちやすいですよ!

お子さんの行動習慣を育てるための親子のサポート法をぜひマスターして、お出かけの準備時間も遅刻グセを落ち着かせていくチャンスにしていきましょう!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー

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