発達障害の不登校キッズが昼夜逆転生活を脱出できる!自己肯定感がアップする肯定の声かけ

 
発達障害で不登校の子が、毎日、ゲーム三昧。そんなお子さんの様子に、途方に暮れ、お困りの親御さんはいらっしゃいませんか?今回は、そんな中学2年の思春期男子が肯定の声かけで、自己肯定感が上がり昼夜逆転生活から脱出できた方法をお伝えします。
 

1.不登校になり、ゲーム三昧の日々。昼夜逆転生活へ

不登校の子どもが、毎日ゲーム三昧。そんなお子さんの様子にお困りの親御さんはいらっしゃいませんか?

そもそもどうして、ゲームに依存してしまうのでしょうか?その原因を見ていきましょう。

もともと、発達障害をもつお子さんは、苦手なことが多く、成功体験を積めていないことが多いため自己肯定感が低い傾向にあります。

そして、学校に行けなくなったストレスも加わり、誰にも否定されない、ゲームの世界に自分のよりどころを求めてしまいます。

また、発達障害の特性でもある「自分の欲求をコントロールするのが苦手」なため、時間があればあるだけゲームをしたいと思ってしまいます。

また、「パターンが決まったことが好き」なために繰り返しゲームをしてしまいます。

そして、「興味関心があることに過集中」してしまうために、約束の時間を過ぎてもお母さんの声掛けが届かないことなども要因に考えられます。

その結果、行動の切り替えがうまくいかず、夜中までゲームをしてしまい、昼夜逆転生活になってしまうのです。

 

2.自分の気持ちを上手く伝えられず不登校になった息子

我が家には、現在中学2年生で発達障害グレーゾーンの息子がいます。

人の気持ちを理解するのは得意ですが、自分の気持ちを伝えるのが苦手なため、よりストレスをため込みやすい傾向にあります。

もともとゲーム好きの息子でしたが、学校に行けなくなり、よりゲームの世界によりどころを求めるようになっていきました。

しかし、私は、息子から好きなゲームを取り上げることはせず、息子が当時ハマっていたフォートナイトゲームをやれる環境を整えて一緒に楽しむようにしました。

そんな時、主人が病気で亡くなってしまいました。

それは、あまりにも突然のことで、私も子ども達も受け入れることができませんでした。

それからより一層、息子は、ゲームに夢中になっていきました。

そして、中学生になると、フォートナイトの公式大会に出場する機会が増え、昼夜逆転生活がひどくなっていきました。

今、振り返ると、息子は、

「学校に行けなくなった自分を受け入れることの辛さ」
「お父さんがなくなった悲しさ」から、

ゲームをしている時は現実世界を忘れることができるために、よりゲームの世界によりどころを求めたのだと思います。

しかし、そんなどん底生活だった、私たちですが、発達科学コミュニケーションと出会い、 私も息子も変わっていくことができました。

そんな変わるきっかけになったのが、息子の自己肯定感を上げるための肯定の声かけでした。

3.自己肯定感を上げる声掛け

思春期に入ったお子さんでも自己肯定感を上げ、やる気を引き出し、行動に移していける声かけをご紹介したいと思います!

声掛けをする時は、笑顔で、ゆっくり、丁寧を   心がけ伝えてあげましょう。

私が、息子によく使った3つの肯定の声かけをご紹介しますね。

◆1 興味や関心を示す

「何を書いてるの?」「どんなゲームやってるの?」

「へ~知らなかった!」などのお子さんのやっている活動に興味を示してあげて下さい。

私は、息子が好きなゲームの話やYouTubeの話をして息子の興味や関心を引き出すようにしていました。

◆2 気づいてると知らせる

「片付けしてるんだね!」「お風呂に入るんだね!」と実況中継をします。お子さんが行っている行動を、言葉にしてあげてください。

意外と思われるかもしれませんが、これも肯定の声掛けになります。

◆3スキンシップ

「ハイタッチ」、「物の受け渡し」、肩や背中にふれます。

思春期になると幼い頃のようなスキンシップを嫌がりますが、物の受け渡しや肩をもんであげたりすることでスキンシップをとることができます。

私は、不安が強かった息子のために、寝る前にふくらはぎや手をマッサージしていました。

肯定の声掛けを始め3か月後

息子は、
「ゲームをやることで、現実から逃げていたしこれからは新しい事にチャレンジしたい」

教えてくれました!

そして、ついに、ゲームを手放す決断をすることができました。

その後は、昼夜逆転生活は改善していきました。

現在は、フリースクールに行きながら、ギター教室に通い毎日練習に励んでいます!

お母さんの声かけで、必ずお子さんは変わっていきますよ!

まず、お母さんが肯定の声かけにチャレンジする姿をお子さんに見せてあげてください。 
 
その先には、子育てが楽しいと思える未来が待っていますからね!

執筆者:小川 薫
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)

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