発達障害グレーっ子の朝の暴言・癇癪がなくなった!!荒れる脳を落ち着かせるために欠かせない土台の作り方

朝から子どもの暴言や癇癪に振り回されてうんざりしていませんか?お母さんにグレーっ子の暴言や癇癪の原因となる不安の正体に気付く視点がないと、つられて感情的になるばかりです。発達の土台となる肯定の声かけで発達障害の子が落ち着きを取り戻せます!

1.グレーっ子の癇癪の正体を知っていますか?

今日は子どもが機嫌よく起きてきてくれるだろうか…

朝の準備をスムーズに進めることができるだろうか…

無事、学校に行けるだろうか…

毎朝、不安な気持ちで我が子が起きてくることを待っているお母さんも多いのではないでしょうか。

お子さんがなんとか起きることができても、「あれもイヤ!これもイヤ!食べるのもイヤ!着替えるのもイヤ!」と朝の準備の最中に癇癪を起こされると、お母さんも朝からヘトヘトになってしまします。

なぜ、癇癪を起こしやすいかというと、発達障害グレーゾーンの子は感情のコントロールが苦手なことが多いからです。

それに加えて、こだわりや不安が強いタイプだと、予想外の出来事に臨機応変に対応できず、パニックになりやすいのです。

それが暴言になってあらわれる子もいます。

お母さんに、お子さんの暴言の元となる“不安の正体” に気付く視点がないと、お子さんの暴言に対してお母さんも感情的になってしまい、負のループに陥ってしまいがちです。

勉強が苦手なことも、友達関係が苦手なことも、ルールを守ることが苦手なことも、本人のやる気や努力の問題ではなく発達の特性が影響しています

もしお子さんが朝から登校をしぶり、暴言を吐いたり荒れていたりしても、それは自分自身と向き合って葛藤している証拠です。

暴言の裏には、「昨日友達と喧嘩しちゃったな」「先生にまた叱られるかも」「苦手な授業があるな」「学校のざわざわした音が嫌だ」そんないろんな思い=“本音”が潜んでいます。

そしてその“本音”は発達障害グレーゾーンの子の特性からくる“苦手さ”でもあります。

この記事では、お子さんの“不安の正体”に気付くことで、朝から癇癪を起こしていた子の朝の時間を激変させた、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)講座卒業生さんの声をご紹介します。

2.発達障害の我が子、朝の機嫌の悪さがつらい…

今回ご紹介するのは小学校5年生の男の子O君とお母さんのストーリーです。

個別相談にいらしたとき、お母さん(Oさん)はこんなことに悩んでいました。

O君は注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム(ASD)のミックスのグレーゾーンのお子さんで、勉強にもつまずきが見られるお子さんでした。

・授業に集中できない
・宿題をやらない
・腹を立てると暴言を吐く

といったお悩みをお持ちでしたが、お母さんは特にお子さんの朝の時間の不機嫌さについてお悩みでした。

3年生の後半から登校しぶりが頻繁になり、機嫌を損ねると登校しないこともありました。

こんなお子さんの様子を心配されて小学校4年の冬に発コミュ講座の受講をスタートされました。

すると、講座受講でお子さんにもお母さんにも大きな変化が見られたのです。

3.発コミュで子どももお母さんも変われると確信できた

発コミュ全4回の講座で学んだことをお家でOさんが実践され、お子さんは大きな成長を見せてくれました!

・朝の時間が楽になった

寝る前に自分で起きる時間を決めるようになり、朝はお母さんの声かけでスムーズに起きられるようになりました。

また、偏食や好き嫌いがあるため、以前は朝ご飯を目の前にすると、「こんなの食べない!」とひっくり返していましたが、今では暴れずに「これは食べたくないな」と言葉で伝えられるようになりました。

さらに、朝食後は自分で学校に行く準備をするようになったそうです。

・宿題に取り組めるようになった

宿題に取り組める日が増えてきたそうです。

以前はテストの点数を教えてくれるときは、うその点数を伝えてきたのですが、今では無なくなりました。

そして、テストの点数が以前より伸びてきたそうです。

・キレたり暴言を吐くことが減り、切り替えがスムーズになってきた

以前は思い通りにならないとすぐに怒っていました息子さんが、だんだん切り替え上手になってきたそうです。

そして、4回の講座を通してOさんの子育てがどう変わったかもお聞きしました。

・肯定できるところなんてないと思っていたが、「褒めてあげられることが嬉しい」と思えるようになった

怒りたくないし注意したくないのに、「ちゃんとしつけなくちゃ。」という想いがあったOさん。

そのせいで、できないことばかりが目についてイライラしていたそうです。

それが、講座を受けてみて肯定する視点が全然違ったんだというに気付かれました。

「周りと比べてどうこうではなく、うちの子はこれができていると思えるようになって、褒めてあげるところがあるって嬉しい!と率直に思いました。

そして、子どもが成長していることに自分で気付けるようになりました。

“褒める”って“ただ褒める”だけじゃないことを学び、視点を変えるだけで自分の声のかけ方まで変わるんだと思いました。」

と語ってくださいました。

・癇癪への対応がはじめてわかった

朝学校に行くのを嫌がるときや思い通りにならないとき、よく癇癪を起こす息子さんに注意をしてしまっていたOさん。

「泣き止みなさい!」「怒らずにやりなさい!」と怒ってしまう関わりが逆効果になっていたことがわかり、今では完全スルーしているそうです。

学んだ通りのステップで対応をしていくことで息子さんのイライラが減り、切り替えがスムーズになりました。

「講座を受講して子どもも、ママも、変われるんだということがわかって嬉しかったです。」

こんなふうにお話しくださいました。

「最近は元気に登校しています!」と話してくださるOさんの笑顔がとても印象的な卒業の回でした。

4.「肯定」の声かけがお子さんの成長の土台になる!

Oさんがお子さんの成長を引き出すことができたのは、講座を通じて脳が育つ順番でやる、必要なことだけをやる、ここをしっかり理解して実践してくださったからです。

発達障害グレーゾーンの子の子育ての情報はいまやたくさんあふれています。

ですが、知らずに良いと言われる対応とやってはいけないない対応を同時にやってしまったり、今はそれをやるタイミングではないというときに、声をかけてしまったりしていたのです。

発達の特性による困りごとは部分的に脳の成長がスローなために起こります。

つまり、脳が成長しやすい順に整理して取り組むと子どもが変わりやすいのです。

講座では、脳の発達の順番を整理したうえで、具体的なテクニックまでお伝えしています。

入り口として絶対的に必要なのがOさんも集中的に取り組んでくださった「肯定」の声かけです。

「肯定」は声かけが脳に届きやすくする土台をつくっていく一番大切なステップでもあります。

イメージしにくい部分もあるかもしれないので、もう少し具体的に「肯定」の声かけについてご紹介します。

例えば勉強が苦手なお子さんには、「できた」記憶をシンプル積み重ねていくことで行動が定着していきます。

・「計算5問、解けたね!」
・「集中してできたね!」
・「毎日頑張ってるじゃん!」

と、「できた」ことを肯定する声かけを続けることで勉強のできる範囲も増えていきます。

また、直接的な肯定を嫌がる思春期に差し掛かったお子さんにはお説教モードで話しかけるのではなく、

・「今日はどんなゲームやっているの?」
・「おすすめのYoutube教えて~
・「自分で起きれたね」
・「いつもお母さんのご飯食べてくれてありがとう

というように、お母さんの声かけを肯定モードに変えるだけで子どもたちの脳はポジティブなメッセージとして受け取りやすくなり、「どうせ僕なんて…」と自信をなくしている子の自己肯定感を高めてあげやすくなります。

いかがでしたか?

パステルジャンプでは他にもたくさんの「肯定」の視点をご紹介しています。

他の記事もぜひ参考になさってくださいね!

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

癇癪を落ち着かせて穏やかな朝の時間を手に入れるヒントがあります!

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