休み明けに必須!不安が強い発達障害・自閉症スペクトラムの子どもに授けてあげたい2つのスキルとは?

休み明け、お子さんに登校しぶりや、なんとなく元気がなかったりと気がかりな様子は見られませんか?自閉症スペクトラムタイプの子どもは環境の変化を敏感に察知します。不安が強いこのタイプのお子さんに、お母さんがお家で授けてあげたい2つのスキルとは?

1.休み明け、お子さんに気がかりな様子はみられませんか?

そろそろ夏休みが終わり、新学期がスタートする学校も多いのではないでしょうか。

コロナの感染状況も深刻化して、いつもに増して緊張感がある新学期。お子さんに気がかりな様子は見られませんか?

「子どもは慣れるのが早いから大丈夫」なんていう人もいますが、不安の強いお子さんが新学期の生活に慣れるのは大変なこと。

発達障害の中でも特に自閉症スペクトラム(ASD)タイプの子は、不安が強くてとても繊細。どの学校もコロナの感染対策を強化している中、子ども達はいつもとは違った雰囲気を敏感に察知していることでしょう。

ASDタイプの子ども達は、自分の気持ちを語ることが苦手なので、癇癪を起してしまう子もいます。このようなことから疲れて学校に行くのが恐怖になり、不登校になりやすい子達でもあるのです。

そんなとき、お子さんが不安や恐怖などのネガティブな感情を語り出したら、お母さんもどうやってサポートしたらいいのか、戸惑ってしまいますよね。

でも家でお母さんが対応を変えるだけで、お子さんの不安を和らげることができます。

学校が始まった今こそ、お母さんが対応方法を身に着けるときなのです!

2.発達障害・自閉症スペクトラムの子どもが不安や恐怖を感じやすいのはなぜ?

では発達障害の子どもが、不安や恐怖を感じやすいのはなぜなのでしょうか。

ASDの子どもは、脳の特性の影響でネガティブな記憶が忘れにくい傾向があります。

ナイーブで慎重な子や不安の強い子、一見活発に見えるけど繊細な子などは、さらにネガティブな記憶を脳に溜め込みやすいのです。

だから、お母さんに言われた言葉や先生や友達に言われた言葉をいつまでも覚えていたり、その状況、空気感、いやな気持ちが恐怖となり、ずっと引きずってしまうことが多いのです。

そんな気持ちを持ち続けると、「何か言われるんじゃないか」「また叱られるかも」と思い、恐怖を感じてしまいます。ネガティブな記憶が勝ってしまい不安が先走るのです。

お母さんとしては子どもの不安を少しでもとりのぞいて、安心して過ごせるようにしてあげたいですよね。 ではどうすればいいのでしょうか?

3.不安が強い子どもにお母さんが授けてあげたい2つのスキルとは?

不安が強いASDタイプのお子さんが、新しい環境に対処できるように身に着けておくとよいスキルは2つあります。

そのスキルとは、「叱られたことを忘れるスキル」「気持ちを言葉で語るチカラ」です。

これらはお家で、お母さんが授けてあげることができるスキルです!

おすすめの方法は、学校の写真を見ながらお気に入りの1枚を選んでもらう方法

ASDタイプのお子さんは「ネガティブな記憶を忘れにくい」という特性があるので、叱られたことを忘れるスキルがとっても大切なのです。

実は、ネガティブな記憶は、ポジティブな記憶を上書きすることによって忘れやすくなります

それには学校での楽しい生活をイメージできることが大切です。学校での楽しかった想い出がある写真を見ることで、言葉で語るよりイメージしやすくなります。

ポジティブな情報があるだけで、不安や恐怖を引きずらずに叱られた出来事をケロリと忘れて「そんなことあったけ?」と前向きになる子もいるんですよ!

また「その写真のどういうところが好きなの?」など、お子さんの気持ちを聞いてみましょう。これは、自分の気持ちを言葉にする練習になります。

そうするとお子さんが学校であった「良いこと」を話してくれるようになるのです!

「そっか~、校庭で休み時間にみんなで遊ぶのが楽しみなんだね」など、お子さんの気持ちに寄り添うことで、不安も減らせるようになります。

気持ちを整理することができず、それを「癇癪」という形であらわす子もいます。癇癪を起こすことで、言葉でなく手が先に出てしまうようになってしまうと、集団生活でトラブルも起きやすいです。家庭で、自分の気持ちを言葉にできるチカラを身につけておけるといいですよね。

いかがでしたか? コロナの感染対策で、大人も子どもも緊張気味かと思いますが、そんな今こそワクワクするような話題で不安を取り払ってくださいね!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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