発達障害で不登校のお子さんが楽しく片付けできるようになる!おウチ発達サポート!

発達障害で不登校のお子さんは、家で過ごす時間が長いため、部屋には色々なものが散乱し、お困りの親御さんはいらっしゃいませんか。今回は、お母さんの声かけで、楽しく片付けができるようになる方法をお伝えします。
 

1.発達障害で不登校のお子さんが片づけられない理由とは

発達障害で不登校のお子さんの部屋は、ペットボトル、漫画本、お菓子のごみなど散乱していませんか。足の踏み場がない…

そんな部屋を見て、イライラしてしまうお母さんは多いのではないでしょうか。家で過ごす時間が長い分、お子さんの部屋は汚れてしまいますね。

そして、お子さんに「早く片付けなさい!」と言ってもお子さんは、動こうとしない。実は、お子さんが片づけられない原因は、お母さんの声かけにあったのです。

発達障害のお子さんは、「片づける」という抽象的な表現方法を理解することが苦手な傾向にあります。

そのためお母さんが「早く片付けなさい」と声かけしてもお子さんは、何から片づけていいのかわからないのです。

お母さんが一生懸命、お子さんにかけていた声かけは、お子さんの脳に全く届いていないめ、お子さんはいつまでたっても片付けられなかったのです。

私の息子が不登校になった当時、私は、息子の部屋にゴミが散乱している状況を見て、「片付けなさい」と繰り返しガミガミ言っていました。

私の間違った声かけで、息子は片づけられず、部屋にゴミが散乱してしまったエピソードをお伝えします。

2.息子の部屋がゴミだらけ!?片づけできないエピソード 

息子は小学5年の2学期から不登校になり、中学は、最初の3ヵ月ほど登校しましたが、その後また不登校になり現在は、中学3年生になりました。

息子は不登校になったころ、家で過ごす時間が長くなるにつれて、息子の部屋には飲みかけのペットボトルが10本以上、お菓子のごみ、ティッシュ、漫画本、ゲーム機など色々なものが床に散乱している状態でした。

私が「片づけて」と何回言っても片づけようとしない。私がガミガミ言うため、今度は、息子が逆切れし、喧嘩になっていました。

では、ゴミが散乱していた息子の部屋を私はどんな声かけで息子のやる気を起こさせたのかみていきましょう。

3. 息子のやる気を引きだす声かけとは

♦片付けなさいというのをやめる

子どものできないことへ注目した声かけは、子どものやる気を奪ってしまいます。また、子どもの自己肯定感を下げてしまう言葉になるため、「片付けなさい」とい言葉を言うのはやめましょう。

♦具体的な声かけをする

「片付けなさい」という抽象的な表現は、子どもは何から取り掛かればいいのかわからないという問題もあります。

余計に「片付ける」ことを難しく感じてしまうのです。そこで、必要なのが具体的に声かけをするようにする!ということです。

例えば、我が家では、「ペットボトルをこの袋に入れて~」と言い、私も息子と一緒にペットボトルをゴミ袋に入れていきました。

息子が袋に入れることができたら「入れてくれてありがとう!」と伝えました。私と一緒に作業をすることで、息子は安心して、片付けることができました。

それが終わったら次は「漫画本を棚にしまおうね~」という風にまた具体的に声かけし一緒にやっていきました。

♦子どもが飽きた時の工夫

具体的な声かけで片付けが進んでも、子どもは飽きてしまったり、疲れてしまって最後までできなくなることもあります。

そんなとき、子どもがもうひと踏ん張りしてくれる言葉をかけることで、子どものやる気スイッチを入れたり、終わりにしても子どもに成功体験を授ける言葉を選ぶことでポジティブに片付けを終えることができます!

我が家の場合、息子が飽きてきたらタイマーをセットし、「どっちが早く片づけられるか競争しよう!」と言い、競争して、一生懸命ゴミを拾いました。

そんな、ちょっとした工夫で、楽しく片付けることができました!息子が、「休みたい」「やめたい」と言ったら、「そうだね。ちょっと休もうか」と休憩しました。

また、休憩しても続けられないようなら、私は笑顔で、「疲れちゃったね。今日は終わりにしようか!」と伝え、私が、さっと片付けて、終わりにしました。

そして最後に、「部屋がきれいになって、気持ちがいいね」「今日は、お母さんと片付けてくれてありがう」と息子に伝えました。

全く片付けられなかった息子が、私の声かけを変え、息子と一緒に取り組むことで、片付けることができるようになりとてもうれしかったです。

そして、私はついに息子と一緒に楽しみながら、息子の部屋の片付けを終えることができました!

お母さんの声かけを変え、お子さんと一緒に取り組むことで、お子さんは必ず変わっていきますよ!

ぜひ皆さんもお子さんと一緒に片付けをしながら声かけし、お子さんの発達を加速させていきましょう!

執筆者:小川 薫
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)

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