高学年の発達障害キッズのママが焦らず中学進学を迎えるために、我が子に授けたい3つのチカラとは

中学進学を意識するようになり、発達障害キッズの困りごとは減りましたか?成長すれば解決するだろう…と見守るより、高学年のうちにママができることがあります。自信を持って進学を迎えるために高学年のうちに付けておきたいチカラについてお伝えします!

1.本当に年齢を重ねればできるようになりますか?

お子さんが中学になるまでにどんなチカラを伸ばしてあげたいですか?

その方法はもう見つかりましたか?

今やっている方法だけでうまくいきそうですか?

「中学校生活の壁」を乗り越えるためにどんな準備をしますか?

中学になって大慌てで対応しようと思ったときに一番の壁になるのが「ママの焦り」です。

焦りは、不安怒りになって行動に出やすいです。

「中学生になったら変わるかも?」と思うかもしれませんが発達の困りごとは時間がたてば解消するなんてことはありません

    

お母さんのサポートで、中学進学に向けて発達障害キッズが高学年のうちからできることを増やしてあげませんか。

2.子どものために!と学んでも自己流に戻ってしまう…

小学校5年男の子のママMさんの体験談です。

Mさんが頭を悩ませていた困りごとはたくさんありました。

・毎朝の登校しぶり
・人前で発表するのが苦手
・友達作りが苦手
・心配性、怖がり
無気力な様子が多い
・やるべきことをやらない
癇癪の繰り返し

こんなお悩みを抱えていらっしゃいました。

Mさんは本を読んだりしながらたくさんの情報を集めてトライしていたけれど、いつも気付くと自己流に戻ってしまっていたそうです。

ですが、お子さんも小学校5年になり中学進学を見すえ、「この先のことを考えるとしっかり対応できるようになりたい」と決意されて講座を受講されました。

3.たった3ケ月でみせた発達障害キッズの大きな成長

Mさんが講座での学びをおウチで毎日取り組んだ結果、3ケ月でお子さんはこんな成長を見せてくれました!

登校しぶりが落ち着いた
声をかけなくても学校に行く準備を始めるようになりました。

・行動の切り替えがスムーズになった
「◯時になったら教えて!」と時間を意識して動くようになりました。

宿題への取り組みがスムーズになった
自分で時間を決めて取り組むようになりました。(元々は、文章題が苦手でイライラして宿題に取り組めなくなっている状態からのスタート)

・自分の意見を言えるようになった
今までは何を誘っても「別にやりたくない」と言っていた子が「◯◯したい!」と自分の意見を言えるようになりました。

苦手なことに向き合うことができるようになった
当番のシゴトで「発表する」のが苦手で、嫌がっていた子が自分で練習して「これで大丈夫!」と勇気をだして登校していました。

このほかにも癇癪が落ち着いたなど、多くの変化が見られました。

3ケ月で起こった多くの変化の中で、特に私が嬉しいなと思ったのは
自分の意見を言う
苦手なことに向き合う
時間を意識して動く計画性・見通し力

この3つのポイントでした。

なぜなら、自信を失っているプレ思春期〜思春期の子が新たな一歩を踏み出すときにどれもとってもとっても大切なチカラだからです。

次の章では、なぜこの3つのチカラが新たな一歩を踏み出す時に欠かせないのか、について解説します。

4.中学進学に向けて付けておきたい3つのチカラとは

それでは、中学進学前に3つのチカラをつけさせてあげたい理由や、どのようにして身につけていくのかについて詳しく説明します。

◆自分の意見を言う

不登校キッズママのご相談をお受けして多いのが「ただ無気力に過ごす」「何を提案してものってこない」というご相談です。

無気力・好奇心がわかない、これは一番発達しにくい状態なのでいちはやく解消してあげたいです。

自分の意見を受け入れてもらえた経験が少ない子や自信がない子に多いSOSの状態ですね。

発達障害キッズが自分の意見を言えるようになるために、まずは次のような方法からスタートしてみてください。

・お母さんが楽しそうにする
一番身近なママが楽しそうに過ごしていることで、「心地よい」情報に触れる機会が増えます。不安な状態から開放されることでお子さんも自分の意見を言いやすくなります。

・小さな決断をたくさんさせてあげる
選択するときに「なんでもいい…」と言う子にはオープンクエスチョンで「どうしたい?」と聞くよりも選択肢を用意して選ばせてあげることをお勧めします。

「僕はこれがやりたい!」と言えるようになった子はその「やりたい」をきっかけに発達を加速してあげることができるんです!

◆苦手なことに向き合う

苦手なことに向き合えるようにするために、発達停滞モードの初期のころは好きなことで発達させるということを大切にします。

「発達科学コミュニケーションって好きなことしかやらせないんですよね?」こんな質問を時々いただきますが、これにはちょっと誤解があります。

好きなことで発達停滞モードを脱し、発達の階段を登ってきた子どもたちは次のステージとして

「苦手なことにも取り組む」「チャレンジする」ことができるようになります。

このチカラはプレ思春期以降の子どもたちがいずれ社会で羽ばたくために絶対手渡しておきたいチカラの1つなのです。

この先、「環境がかわる」「関わる人が増える」発達障害キッズもそんな“変化”をたくさん体験します。

そんな時に「できない!」と諦めるのか、「どうやったらできるかな?」と工夫努力するかによってお子さんの歩む道は大きく変わっていきますよね。

◆時間を意識して動く=計画性・見通し力

これは説明するまでもないかもしれませんが…中学校になれば時間を守れずに遅刻すればそれは内申点に直結します。

友達関係にも大きく影響します。

見通しを立てて動くのが苦手な子は発達障害キッズには多いですがそんな子たちも、行動を切り替えるママの声かけのちょっとした工夫でスムーズに動けるようになります。

例えば、朝の登校準備にお悩みのママなら

・怒るのではなく「手伝うよ!」と明るく言う
・「わあ!大変だ!急げいそげ!」とコミカルに声をかけてあげる
ギリギリになってしまった時でも出発できたら「よく頑張った!」と声をかけてあげる

こんな声かけの工夫をしてみてください。

5.高学年のうちからの対策で焦らずに対応できます!

中学進学後は、部活も塾も係の仕事もぐっと忙しくなります。

そうなってからサポートしようと思っても、子どもも疲れてイライラしやすいので、うまくいきにくい。

時間的にも、メンタル的にもサポートしやすい小学生のうちに「時間をみて動く」チカラを育てておきたいですね!

発達支援は、時にスモールステップの視点がとても大切になります。

だから課題をフォーカスして優先順位をつけてやったほうがいいことも多い!

発達が加速する「環境」が整って初めて子どもたちが変わり始めます

はやめはやめの対策でお子さんのチカラを最大限に引き出せるママになりましょう!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

思春期の子が自信を持って生きて行くためにママができるサポートのヒントがあります!

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