ガミガミ言うのをやめたら「親ガチャ当たり!」と言ってきた!発達障害の思春期男子が求めるママの姿

発達障害の思春期男子が「親ガチャ当たりと思ってる」と言ってきた!それはママが今までの態度をガラリと変えたから。子どもは思春期に入るとさまざまなことを比較しながら自分軸で観察しています。脳科学に基づいた対応をすれば親子関係もよくなりますよ。
 

1 . ガミガミ言うことがやめられない

勉強しない、言ったことをやらない、忘れ物はする、学校の提出物は出さない。注意しても改善されない思春期の子どもの様子にお母さんはイライラ。

注意したらやる時もあればしないときもある。まだまだ注意の仕方が悪いのかもしれない。正しく注意をすればよくなるかもしれない。

ちゃんと指摘して改善していかないと!と思っているうちに、ガミガミ言ってしまい、最後は怒りの負のループに入っていませんか?

お母さんは子どもによくなってもらいたいからこそ注意しているんですよね。その気持ちはよくわかります。

「何度も同じことを言わせないで!」
「さっきも言ったでしょう!聞いてなかったの!」

怒りたくないのにイライラが止められなくて、あとで子どもを傷つけてしまったと後悔することもあるかもしれません。

子どもが素直に動いてくれるようになるにはママの声かけよりも先に『子どもへの接し方』を変える必要があります。

そこで、我が家が実践した対応をお伝えしますね。


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2 . 発達障害思春期の子どもにしてはいけない態度

我が家には注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性を持つ中学生の息子がいます。テストの結果を見るたびに、

「普段から勉強していないからこんな成績になるのよ!」
「もっと勉強しなさいよ!」

と怒り、大きなため息をして失望感をあらわにしていました。

息子は「うるさい!ほっといてくれ!」「黙れ!」と言って部屋にこもりがち。毎日こんなことを繰り返し、注意し続けても何も変わっていきませんでした。

子どもは親と関わりたくないのでネットの友達と交流を増やしていくし、そのためにスマホの時間が長くなって、「いつまでやってるのよ!」と夜になればこのセリフの繰り返し。夜は寝る前にスマホを親に渡すルールを守らない。スマホをベッドの中に隠す。夜遅い時間なのに親子喧嘩。

「スマホを触ることしかできないんじゃ将来大変なことになるよ!」
と脅したり、

「自分がやりたいことが見つかっても、悪い成績じゃ何もできないよ!」

追い討ちをかけるように子どもに怒っていました。

こんな言葉を投げかけていたときは当然家の中は荒れて、私も子どもも毎日イライラしていました。

どうにかしたい…と思い詰めていた時に発達科学コミュニケーション(以下発コミュ)に出会い、脳科学にもとづいた発達障害思春期の子育てを学びました。

そして、今までの対応は発達障害の子どもを改善するどころかますます悪化させていくことを知ったんです。

発コミュを実践し始めて1ヶ月驚いたことがありました。「オレ、親ガチャ当たりだった」と息子に言われるまで親子関係を改善することができたんです。


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3 . 脳科学の視点がわかるとガミガミ言う理由がなくなる

これまでの私の対応では何も変わらないことを発コミュで学び、私は息子のできていないことに注目することをやめました。

親子の会話が成立しない時は、まず、お母さんがまず子どもの感情を刺激しない対応をすることが先決です。

そうしないとお母さんの伝えたいことが耳に入ったように見えても脳には届かないからです。

私はそのことを理解してから子どもにガミガミいうことをやめることができました。

特に勉強について、どんな成績をとってきても怒ることをやめました。小テストの点数が悪くても何も言わないようにしました。

決して勉強しないことを放置しているわけではありませんし、スマホの長時間を許しているわけではありません。

それよりも真っ先に息子の脳を落ち着かせ、お母さんの声が脳に届く状態を作ることを最優先にしたんです。


感情を刺激しない声かけをしたおかげで脳の活動が落ち着いて、コミュニケーションが取りやすい状態に変わりました。

「もう寝る時間だよ〜スマホをお母さんに渡してね」

と声をかけるとすぐには持ってはきませんが10分後にはきちんと持ってきてくれるようになりました。

10分後でもちゃんと持ってきてくれたので「ちゃんと持ってきてくれたね」と褒めることで良い行動が定着していきました。

するとある日息子が「俺はこんなに悪い点数をとってきてるのに、お母さんは何も言わないね」と言ってきました。

私は「頑張ってテスト受けてきたんでしょ。それでいいよ」と言いました。

息子「俺、親ガチャ当たりと思ってる」

私「どうして?」

息子は「みんなは親の無茶振りでしんどいらしいけど、それがないから」
   「お母さんは本当に成績悪くても何も言わないから、友達から不思議がられてる」
   「今は勉強できてないけど、できるようになりたいと思ってるから」

と笑顔で気持ちを話してくれました。

息子は困り事を抱えながらも一生懸命前向きにがんばっているんだと感じられた忘れられない日となりました。

お母さんの会話が変化したとき、発達障害思春期の子どもの脳も変化し、良い関係が生まれてきます。

普段の会話を発コミュ流にして、子どもの発達を加速していきましょう!

執筆者:中曽根里美
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

発達凸凹キッズを楽しく発達させていく声かけをお伝えしています。

 

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