1.ゲームはできるのに生活のことは「あとで」になるのはなぜ?
夏休みも中盤に入りました。
学校がなくて『登校のことを考えなくていい』この長期休みは、少しホッとしますよね。
せっかくこの休み期間に不登校の子の元気を取り戻そう。
生活習慣を整えられるようにサポートしたい。
もっと生き生きと行動できるようにさせてあげたい。
そう思うのに、
・「そろそろお風呂に入ったら?」と声をかけても、返ってくるのは「あとで」。
・「少し外に出ない?」と誘っても、「行かない」。
・脱いだ服やお菓子の袋は置いたままで、「片付けよう」と言っても動かない。
・ゲームやYouTubeなら何時間でもできるのに、生活のことになると、急に「めんどくさい」と動けなくなる。

そんな我が子の姿を見ながら、ママの心にはこんな焦りが浮かんでいませんか?
「このまま2学期を迎えて大丈夫?」
「夏休みが生活を立て直すチャンスだと思うんだけど」
「何度声をかけても変わらない。どう伝えれば届くの?」
「言い過ぎもよくないよね…でも何も言わずに見守るだけで、本当にいいの?」
そう思うのは、子どものこれからを心配し、何とか力になりたいからですよね。
不登校の子が動けない背景は、一つではありません。
- 学校での不安や緊張が続き、心と体のエネルギーが少なくなっている
- つらい経験から脳が警戒し、外出や人との関わりを避けている
- 行動の手順が多く、最初の一歩をどこから始めればよいか分からない
- 何度も「できなかった」経験を重ね、自信を失っている
- 声をかけられるたびに、「また何かやらなければ」と身構えている
今していることを止め、次にすることを考え、気持ちを切り替え、体を動かす。その一つひとつに、たくさんの脳のエネルギーが必要です。
お休み中にゴロゴロしてなかなか動かない子どもは「やりたくない」のではなく、次の行動を始めるためのパワーが足りない状態なのかもしれません。
ここで、ママが「やめさせなくちゃ」と頭を悩ます必要はありません。
大切なのは、もっと強く言わなきゃダメなの?
何も言わずに子ども任せたほうがいいの?
と考えるよりも、「この子は、どうしたら他のことで動きたくなるだろう?」と見方を変え、その子が動き出しやすい突破口を見つけてあげることです。
▼「学校を休めば元気になると思っていたのに…」
まだ動き出せないのは、まだ脳がストレスから
回復途中だからかもしれません

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2.子どもの「やってみようかな」は、動き出したくなる入口を作ってあげることで生まれます
子どもが動かないとき、ママは一生懸命、伝え方を考えませんか?
「何時になったら始める?」
「少しだけでもやってみない?」
「終わったら好きなことをしていいよ」
優しく伝えたり、予定を前もって詳しく説明したり、子どもの気持ちをなだめたり。
すでにたくさんの工夫をしているママも多いと思います。
それでも動けないとしたら、問題は声かけの優しさや回数ではなく、子どもにとって行動の入口やその後のイメージがつきにくいことにあるのかもしれません。
たとえば、「片付けて」と言われても、
- どこから手をつけるのか
- 何を残して、何を捨てるのか
- どこにしまうのか
- どこまでできたら終わりなのか
が分からなければ、最初の一歩を踏み出せません。
「外へ行こう」と誘われても、
外で誰かに会うかもしれない、
準備に時間がかかる、
予定どおりに動けるか分からない。
という不安が大きければ、前日には「行く」と言えても、当日になると動けないことがあります。
部屋から出てこない子も、家族が嫌いだから引きこもっているとは限りません。今は一人で心を守ることに、精いっぱいなのかもしれません。
だからこそ大切なのは、子どもの行動だけを変えようとするのではなく、
- どこで負担を感じているのか
- 何があれば少し安心できるのか
- どんなことなら興味を持てるのか
- どのくらいの一歩なら始められそうか
を、その子の様子から見つけて、動き出しやすいきっかけを作ってあげることなんです。

たとえば、「お風呂に入りなさい」と伝える代わりに、好きな香りのシャンプーや、使ってみたくなるバスボムを用意する。
「外に出たほうがいいよ」と勧める代わりに、子どもが安心できる場所や、少し興味を持てる目的を探す。
「片付けなさい」と繰り返す代わりに、何をどこに置けばよいのかを、その子に分かりやすい方法へ変える。
子どもを大きく動かそうとしなくても大丈夫です。
「これならできそう」
「ちょっと気になる」
「それならやってみようかな」
という小さな選択が増えると、止まっているように見えた生活の中に、少しずつ次の一歩が生まれます。
ママの関わり方が少し変わったことで、子どもの中に「それならやってみようかな」が生まれた、リアルな親子の成長ストーリーをご紹介します。
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4.ゲームをやめさせるより先に、ママができること
5つのストーリーに共通していたのは、子どもを無理に動かしたことではありません。
「どうしたら動ける?」だけでなく、
「この子は、どこなら始めやすい?」と考えてみる。
急いでほしい場面でも、
「これならやってみたい」と思える入口を一緒に探していく。
そんな毎日の小さな関わりの変化が、子どもの中に「やってみようかな」を増やしていきました。

すぐに大きな結果が見えなくても、ママの関わりは、子どもの中に少しずつ届いていきます。
ママは、子どもを誘ってみたら、「動いてくれたか、動いてくれなかったか」で一喜一憂するのではなく、どんな表情だったのか、興味を持って聞いてくれていたのか、些細なところも見てあげてください。
「動いてはくれなかったけど、嫌そうじゃなく聞いてくれた。
もう一回タイミングをみて伝えてみようかな。」
「そもそも、子どもの耳に届いていなかった。
このお誘いはうちの子には興味がわかないのかな」
そんなママの思考の積み重ねが、
子どもが「それならやってみよう」と動き出す
きっかけになっていくんです。
何度も失敗したって大丈夫です。
この夏、親子で焦って生活を立て直そうとするのではなく、
「うちの子これならやってみようって思うかな?」を楽しく想像して提案していく時間にしていきましょう。
▼苦手・嫌なことは“やらない”ではなく“動けない…”
不登校の子に合う、次の一歩の育て方があります。

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
▼不登校の子どもの力をおウチで伸ばす方法を教えてくれる先生です!
▼毎日届くメールを読めば、
不登校キッズをおウチで発達させる
子育てがわかります!


