隠れ不登校さんの学校生活の辛さをおウチで脳を育てて和らがせる方法!

不登校問題で気をつけなければいけないのは、学校に行けない本格的不登校さんだけではありません。登校しているけれども学校に辛さを感じる、隠れ不登校さんがとても多いのです。隠れ不登校さんが学校に通いやすくなる方法とは?

1.不登校よりも多い隠れ不登校さん

「隠れ不登校」という言葉をご存じでしょうか?

・学校に行っているけれど集中できずに毎日を過ごしている、
・先生の話を聞いてない
・授業についていけない
・友達との会話が噛み合わない
・人との関わりがしんどい
・集団がしんどくて別室で過ごしている

などなど。

集団のなかで力を発揮しにくい、もしくは、集団でのしんどさがあって、つらさを溜め込んでいるのが隠れ不登校さんです。

「不登校」というと学校に行くか、行かないか、ばかりが話題になりがちですが、実は、知ってほしいのは子どもたちが感じている大変さの方なんです。

だから「学校に行っていれば安心」というわけではないんです。

学校で全力で頑張ったけどもうこれ以上がんばれません!…というのが登校しぶりや不登校。

だから、学校で感じている辛さをどうやって和らげてあげるか。

ここがカギなんですよね!

隠れ不登校の子たちの人数は、実は文部科学省が発表している”不登校”の生徒数の3倍にものぼる人数がいると推定されています。
※2019年日本財団調査より

調査は少し前のものですが子どもたちを取り巻く環境は変わっていません…

そして、2023年10月に発表された不登校の児童生徒数は約30万人。

隠れ不登校さんが、3倍の人数いると推計すると、学校が合わない子たちは120万人いると考えられるのです。


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2.国の不登校対策に我が子の人生をまかせられる?

急激に増えている不登校や隠れ不登校の子ども達の存在がわかって、国も何もしていないわけではありません。

2023年3月31日、「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」として【COCOLOプラン】を策定しています!

COCOLOプランとは…

1)自分に合ったペースで学習・生活できるスペースを学校内に設置します。
2)面と向かって相談しにくい。1人1台端末を活用して簡単に相談ができるようになります。
3)スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーに相談できる回数が増えます。

こんな内容なのですが、

この勉強会をチームのスタディコンサルでお話しした時の、チームメンバーのリアクションは…

みんな首をかしげていました。

なぜか?

学校の先生もこの状況をなんとかしなくちゃいけない…と感じているものの、

その手立てがない、
その人手が足りない、

そんな状態です。

学校の先生の激務はニュースでも度々とりあげられていますよね…

また、たくさんのお母さんのご相談をお受けしていて感じるのは、不登校や発達障害グレーゾーンへの対応の知識のある方が教育の現場にまだまだ少ない、という現実もあります。

以前、学校の先生にお聞きしたら、熱心な先生は勉強会に参加して学んでいる方もいらっしゃるそうですが、お仕事がお忙しすぎてそこまで手が回らない方も多いようなんですよね…

そんな状況の学校の体制で、

一人ひとりが自分に合ったペースで勉強…できるでしょうか?
端末での相談事…端末の先にいるであろう先生達に子どもは信頼して相談するでしょうか?
スクールカウンセラーさんへの相談…普段あまり接する機会のない人へ子どもは信頼して相談できるでしょうか?

国が掲げている目標が達成され、隠れ不登校の子ども達が安心して学校で過ごせるようになる日は…遠い未来のように感じます。

皆さんは、

環境がかわるまでまちづづけますか?
その時、お子さんは何歳になっているでしょうか?

だから発達科学コミュニケーションのパステルジャンプでは、

ママが、わが子の発達ホームティーチャーになる!

ことを提案しています。

凸凹のある子にとって学校で感じるつらさは発達のつまずきであることがほとんどです。

学校生活の辛さはおウチで脳を育てれば和らぎます。

3.学校は休んででもストレスを和らげるのが最優先!

学校生活の辛さはストレスとなって子どもの脳の発達にブレーキをかけてしまいます。

それを、ママが一緒に解消してあげるには…

学校に行くことが強いストレスになっているなら、学校に行かせることが今一番の優先事項ではないということ。

だから、隠れ不登校さんが、「時々学校に行きたくない…」と行ったら、やるべきことは無理して行かせるのではなく、学校を休んでもいいのでストレスを和らげてあげることです。

学校に行くよりも、脳を育てることが先、なんです。

脳のキャパシティを広げるには、その子に、

ちょうどいい量、
ちょうどいい難易度、
やってみてもいいよと思う内容で、

脳を「上手に使えた」という体験を積み重ねることなんです。

無理やり学校へ行って緊張状態で授業を受けたり、全然集中できない状態で授業を聞くことは、その子に合った学習ではないのです。

その子にあった体験が伴うからこそ脳は育っていくんですね。

子どもたちの脳はまだまだ未熟です。だから、繰り返し繰り返し脳を育てる機会を作ってあげたい。

お子さんにとって脳を育てる刺激が、毎日10分でも20分でもしっかり脳に届けば、そしてそれが毎日積み重なっていけばぐっと発達が加速します。

学校に行かなくても、

好きなイラストを好きなだけ描いて、「ここが上手だね」と肯定したり、
一緒にゲームをして、ドキドキしたり、ゲラゲラ笑って感情を動かしたり、
子どもの好きなイベントや場所への旅行のプランを考えたり。

こんな些細な日常の中でできること。これをしっかりお子さんに向き合って一緒に行っていきましょう。

学校ではストレスを溜め込む隠れ不登校さんには、おウチでお母さんがお子さんの脳に届く声かけをしてくれたら、子どもの脳のキャパシティは大きくなっていき、学校でのストレスにも強くなっていきます。

我が家の息子も、中学校で不登校になったあと、再登校したときには、不登校前よりも格段に成長して学校の授業に取り組むことができるようになっていました!

もし、お子さんが、

学校が辛そう、不登校になってしまいそう…

ということに悩んでいるママさんがいたら子どもの脳を育てること、そしてそれをママがひと肌脱いで実践してみることを、ぜひチャレンジしてほしいなと思います。​​ 

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

▼子どもの学校での辛さを解消する方法、学べます!

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