待つことが苦手な発達障害グレーゾーンの中学生男子が外食や遊園地でも待てるようになる秘策を大公開

レストランに行くと席に案内されるまでイライラ、病院の待ち時間にイライラしてしまう“待つこと”が苦手な発達障害グレーゾーンの中学生男子にお困りのお母さんはいませんか?おうちで簡単な秘策を実行すれば、待てる男子に変身します!発達障害グレーゾーンの待てない中学生男子が待てるようになる⁈

1.発達障害グレーゾーンの待てない中学生男子が待てるようになる⁉︎

発達障害グレーゾーンの中学生男子が、病院やレストランの待ち時間にイライラ

「まだ?まだ?」と何回も聞かれて、お母さんはもううんざり。

待つことが苦手なお子さんを持つお母さんにとっては、その光景が目にはっきり浮かびそうですよね。

そんな待つことが苦手なお子さんに、おうちで段階的な取り組みを行うことで、待つ時に感じるストレスを減らすことができます。

ちょっとした工夫で、待てる中学生男子に変身させる方法をご紹介します!





2.待てないのには理由があります!

日常生活の中で待つ場面は色々あります。

役所関係、遊園地、電車やバス、レストラン、友達との待ち合わせなど、いろんな場面で私たちは待つことを強いられています。

待つことが好きな方はあまりいないと思いますが、私たちは取り乱すことなく待っていますよね。

しかし、発達障害グレーゾーンの中学生男子の中には、待つことに耐えきれずイライラが爆発してしまう子がいます。

なぜ、待つことが苦手なのでしょうか。

グレーゾーンのお子さんの中には、“何にどれぐらい時間がかかるのか”の理解が苦手な子がいます。

例えば、「お風呂にかかる時間は?」と聞かれて、

なんとなく「だいたい30分くらいかな。」とは答えられず、

(検討がつかず)わからない。」となります。

だから「あと30分待ってね!」と言ったとしてもイメージできず、不安になったりイライラしてしまいます。

また、『待ち時間』は定まった時間でないことが多く、変更されやすいので、見通しが立てづらく、不安やイライラを感じやすいのです。

時間の把握が苦手なお子さんに対して、どう対応すれば時間の感覚を掴んで待てるようになるのでしょうか。

待つことが大の苦手な我が家の息子のエピソードをご紹介します。

3.待てない発達障害グレーゾーンの息子が返信!

我が家の待てない発達障害グレーゾーンの中学生男子の“待つことの苦手さ”はひどく、これまで問題がたくさん発生しました。

例えば、

✔️ネット注文したものが届くのを待ちきれず学校を休む

✔️届くはずの時間に届かず、待てずにパニック

✔️夕ご飯を待ちきれずに「まだできないの⁈」と怒り爆発

✔️弟とゲームをしようと誘い弟が準備するまでの時間にイライラ

 

など、イライラすると暴言も出て、荒れ始めるのでとても困っていました。

そんな息子が、

✔️「いつも配達される時間、遅いんだよ。夜遅くでも来ればいいと思っておこう!」

✔️「夕ご飯、まだできてないの?あとどれくらい?OK、じゃあ部屋で待ってるね。」

✔️「早くして欲しいけど、動きが遅いやつもいるんだな。」

とイライラすることなく、状況を理解して待てるようになったのです!

1度や2度ではなく“待てる”ことが増え、本人も自分の成長を感じています

私がどんな対応をしたのか、お伝えしますね!

4.発達障害グレーゾーンの中学生男子がお家での取り組みで待てるようになるステップアップ法

私がやったことは2つあります。

1つ目は、時間を把握する力の強化

まずは、カップラーメンで3分間待つ練習です。

「3分だから〇時〇分までだね!」
「3分間ってYouTube見ていると、あっという間だね!」

などと、短い時間の把握から始めました。

その時間はどれくらいの時間かイメージしやすい言葉も一緒に伝えました。

3分間待つことができたら、次は冷凍食品を電子レンジでチンする間の5分

その次は、パスタを茹でる間の8分

徐々に時間を伸ばしていき、

30分後に出発ね!」

「だいたい1時間後に帰ってくるね!」

など、時間を意識した声かけをして、少しずつステップアップしながら時間を把握する力をつけていきました。

2つ目は、いろんな人の意見を予想して言葉にする

発達障害の中でも自閉傾向のあるお子さんの中に人の気持ちを想像するのが苦手な子がいます。

このような相手の立場に立って気持ちを考えることが苦手なお子さんは、自分の意見だけを主張し周りの人を困らせることがあります。

そんなお子さんには、自分とは違う人の目線に立つ練習がオススメです。

子「なんで配達の荷物が予定通り届かないんだよ!」

母「なんでだろうね。もしかして事故があったのかな。」

母「たくさんの荷物を順番に配達していて、他にもあなたみたいに待ってる人がいっぱいいるのかもね。」

子「(レストランで)なんでこんなに遅いの⁈」

母「ほんとだね。誕生日の人がいてゆっくりお祝いしてるのかな。」

母「お腹が空いてるお客さんがいっぱいいてて予想以上に注文が多いのかも。」

母「(街の中で)あのおじさん、何してるんだろうね。」

 「誰かと待ち合わせしてるのかな。」

 「娘さんに頼まれたものを買おうとしてるのかな。なんだか慌ててそうじゃない?」

こうして、自分の気持ちだけではなく、人の気持ちにも気を止める練習をする声かけを行いました。

ペットなど動物の気持ちを代弁することやアニメのキャラクターの気持ちを考えることも効果的です。

こうして、

時間の感覚を養ったことで「10分待っててね。」と言った時に、不安にならずにすむようになりました。

自分以外の人の気持ちを丁寧に伝えていくことで、弟の気持ちも考えることができるようになり、思いやりの気持ちが育ち、待たされたとしてもイライラを減らすことができました。

ぜひ、待つことが苦手な発達障害グレーゾーンの中学生男子には、時間の把握の強化自分とは別の人やモノの視点での気づきを言葉で与えてみてください。

視野がグッと広がり、いろんな場面で待てるようになりますよ。

一朝一夕では難しいかもしれませんが、少しずつお子さんの様子が変化します!

諦めずに続けてみてください!

▼不登校の子がお母さんとの会話で成長できます!

執筆者:沢木十和子
(発達科学コミュニケーション トレーナー)

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