ADHDグレーゾーン中学生のお金の使い方が心配!目的のためにお小遣いを貯めようと思ったお手伝いの提案

お小遣いを渡しているけれど、ADHDグレーの子どもがお金遣いが荒く、いつもお金がない。お金の重みをもっと知ってほしいですよね。そんな子どもがやりたいことをきっかけに、お手伝いでお小遣いをためることができるようになった体験談を紹介します。

1.お小遣いをすぐに使ってしまう子どもに困っていませんか?

中学生の子どもが、毎月ちゃんとお小遣いをもらっているのに、ジュース、お菓子、ファストフード、ゲーム課金と無計画に使ってしまい、常にギリギリ状態。

前借りや、ちょっとだけ多めになどとお願いされたりしてしまう。さらにあれが欲しい、これ買ってと要望が出てくる。

そんな子どもにモヤモヤしている方はいませんか。

後で必要になったときのために貯金することも覚えてほしい、お金の大切さも知ってほしいと思いますよね。

子どもの好きなことでお金を貯める提案をしたらお小遣いを貯めることができるようになってきたストーリーをご紹介します!

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2.   ADHDの子どものお金遣いが荒い理由

どうしてお小遣いがすぐになくなってしまうのでしょうか。

注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもの特性に衝動性の強さがあります。

欲しいと思ったものはすぐに買いたくなってしまいます。

先の見通しを立てるのも苦手なので、予算を考えずに支出したり、お金の管理が難しく、お金が貯まらないということが起こってきます。

また“快楽”や“報酬”を求める脳の働きが強いという特性があります。

「楽しい!
「きもちいい!」
「おもしろい!」

と思えるものをすぐに手に入れたい。
ちょっと我慢したほうがのちのち得することでも、目先のすぐに得られる満足感を優先してしまう。

未来の利益のために今我慢するという考えができないという特性もあります。

こういった特性から、「買うのを我慢しなさい」「計画的に使いなさい」と言ってもできないことがどうしても多くなってしまうんです。

3.お小遣いが無いのに欲しいものややりたいことがいっぱい

中2の息子はADHDグレーゾーンで、不登校です。

お小遣いは、世間一般的な額よりたくさん渡していると思います。にも関わらずあちこちで散財して、いつも早々に無くなります。無くなったら、来月分の前借りを頼んできて、いつも金欠状態から抜け出せません。

それでも次々欲しいものややりたいことが出てきます

今までは、もうちょっと計画的に使ったら?貯金すると額の大きな物も買えるよ、お金を残すといざ必要と思ったときに使えるよ等々、たくさんアドバイスはしてきました。

返事はするもののまったく出来ませんでした。

子どもの発達のことを学び知識を得たことで、特性上出来なかったんだとわかりました。

 

息子の趣味に舞台鑑賞があるのですが、最近、一度に二つの舞台を観に行きたいと言い出しました。しかも遠方です。

チケット代は安くないのに、どうしても行くと言います。ADHDの衝動性もあり、『行きたい!』と思ったら「今すぐにでも行きたい」「少しでも早く行けるところで何とかしてほしい」と言います。

親としてはできるだけ希望を叶えてあげたいと思っています。
ですので元々お小遣いでは出せない額のチケット代を普段から親が出してきましたが、やはり一度に二つで、遠方となると親でも懐が厳しい…

そこで、自分で貯める経験をして、お金の重みを知ってもらえたらと考えました。

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4.お小遣いをためることができるようになる提案

今回、本人の希望を一旦聞いて、「行きたいよねー」「新作気になるよね」と受け止めました。

受け止めることでお小遣いを貯める提案を受け入れてもらいやすくなるからです。

ただし行くことになったら交通費、宿泊費がかかって簡単な事ではないことも伝えました。

そして自分の好きなことだと頑張れるのではないかと考えて、チケット代だけでも自分でお金を貯めてみることを提案してみました。

すると息子から「やるわ」という返事がありました。

家の手伝いで、何ができるかを息子と一緒に考えました。

息子の特性を考えてやってみたお小遣い稼ぎのポイントを3つお伝えします!

◆お手伝いは作業の流れをスモールステップに!

我が家の手伝いはこんな簡単なものになりました。

・ゴミ出し(ゴミ集積所までもっていく)
・洗濯物をベランダに運んで竿にかける、家の中に取り込む(ハンガーに干されたものを  
 そのまま干すだけ、取り込むだけ)
・風呂の準備(浴槽を洗う、お湯はり)
・買い物(買い物メモを渡して+自分の欲しいおやつも買ってよい)
・米の補充(10キロの米をペットボトルに入れる)
・農業の手伝い(時給1000円)

本人が面倒がらない簡単な仕事で、仕事の強度に合わせて100円~300円の設定でどうかと提案したところ、やる気になりました。

たくさんの工程があると行動力が上がっていない子どもにはプレッシャーがかかって一気にやる気をなくします。仕事の工程をできそうかどうかを見て、分解して簡単にすることが大切です。

◆本人のモチベーションを大切に!やってもやらなくてもOK


息子はゲームやYouTubeを見ていることが多く、自分からは仕事に気づかないので、

「ゴミ出しどうする?」
「洗濯物そろそろ入れたいな」
「お風呂の準備頼んでいい?」
という風に聞いて「やる」と言えばしてもらっています。
「やりなさい」などの命令口調では言いません。

息子の機嫌やゲームの状況にもよるので、いつも「やる」と答えるわけではなく、
「あー、今ムリ」
「今日はごめん」
と言われることもあります。
笑顔で了解します。

「貯金するって言ったでしょ。」は言いません。

やってもやらなくてもOKです。
やるかどうかは自分で決めることが大切です。

洗濯については、朝起きない息子の仕事のチャンスを増やすために、時々は夜に洗濯することにしました。

料理については、最初はしていましたが途中からやめると言ったのでやめました。やりたくないことをすると続かなくなるのでやめてもOKです。

◆すぐに報酬を渡す

目の前の報酬に反応する特性を考えて、仕事をしたらすぐにお小遣いを渡すようにしました。

ペットボトルにお金を入れる穴をカッターで開けて、貯まっていく様子が見える貯金箱を作り、目で見て達成感を感じられるように工夫しました!(ペットボトルの口は小銭が出ない大きさなので出せません)

少しずつお金が増えるのが見えるので、息子は時々眺めて、「いくらくらいたまってるかなぁ」と嬉しそうにしています。

以前は興味のない家のお手伝いは嫌がって全くしなかった息子ですが、

お小遣い作戦でモチベーションを高めることで、声をかけるだけで「やるわ」と言うことが多くなりました。

時には、ゲームの最中に「お母さん洗濯物取り込むね~」というと、「やる!やる!」と言って、ゲームのキリの良いところで中断してやってくれることもあります。

「今日は買い物ないの~?」と聞いてくれるようにもなりました。

農業の手伝いでは、普段はずっと手に持っているスマホを家に置いて仕事に取り組んでくれました。

好きなことを目標にすることによってモチベーションが上がり、お手伝いをして貯金することが出来てきました。

簡単なお手伝いでも、してくれるようになってとても助かっています。お小遣いがどれだけ貯まったかを、息子と一緒に見るのも楽しみになりました。

ぜひ、参考にしてみてください。

執筆者:寺田ゆみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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