「何度言っても伝わらない」
についてお話をしています。
前回は「伝え方」のお話を
させていただきました。
まだご覧になってない方は
バックナンバーからどうぞ。
今日は子どもに伝わらない
2つの理由
のうち、
②伝えている内容がよくない
のお話です。
これは、間違ったことを
言っているわけでは
ないのですが
順番と
タイミングが違う
ということです。
つまりは、お母さんが
順番とタイミングをマスターすれば
子どもたちは動き出せるのです^^
順番というのは…?
お母さんがやってほしい
ことの順番ではありません。
子どもがちょっと頑張ったら
できそうなことから
考える順番です。
例えば
不登校のお子さんの
「外出」で考えてみましょう。
不安が強くて過敏さがあって
人目も気になる子に
いきなり
「ほら学校行きましょう」
というのは
ママのやって欲しいこと。
では、ちょっと視点を変えて
お子さんにとって
できることはなに?を
発見してみると
一例ですが
・人が少ない場所なら行ける
・近くなら行ける
・夜なら(人目が気にならないから)行ける
だとしましょう。
そうしたら
子どもの成長を引き出そうと
思ったら、
「ちょっと頑張ったら
できそうなこと」から優先で
できることを
スモールステップで
クリアさせることが大切。
なぜなら、発達は「積み上げ」
だからです。
飛び級制度はありません。
とはいえ!
このスモールステップが
お母さんにとっては
とってもストレスなのです。
なぜか?
「同級生と同じことを
やっていないのは不安」
「もう○年生なのに
まだそれができない」
と感じてしまうから。不安になる。
「やっぱりみんながやっている
ことと同じことを
やらせた方がいいんじゃない?」
とうっかり思ってしまう。
ですが、これが、ママが
発達の知識を体得すると
今はスモールステップでも
そのあとどう伸びていくか?
までちゃんとシミュレーション
できているから
焦ることなく
「うちの子は今どの段階にいるのか」
「今この子に何がぴったりか?」
を見極めることができます^^

わが家の例を
少しだけご紹介しますね。
中学1年になった息子に
私が手渡した毎日の宿題は
「小学校5年生」の
「算数」の
「計算問題だけ」でいいから
「1日10分」やってみよう、でした。
中学生なのに1日10分!?
計算問題だけ!?
驚きますよね。
ですが、息子の集中力や
学習の得手不得手を見ていれば
「これがベスト」とわかったのです。
じゃあ、息子は、ずっと
小学生の計算問題を10分しか
しない子のままだったのか?
そんなことありません。
不登校から復帰して
中学の授業についてけるようになり
5教科ともに平均点を
取れるようになり
高校も無事合格しました。
あくまでも
最初は「できそうなこと」から。
だけど、できるようになったな…
と思ったら、次は、難易度を
ちょっとだけアップ。
それがクリアできたら
さらに、その次へ…
こうやって
タイミングを見極めて
「できそうだ!」という時に
ネクストチャレンジ。
子どもは
面倒だな、嫌だな、と
思うことであっても
ママの提案に
耳を傾けることが
できるようになっていくのです。
お母さんの声かけの
順番とタイミングを
整えてあげれば
「伝わる声かけ」に
変わってきます。
今日から、ぜひ、
お子さんを観察してみてください。
そして、お子さんの
「ちょっとだけ頑張れば
できそうなこと!」を
発見してみてくださいね。
これにフォーカスすること^^
トライしてみてください。


