コミュニケーションが苦手で学校が辛い!発達障害グレーっ子の対人スキルはこう伸ばす!

「人とのコミュニケーション」が苦手で学校がつらくなるお子さんがいます。カウンセラーや療育など相談先はあるけど、それだけではうまくいかない理由があります。発達障害グレーゾーンの子の特性を知って、コミュ力を伸ばす日々の関わりをスタートしましょう。

1.コミュニケーションの苦手が学校の辛さにつながる子も

お子さんが「学校に行きたくない!」と感じる理由の1つに、「コミュニケーションが苦手」があります。

高学年になると、周囲のお友達との関わりが大きく変わるので、ストレスを抱える子が一気に増えるんです。

どうして発達障害グレーゾーンの子は、コミュニケーションが辛くなるのでしょうか?

それは

・空気を読むことが苦手
・友達にペースを合わせることが苦手
・会話のキャッチボールが苦手
・気持ちを整理して伝えることが苦手

こんな発達の特性が影響している「苦手さ」があって、本人は悪気はないのに、友達に嫌がられたり、ちょっと浮いてしまったりする。

気持ちが伝わらなくてイライラする。

相手に合わせることがしんどくなってしまう。

こんなコミュニケーションのすれ違いが積みかさなると、子どもたちは学校がどんどんしんどくなってしまうんです!

現在、不登校の小中高の学生は約30万人います。

不登校予備軍の小中学生は、推計でその3倍はいるといわれています!

不登校の理由として
「友達とうまくいかない」46.1%
「先生とうまくいかない」38.0%
という調査結果もあって…
(2018年度日本財団調査より)

友達とうまくいかない、つまりコミュニケーションのつまずきから、学校生活のつらさを感じている子が、こんなにたくさんいることがわかります。


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2.発達障害グレーっ子のコミュは「大勢」よりも「1対1」

コミュニケーションの苦手さは、実は学校だけではなく、お家での生活にも影響があります。

例えば、お母さんが指示をしても動かない、言って聞かせてもルールを守らない、お母さんが忙しい時に限ってからんでくる、なぜか空気を読まずに一方的に話しかけてくる…などなど

それを、叱ったり注意したりすればなおるのか、というと…そのやり方では効果がないことに、お気づきのお母さんも多いはず。

「学校に行かないと、集団力やコミュニケーション力が育たない」と心配するお母さんも多いですが、実はそれ、間違いなんです。


人との関わりは1対1がベース
になります。

一番近しい人との人間関係が円滑に進むことが、コミュニケーションの基礎なんです。

つまり、お母さんとの人間関係がどれだけ築けているかが、外での人間関係に影響していきます。

「こうやったら会話が続く」という成功体験を、おうちの中でしっかり積んで、はじめてそれを外で活用していくのです。

療育やカウンセラーに相談する方法もありますが、コミュニケーションが苦手で自信を失っている子は、そういう場所へ行くこと自体を嫌がる子も多いです。

学校に行くのもしんどくなっているのに、そこにきて、さらに苦手なことを療育などでトレーニングするのも、きっと辛い体験になってしまいます。

だから、お母さんと子どもが毎日の対話の中で”コミュニケーションの成功体験”を積んであげてほしいのです。

 

今世の中にある、療育やカウンセリングだけでは解決できない”悩み”を、親子のコミュニケーションを活用して、解決していこう!というのが、発達科学コミュニケーション(発コミュ)の考え方なのです。


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3.コミュニケーションの「成功体験」の作り方!

外部に相談するだけではできなかったことを、発コミュができるのはなぜでしょうか?

それは、一番安心できるお母さんとの間で「こうやったら会話が続く」という成功体験を積ませてあげることができるからです。

お家でなら「それ、外でやったら嫌われちゃうよ」というやりとりすら、お子さんに「学ばせてあげる」チャンスに変えることができます。

今日から使える、コミュニケーションの成功体験の積み方3ステップを紹介しますね!

空気を読まずに、自分の主張を一方的になげかけてくる。こんなケースで考えてみましょう。

◆STEP1:話してくれたことを必ず受け止める、肯定する。

笑顔で、うなずきながら、「ふんふん、そうなんだねー」と聞きます。

何を言っているかわからない、今その話じゃないのにどうして割り込んできたの、要領を得ない話し方をする…など、お母さんのモヤモヤはよくわかりますが、そこは一旦スルーです。

「話をしてくれた」ということをしっかり肯定するのがファーストステップです。

これを何回も繰り返してください。

◆STEP2:「言い換え」のスキルで「会話の仕方」を教える

ダラダラと一方的に自分の好きなゲームの話をしたとします。それをただ肯定しているだけだと、お子さんはずっとそのままのスタイルです。

ではどうするかと言うと、お子さんのとりとめもない話を聞いたら、お母さんの「置き換え」スキルの発動です。

お子さんの話をまとめて、「そうなんだ!!そのゲームは、アイテムが豪華だから楽しいんだね」とシンプルな一文で返してあげます。

これを繰り返していくことで、お子さんは、自分がしゃべったとりとめもない文章を、「その一文で言い換えることができる」と学習していきます。

こんなふうに「伝えられた」「わかってもらえた」「そういえばもっといいんだ」という体験を積ませてあげます。

◆STEP3:それでも自分勝手なタイミングで割り込んでくるならなら。

一度待たせます。「今は、お母さん洗い物をしているから、あと10分待ってね」と伝えます。

その上で、待てたことをしっかり肯定してあげて、お話を聞いてあげます。聞く時は、STEP1とSTEP2のポイントをお忘れなく。

これでお子さんは、「待つ」ということをマスターしていきます。

毎日かかわるお母さんだからできるサポートの方法です。週1回、月1回通う、療育やカウンセリングでは、子どもに学習させて定着させるのに必要なだけの「時間」「量」が足りないんです!

資格を持った人に相談するだけでは叶わなかったことを、お母さんがやっちゃいます。

我が家の息子は、コミュニケーションが大の苦手な発達障害グレーキッズでした。

ですが、脳科学に基づくこのステップで、親子の会話を通じてコミュニケーションがうまくいく経験を積ませてあげた結果、

今では、学校の先生ともちゃんと対話ができ、学校ではたくさんの友達ができ、状況を読んでコミュニケーションをとることができるようになり、コミュ障キッズの面影はなくなりました。

コミュニケーションは、一番信頼できる人とのやり取りで学ぶ!これが大原則です。

コミュニケーションが苦手な子の困りごと、相談するだけでは解消しない理由がわかれば、今日からやることが明快になりますね!

ご紹介の3STEPぜひ実践してみてくださいね。

学校生活でのつまずきを感じているお子さんの、成長を引き出してあげられるのは、お母さんなのです!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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