1.家でゴロゴロする不登校の娘、何をさせたらいいの?
家でゴロゴロしてばかり。
声をかけても動かない。
家にこもってばかりの不登校の中学生女子を前に、どう関わればいいのか迷うママも多いと思います。
何もしなければ、このままずっと動けなくなる気がして不安になる。
とはいえ、何をさせたらいいのか、どうしたら動いてくれるのかわからない。
そんな関わり方のジレンマを抱えていませんか?

でも、行動が止まっているのは「やる気がないから」ではありません。
脳が自分の安心安全を守ろうとして、力をセーブしているとても自然な反応です。
動けないというのは、楽をしている状態ではなく、むしろ、とてもつらい状態です。
「めんどくさい」
「あとでいいや」
こうした言葉も、脳がエネルギーをためようとしているサインのひとつです。
ただ、行動が止まったままだと、考える力や自信を取り戻すきっかけをつかみにくくなってしまいます。
だからここで大切なのは、無理に動かすことではありません。
まずは、動けないほど苦しい気持ちがあるということを、大人が理解してあげることです。
理解した後は子どもの行動スイッチを整えていく声かけを試していけばいいんです。
「2学期は行くと」って言ってたのに動けない…
▼それはストレスからの回復力がまだ育ってないだけ

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2.「無理に動かそうとする」のが逆効果になる理由とは
私の娘は、現在中学2年生です。
不登校になってから家で過ごす時間が増え、これまで何とか行けていた歯医者や、親戚の集まりに参加することも嫌がるようになりました。
幼いころから繊細さがあり、初めての場所、人の多い場所が苦手でした。
不登校になってからは、人が少ない場所でも外出できなくなることがありました。
「予約してあるのに、どうしよう」
「今から断ってもいいのかな」
頭の中はそんなことでいっぱいで、焦りと一緒に、イライラした気持ちも湧いてきました。
私は娘に、 こんな声をかけていました。
「行くよ。予約してあるよ」
「今日行くって決めたよね」
「とりあえず行こう」
責めているつもりはありませんでした。
心配だったし、 何とか動いてほしかったのですが、娘は動きませんでした。
今振り返ると、 あの頃の私は、 娘の気持ちよりも
「相手に迷惑をかけないかな」
「どう思われるかな」
そんな周りの目を 優先していたのだと思います。
子どものためと思いながら、 実は大人の都合で 動かそうとしていたことに、 あとになって気づきました。

無理に行かせる時期ではなかったのです。
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3.外出のきっかけを作る!親子の信頼を修復するコミュニケーション術
ここからお伝えする声かけは「誘って断られたとき」「嫌な理由を話してくれたとき」そんな日常のやりとりの中でママから伝えてみてほしいです。
♦︎魔法の前置きの言葉
子どもの様子を見て、行動につなげたいときに使う前置きのひと言。
「できるかどうかは別として」
このひと言には「もしできなかったとしてもあなたは悪くないよ」という余白があります。

この余白は考える脳が働き「やれるかわからないけど、できるところまでやってみようかな」
チャレンジしたい気持ちがあるけど、
「できなかったら嫌だな」
「どう思われるかな」
そんな失敗を怖がるタイプのお子さんには安心の言葉になります。
そして、“やらされる”のではなく、“子どもが自分で決めて動ける”モードに切り替わります。
できてもできなくてもチャレンジしたことがハナマルなんだよというメッセージを受け取って、小さな行動が積み重なると、「自分で決めて動けた」という成功体験になります。
この関わりを続けていく中で、ある日、娘が自分で決めて外出できた瞬間がありました。
この子が動き出したのは
▼特別な子だったからじゃありません

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4.「着替え」から始まった!娘が自ら外へ出られたエピソード
不登校の娘が動き出したきっかけは、たったひと言の声かけでした。
お父さんと出かける予定の日、私が「お父さんが一緒に出かけるの楽しみにしていたよ」と伝えると、娘はソファで横になりながら「今日はいいや。行かない」と小さな声でつぶやきました。
私は「行ってきたら?」とは言わず、これまでお伝えしてきた関わりをそのまま続けました。
笑顔でひと言。
「そっか〜、今はそんな気分なんだね」

少し間をおいて、魔法の前置きのひと言を添えました。
「できるかどうか別として、お着替えだけしておいたら?」
すると娘は「うん、着替えてくるね」と立ち上がり、そのあとお父さんと外出することができました。
断られる日も動けない日もありますが、外出できる日が増えてきました。
アドバイスや否定をされず、そのままの気持ちを受け止めてもらうと人は“自分で考えて動けるようになる”ということを実感しました。
小さな積み重ねが、子どもの中に「自分で考えて、選べる力」を少しずつ育てていきます。
思うように行動しない子どもにモヤモヤすることもあるかもしれません。
「本当にこのままでいいのかな」と不安になる日もあると思います。
でも安心の中で積み重ねた経験は、必ず、子どもが自分から外に向かう力につながっていきます。
焦らず、今日できた一歩を大切にしてあげてくださいね。
▼繊細な子の“動けない理由”に合う関わり方を、もう少し深く知りたい方へ。

▼不登校になってみんな家で何してる?気になりますよね。
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執筆者 : 黒柳ゆうみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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