1.不登校特例校の星槎もみじ中学校に行ってきました!
不登校になった子でも、その子らしく頑張れる学校があったら知りたいと思いませんか?
文部科学省の最新調査では、令和2年度に不登校で小中学校を30日以上欠席した児童生徒は19万6127人で、年々増加しているといいます。
自分の子どもに合った学校はないのだろうか?
我が子の良いところを認めて受け入れてもらえるところあるのか?
そうお悩みのお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。
以前、不登校特例校である学校法人国際学園 星槎もみじ中学校にお話を聞きに行ってきました。
「不登校特例校」とは、文部科学省の指定により、不登校の生徒に配慮した特別な教育課程をもつ学校のことです。
星槎もみじ中学校は北海道札幌市にあります。
この学校のスローガンは、
「星槎でかなえる!入学してから生徒が全道一成長する学校!」です。
◆生徒一人一人に合った個別の指導計画を作成!
◆授業は教室でも、自宅からネット参加でもどちらでもO K!
◆定期テストは廃止!
◆毎年恒例行事ミュージカルでは生徒が飛躍的に成長!
◆授業中に心を落ち着けることのできる部屋を完備!
なんだか、不登校になり自信をなくしてしまった子どもにも明るい希望がありそうですね。こんな特徴を持っている星槎もみじ中学校の事務長、大倉 俊亮先生に学校の魅力を聞いていきます!
(子ども達の発達をよくみて指導してくださる 星槎もみじ中学校事務長 大倉先生)
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2.不登校の子どもでも受け入れてもらえる?
ーー星槎もみじ中学校は全日制の学校ですが、小学校で不登校だった子でも週5日通わないとダメなのかな?って思ってしまうんです。毎日通わなくても大丈夫ですか?
「その子にあった登校スタイルで支援をしていきます。大丈夫ですよ!
小学3年生から学校行っていない子がいたとして、3年間学校に行っていなかった子が気持ち新たに中1から毎日行けるかというと、やっぱり難しいですよね。
でも週に1回顔を見せるとか、担任の先生とやりとりするとか、3年生になったとき週5日通えるようにしたいねという目標設定をしていくことをよしとしている学校なんです。
『毎日通って欲しい』とお母さんが強く希望していても、『お子さんの今の状況はそうではないですよね』ということを担任の先生の方から保護者の方に伝えたり、カウンセラーから話してもらったりして、その子にとって必要な支援はなんなのかっていうところの調整をすることが一番重要です。
もみじルームというクラスとは別の教室があって、その部屋に午前中だけ来て、課題のプリントをやるとか、先生と話して帰るだけの子もいます。
入学の時点から週1回から始めましょう、週3回から始めましょうという提案をこちらからしています。その子の不登校歴や状況によって変えていますね。
開校当初、スタートしたとき、みんな不登校生だったんですが、みんな最初にすごいがんばっちゃって(笑)
入学式が終わってしばらくしたらみんな休みがちになっちゃったっていうことがありました。なので、本人に頑張る意欲があったとしても、無理をさせすぎないように気を付けなきゃいけないと考えています。」
――どちらかというと保護者よりも学校側からどれくらい通ったらいいかというところを見定めてくれるんですか?
「そうですね、もちろん保護者の意見とか、主治医の先生の見解とか小学校の先生たちの意見とか聞いた上で最終的に決めるんですけど。頑張りすぎは学校としても心配になりますね。
――登校が毎日ではない子がいることで、来れない子がお友達に何か言われるとか、暗いイメージで見られることはないですか?
「うちに来る子は、小学校で少なからずそういう経験をしている子たちが来ますので、大人よりもその辺の気持ちをよくわかっているんですね。
『わたしも小学校の時、そういう経験ある。〇〇ちゃん来てないけど今はそういう時期なんだね』ってわかってくれていたり、久々にきた子には『おっ!来たね!』と自然に声をかけることができていたり。
コロナをきっかけにオンライン授業が発達したので、今まで全然学校に来れなかった子が、今年になってオンラインで参加することができるようになりました。
常にzoomが繋がれているので、休み時間などに『元気かー?』って学校にいる子が画面越しに交流してくれるんですよね。
そういう子も今はまだオンライン上だけの出席なんですけど、だんだん学校の方にも登校できるようになったらいいなと思っています。」
ーー
小学校で不登校傾向だったり、全く学校へ行っていなかったとしても、少しずつ学校に慣れていけばいいというスタンスはとても安心できますね。
子どもの成長は一人一人違います。
学校に行って授業を受ける、ちょっとだけ登校する、オンラインでちょっと授業を覗いてみる、オンライン登校をして授業を受ける、どの形も子どもがその子のペースで成長できるように環境を整えてくれるのは素晴らしいです。
また、それをご家族と学校が同じ目標に向かって行けるように調整してくれるのは、子どもにとっても安心して通学したいと思える場所になると思います。
3.全日制中学校でオンライン通学可能!個別の学習スタイルを提供
ーーコロナ対策でのオンライン授業導入だったと思うんですけれども、コロナが収束しても今後も続けて行きますか?
「はい。続けていきます!
基本的に全てハイブリッド型授業として、たとえ相手がいなくても準備をして、いつでも配信できるようにしておくという取り組みをしています。
先生方は大変なところなんですけどね。次の授業までにプリントを準備しておいて、オンライン授業を希望する子がいる場合にはそのプリントをメールで送るとか、zoomで画面共有するとかっていう準備を毎日しています。
いつでもオンライン授業にできるようにzoomは常に繋いでいる状況です。
授業の途中からオンライン上に来る子もいるので、今後もコロナ関係なくやっていきますね。」
――コロナの前まではそこまでしていなかったんですか?
「そうですね、必要性は感じていたけど、なかなか一気に進められなかったところがありました。
必要性についてはみんな理解していたので、『さぁやるよ!』ってなったら教員みんな動きが早かったですね。5月の中旬くらいから授業というかzoomに繋いでコミュニケーションをとることから始められました。」
――いいですね!我が家も、コロナ中に学校から課題だけ出されて、親としてはサポートが大変すぎる!とちょっと困った経験がありました。そういうシステムがあればいいですよね。自宅からでも進めやすいですね。
オンライン上の授業出席でも、文部科学省として校長裁量で出席カウントしていいということになっています。当校はオンライン出席でも学校出席として積極的に認めて、課題、プリントのやりとりやズームでのコミュニケーションでも評価していくようにしています。」
――学習課題についてなんですが、公立では学年ごとによって達成度が決まっていて評価をすると思うんですが、こちらではその子その子に応じて目標を設定して評価しているんでしょうか?
「通知表では、教科ごとに、実態、目標、手立て、評価という項目を設定してあります。
学習要領を紐解いて、この子には今これが必要だよね、ということを決めた中で一人一人それを作っています。
それをもとにした授業展開をどうするかというと、国語、英語、数学は、理解度の同じ子ども達を少人数に分けて授業を行います。少人数なので先生にわからないことも聞きやすいですね。
集団授業の時間でも、書字の苦手な子にはプリントの書く部分を減らしてあげるとか、動画の時間を多く取るとか、その子その子に応じてちょっとずつ対応を変えていくということをやっています。
私は、現役時代は英語を担当していたんですけどね。授業にはプリント3枚用意します。英語が得意な子、普通の子、苦手な子の3パターンです。
最初に『今日は〜についてやるよ』と話した後に、それぞれの子どもに合ったプリントを渡して、『君は今日これができたらO Kだね。』というふうに進めてあげて、徐々に力をつけるというやり方をしていました。」
――読み書きが苦手な子には、他に何か支援していることはありますか?
「視覚に障害のある子には、拡大教科書を提供したり、大きいプリントを用意したりします。行間が詰まっていると読みにくい子にはテストもA3サイズにする等の配慮をしていますね。」
――入学する時点で、全ての子の支援すべき状況がわかるのですか?
「いいえ。保護者のお話、小学校の先生からの話。春の授業の様子を見て、6月に学習の目当てを立てるので、保護者と相談しながら決めていきます。」
ーー
発達障害やグレーゾーンのお子さん等、発達に凸凹の特性がある子どもは、学習の苦手さがあったり、読み書きの苦手さがあったりすることがあります。
自分のペースでゆっくり勉強すればしっかり理解できるとけれども、集団のペースでは遅れがちになってしまう、理解したことを口で答えることはできるけど書くことができない等、様々なケースがあると思います。
また、勉強を嫌がっているけど何が嫌なのかお母さんもよくわからない、という場合もあるかもしれません。
医師、保護者、小学校の先生など子どもを取り巻くいろいろな人からの情報に加えて、知能検査による得意な能力を確認してくれることで、子どもが学習を理解しやすい環境を作っていこうというサポートはとても期待できますね。
また、オンラインシステムを整えて自宅からの学習にも応じてくれるのは、学校に行かない子でも諦めることなく、自分の得意な学習を進められることで自信もつくと思います。
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4.『小学校で不登校でも中学校に行きたい!』そんな思いをかなえてくれる学校
学校が辛くて小学校を休みがちだったり、長期間休んでいたような子ども達が中学校進学を迎える時、どのような心境になるでしょうか。
「優しい先生がいいな、話を聞いてくれる先生がいいな」
「また休んじゃうかもしれない…だから怖いな」
「勉強やってなかったからついていけるかな」
「中学生からは変わるんだ!」
と、不安や期待が渦巻いていると思います。
自分の苦手や得意を受け止めてくれて、苦手には手を差し伸べてもらえる。無理に周りと同じを求められず今まさに頑張っていることを評価してくれる先生がいる。
そんな学校である星槎もみじ中学校は、小学校で自信をなくしてしまった子どもや、公立の学校では息苦しいなと感じる子ども達が、安心して中学生としての第一歩を踏み出せる学校です!
不登校で学校に行かないからといって、本当に学校が嫌いというわけじゃない子ども達もたくさんいます。学校で友達を作りたい、できることなら勉強したいと思っている子ども達もいるはずです。
そんな子ども達の成長を保護者と一緒に助けてくれる、先生やスクールカウンセラーがこの学校にはそろっています。
現在小学6年生のお子さんに限らず、低学年や中学年のお子さん、今の中学が合わないなと感じる中学生のお子さんがいらっしゃるお母さん、ぜひオープンスクールや学校説明会に足を運んでみませんか?札幌市だけではなく各地に校舎がありますよ。
次回、後編の記事でも、大倉先生に星槎もみじ中学校で行われている子ども達が学校に通いたくなる秘策を聞いていきます。子どもにとって今の学校が合わないな、学校に楽しみを見つけてほしいなと思っているお母さんに是非読んでほしいなと思います!
\後編はこちらから!/
執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
不登校の小学生、中学生の学校探しが楽しくできるコツがわかります!
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