わが子が犯罪者になるかも…と悩んだ過去「ルールを守る子に大変身!」する親子の会話の秘訣

発達障害・グレーゾーンのわが子がルールを守ることができないと、お母さんは不安になりますよね。でも、親子の会話を変えるだけでこの問題は良くなります!息子が大変身した経験談と、子どもがルールを守れるようになる親子の会話の秘訣をお伝えします。

1.このままでは犯罪者!?ルールを守ることができなかった息子

今、私は発達科学コミュニケーション(発コミュ)トレーナーとしてお母さんに子どもの困りごとを解決するコミュニケーションを教える仕事をしています。

実は、そんな私ですが「自分の子育てのこだわり」をなかなか捨てられずに親子関係をこじらせていた一人でした。

今回は、私の子育ての変化についてお伝えしたいと思います。

私には、発達障害・グレーゾーンの高1の息子がいます。

発コミュに出会う前、息子の「社会のルールを守れない」「倫理観の弱さ」に悩んでいました。

・欲しいと思ったら友達のゲームソフトでも黙って持って帰ってくる
・家にあるお金を黙って持ち出して勝手に使ってしまう

など、このまま大人になったら「犯罪」の道を進むのではないか…。そんな恐怖をずっと抱えていました。

だから、私も必死で『叱って叱って叱ってルールを守らせる』という対応をしていました。

でもその方法では、ルールを守れない問題は、全然解消しなかったのです。

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2.叱りつけてばかりでは子どもが変わらない理由

「どうして盗むの!?」
「とにかく謝りなさい!」

過去の私は、こんな風に息子を叱りつけてばかりでした。

どうしてこの方法ではうまくいかないのか?

それは、子どもは身近な大人との日常の会話からコミュニケーションを学んでいるからです。

大人が感情的な関わり方ばかりしていると、発達障害・グレーゾーンの子どもも同じように感情的な反応ばかりするようになるのです。

「どうして勝手に取るの!?」
「うるせー!」

このような感情的でネガティブな会話からは何も生まれませんよね。

ネガティブな会話を続けていた私たち親子でしたが、発コミュを学び親子関係が改善されていくうちに息子の問題行動はなくなっていったのです。

3.親子のコミュニケーションを変えて息子が大変身!

発コミュで、子どもが成長するコミュニケーションを学び、実践していくにつれて、息子は大変身!

そのエピソードを2つご紹介します。

◆どんなにお腹がすいてもお金に手を出さなくなった!

私が一番頭を悩ませていた「勝手に盗ってしまう」問題がすっかり解決しました。

例えば、私が出かけるときにテーブルの上におやつ代として200円出しておいても、「おやつ代だよ」「使っていいよ」と置き手紙がなければ、手を出さなくなりました。

息子は、帰宅した私に「使っていいのかどうかわからなかった。そういうときはメモを書いておいてくれ。俺は腹が減って死にそうだ。」と言うようになったのです。

◆美容室でも褒められた!コミュニケーション力UP

先日、息子と美容院に行ってきました。息子は美容師さんに会うのは1年ぶりでしたが、

「息子さん、コミュニケーション力がめっちゃ上がりましたね。

1年前は聞いたことに“はい”“いいえ”で答えるだけだったけど、今年は話の流れに関連することを自分から話すようになっていますよ。

成長されましたね!これからが楽しみですね。」

と美容師さんに言われたのです。

親子の関係性をガラッと変えて会話が続くようになったら、発達障害・グレーゾーンの子も当然、言語能力もコミュニケーション能力も大幅に伸びるんです!

子どもがルールを守れるようになって、コミュニケーション能力もUPする会話の具体的なポイントは、次にお話します。

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4.子どもがルールを守れるようになる親子の会話

子どもにルールを守れるようになって欲しいなら、ネガティブなやりとりを変えて、お母さんが感情的にならず、落ち着いて子どもの話を聞くことが大切です。

発コミュでは、まず子どもの気持ちを受けとめる会話をします。

「欲しいと思ったんだね」
「もっと使ってみたかったんだね」
「お腹がすいていたんだね」
など、叱る前にまずは子どもの気持ちによりそった言葉をかけてあげます。

すると、子どもは「聞いてもらえた」「認めてもらえた」承認欲求が満たされ、理性的な脳が働く状態に変わっていきます。

そうなって初めて、お母さんの話が通りやすくなります。

このような会話を何度も重ねていくことで、発達障害・グレーゾーンの子が社会のルールを次第に守ることができるようになってくるのです。

今の私は、息子のこれからの成長を本当に楽しみに思っています。

「うちの子、犯罪者になるかも…」と本気で悩んでいた3年前からは想像もできなかった今を歩んでいます。

3年前子育てのどん底にいた私が、今は子育ての楽しさを知り、親子関係も良好になり、息子の将来への期待を抱けるようになったのです。

子どもを認めてあげる会話に変えて親子の会話が続くようになると、発達障害・グレーゾーンの子どもの行動も言葉も変わっていきます。

難しい思春期の問題を乗り越えるのにも、親子のコミュニケーションが大切です!

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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