1.発達障害グレーゾーンの子の親はもっと勇敢でいい!
「私たち、発達凸凹キッズの親はもっと勇敢でありたい!」今回はそんなテーマをお届けします。
私が心を動かされた、お2人のアスリートのエピソードをご紹介します。
まず、お一人目。皆さんはジム・アボット氏をご存知ですか?メジャーリーグで活躍された片腕のないピッチャーです。
87勝という成績をあげ、うち1試合はノーヒットノーランという大記録を打ち立てた野球選手です。
障害がありながらも野球に挑戦したことへの勇気を讃えられましたが、その彼が語ったこんな一言があります。
「自分のことを障害者だとか勇敢だとか思ったことはない。最も勇敢な人間は幼い日、片腕のない自分に野球をやるぞと言って庭に連れ出してくれた父親なのだ」
子どもの未来を決して諦めない「勇敢な親の姿」を、私はこのエピソードの中に見ました。
2.子どもの夢も、自分の夢も諦めない!
さて、私たちは子どもにとって最も勇敢な存在になれているでしょうか?子どもの発達障害の特性をただの「困りごと」と決めつけて可能性を諦めてはいませんか?
また、私たち親自身の生き方も諦めずに、勇敢に、掴み取りに行っていますか?…いかがでしょうか?
この言葉にドキッとされた方も多いのではないでしょうか?
次に、アトランタオリンピックマウンテンバイク代表選手の小林可奈子さんをご紹介します。
小林選手は引退されたのちもう一度現役復帰された経歴の持ち主です。
小林選手にはお二人の娘さんがいらっしゃいます。お一人はマウンテンバイク女子ジュニア強化指定選手、お一人は生存率3割と言われた難病と戦う娘さんです。
このお二人のお子さんと小林選手ご家族の間には我々の感動を超えるストーリーがあります。
普通だったら諦めてしまいたくなるような大変な出来事を乗り越えオリンピック出場を勝ち取ったママアスリートさんなのです。
母として、選手として、コーチとして、諦めることなく信念を持ち続けて、その背中を娘さんたちにも後輩たちにも魅せ続けているのです。
子どもの夢も自分の夢も諦めない!
私たち親が魅せる背中が子どもたちの未来を創っていくならば、常に諦めない勇敢な親でありたい。
私はそう思っています。
そして子どもたちの一番身近な存在である皆さんにもそうであってほしいと思っています。
3.子どもの個性を生かした進路を、勇敢にデザインできるお母さんになりましょう!
思春期は発達障害のお悩みだけではなく
・学校生活のこと
・これからの進路のこと
あれこれ対応しなければいけない難易度が高い時期です。
もちろん困りごとを小さくするのも第一歩ですがもう一つ必要なのが、子どもとお母さんが未来に期待を持つことです。
だからもう一歩踏み込んで発達障害の子どもの活躍のステージを創るということをやっていきたいのです。
・学校に馴染めない…
・学校に行けない…
・成績が悪い…
・進路が決まらない…
一見、偏差値至上主義の日本教育の「常識」からはみ出てしまいそうな子たち。
でも、その子の個性とチカラを伸ばせる環境があれば子どもたちは頑張り始めます!
今、活躍している元不登校さんや発達凸凹さんの情報を知ったら、自分だって個性を生かしたい!と勇気をもって歩み始めるはずです。
発達の専門家ではない普通のお母さんだった私でも、今こうして思春期専門トレーナーとして活動しています。
「チャレンジしたい!」と思っていることがあるのに自分にはできないかも、と思っているのはもったい無い!それこそ勇敢な母になるチャンスです。
私たち母親は、年を重ねれば重ねるほどつい「守り」に入ってしまいがちです。でも、その「守り」を手放してほしいと思います。何故ならば、私たちが子どもに魅せる背中のサイズが子どもの人生のサイズになるからです。
目の前の不安を手放して、凸凹キッズの個性を生かした進路を勇敢にデザインするお母さんになりましょう!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
子どもの夢も自分の夢も諦めない、勇敢な生き方をお教えします!