お母さんSOS警報、親子で繊細なタイプのお母さんがいま対策するべきこと

全世界でコロナ禍による我慢の毎日が続いています。親子で繊細なタイプは、いつもと違う状況により不安やストレスを抱えがち。お母さん大丈夫ですか?こんなときだからこそ、いつも子ども優先でまじめなお母さんがいま対策すべきはこれです!

1.お母さんSOS警報発令!

コロナウイルス蔓延の影響で、今も全国・全世界の様々な場面で我慢や不自由を強いられる毎日が続いています。

学校は新学期が始まりましたが、子どもたちはマスクをし、ソーシャルディスタンスなどコロナ対策を守って緊張の生活をしています。

繊細で不安が強い発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)タイプの子どもたちは、「いつもと違う」状況を敏感に感じ取って、大きなストレスを抱えてしまう傾向にあります。


・食欲がない

・偏食などの感覚過敏の症状が強く出るようになった
・先の読めない生活に、不安を抱えて、気持ちが塞ぎがち
・外出が自由にできないなどの不自由さから感情を爆発させることが増えた
・夜なかなか寝付けない、ぐっすり眠れない
・おしゃべりがいつもより極端に増えた・減った
・笑顔が減った

このようなことはありませんか?これらは、お子さんからのSOSサインかもしれません。

そして、真面目で一生懸命なタイプのお母さんほど、お子さんのSOSサインをいち早く感じ取って、まるで自分の痛みのように感じていらっしゃるのではないでしょうか。

実は、私自身がASDタイプで、子どものSOSサインにも敏感になり、自分にもSOSサインが現れはじめ、ストレスに押しつぶされそうだったのです。

2.繊細なタイプの親子が危ない

我が家の高校生の長男はASDの傾向があり、神経質で繊細、不安がとても強く傷つきやすい性格です。

でも、辛抱強い面もあるため、辛い気持ちを自分の中に溜めてしまいがちです。

思春期特有のプライドや遠慮が邪魔をして、溜まった気持ちをうまく吐き出せないのです。

また、ニュースでコロナ問題に端を発する社会問題を目にして 「世界の景色が変わるのが耐えられないんだ!」 と涙を流したこともありました。

ストレスが溜まってくると食欲もなくなり、ざわつく気持ちを紛らわせるように、興味のある分野の話を早口で話し続けることもあります。

一方、母親である私は、息子が精神的に参ってしまっているときはカウンセラーになって話をじっくり聞いたり、気分転換に散歩や家族でのゲームを提案したり。

家族が少しでも快適に過ごせるように明るく振舞っていました。

でも白状すると私自身も、天気がいい日には、「本当だったら今頃は○○して楽しんでいたはずなのに…。」と感情がこみ上げてきて、心がどうしようもなく揺れて、こっそり泣いたことがありました。

今も毎朝息子たちがマスクをして登校する姿を見ると、時々「どうしてこんなことに…。」と悲しく思うことがあります。

お母さん、ご自分も心の疲れを感じていらっしゃいませんか?

3.まじめなお母さんほど自分を後回しにしがち

特にASDの子育ては、いつも通りにこだわり突然の予定変更が苦手だったり、不安になりやすいという特性があることから、様々なことに常に心を配らなければならず、なかなかのハードワークです。

それに加えて、今は社会全体がストレスを抱えています。

そのような状況の中で、繊細なお子さんを支えるのはとても大切なことですが、同時にそれは、お母さんの心にとって大きな負担がかかることでもあります。

「これからも笑顔のお母さんでいるために。」私が皆さんと共有したかったことがあります。

それは…
・自分自身を労わることを忘れないようにしましょう
・自分自身の心を満たすことも忘れないようにしましょう

ということです。

もしかしたら、お子さんのことを何よりも優先し、ご自分のことをいつも後回しにしてはいませんか?

お子さんのことを思うあまり、ご自分の気持ちに蓋をしてしまってはいませんか?

突然ですが、ここでお母さんに質問を1つ。

Q:お子さんと一緒に飛行機に乗っているとします。トラブルが発生して、上から酸素マスクが降りてきました。 この場合、お子さんか自分、まず先にどちらが酸素マスクをつけるべきでしょうか?

A:答えは、お母さんです。

「えっ?子どもよりも先に、自分が酸素マスクをするなんて…。」

と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

お母さんがまず先に酸素マスクをつけるべきなのはなぜだと思いますか?それには、理由があるのです。

それは、まずお母さんが先にマスクをつけて酸素を吸入していないと、酸欠で具合が悪くなり、お子さんを助けることができなくなってしまうからです。

心も同じなんだと思うのです。

まずはお母さん自身の心と体のコンディションが安定して満たされてこそ、お子さんをサポートできるということです。

4.お母さんは自分自身を守る対策も忘れずに

では、疲れてしまったお母さんの心を癒すためには、何ができるでしょうか。

例えばこんなことはいかがですか?

◆辛いときには、泣く

お母さんも人間です。

辛いときには我慢せずに泣きましょう。

涙を流すことで、リラックスや安静を司る副交感神経が活性化します。

すると、疲労回復、集中力向上、睡眠の質が上がり、怒りや混乱の感情が減少しますよ。

◆睡眠をしっかり確保

充分な睡眠を取りましょう。

周りにいつも気を配っていると、脳も疲労するのです。

30分程度の昼寝もとても効果がありますよ!

◆自分を守るものを見つける

自分が何をしたら心地いいのか、癒されるなというものを見つけておくといいですね。

・気持ちを整えてくれる、お気に入りの音楽を見つける
・自分に戻れる時間を作る
・身の回りの「小さな幸せ探し名人」になる
・たまにはお母さんも、お子さんに「今日は疲れちゃった!」と打ち明けてみる

などと、いろいろなことをぜひ「心が疲れたときにしたいことリスト」に追加してください。

もし、子育ての悩みを1人で抱えきれなくなったら、またこのパステルジャンプを訪ねてください。

きっと、あなたを助けてくれる情報や仲間に出会えるはずです。

私も、頑張っています!あなたはひとりではありませんよ。

一緒に、子育て・己育て頑張っていきましょう!

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執筆者:飯島なち
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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