勉強ができる発達障害の子が不登校!? 自信をなくした子の行動力がUPする!お母さんの声かけ術

発達障害で優秀な子。実は不登校になるケースが中学生になるとグーンと増えます。小学生の時は勉強もできた子。特性を隠そうと必死に頑張ってきて、力尽きてしまったかもしれません。中学生のお子さんが、お母さんの声掛けで復活できるワザをご紹介します。
 

1.優秀な発達障害の女子が不登校に⁉勉強ができても中学生になってチカラ尽きてしまうワケ

勉強ができて生活面も落ち着いている女の子。
学校の先生との面談でも今まで「何も問題ありません」と言われ続けてきた子。

なのに、中学生になったとたんに、毎日ぐったりして、登校しぶりも出てきた
不登校になるのではないか?
お嬢さんにそんな姿はみられませんか?

一見「勉強もできる優秀な子」
実は発達障害自閉症スペクトラムの女の子は、思春期になって問題が表面化してくることがあります。

「優秀だったら、発達障害かどうかなんて関係なくて、悩みもないのでは?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

でもその「一見、優秀」というのが、本人の困りごとを、もっとこじらせてしまうのです。

一度貼られた「優秀」というラベル。
いつも褒められるからこそ、失敗したくない思いも強い。
だからこそ「できない」「助けてほしい」という一言を誰にも言えずに悩んでしまいます

言えないから何とか努力で補ってきた。
小学生までは乗り切れたけど、中学生になったら乗り切れなくなってしまった。

そんなときに不登校などが出てくるのです。

2.不安をあおる「励まし」が子どもを追いつめてしまう

小学生の時できていた勉強が、中学生でできなくなる。
勉強に限らず、生活面でもできないことが増えてきた

こういう姿を見ると、「怠けている」と思う方もいるかもしれませんね。
実は私もそう思っていました。

娘が不登校になったころ。
「今まで行けていたのになぜ?」さっぱりわかりませんでした。
子どもに聞いても「わからない」と言うのみ。

だから、「がんばれ」と声をかけ続けました。
「前も行けたからできるよ」なんて声掛けをしたことも。

ですがまさにそれが、発達障害の子どもを追い詰めて不登校にしてしまっていたのです。

中学生になると、部活での先輩後輩という関係や、科目ごとに変わる先生、と、
小学校とは比べ物にならないくらい、人間関係の幅が広がります。

また勉強でも、常に「評価」がついて回る。
テストのたびに順位が出る。

人間関係に苦手があったり、得意・不得意の幅が大きい。
発達障害の子に多い、これらの特性が、努力ではカバーできなくなってくるくらい難しくなる。
それが発達障害の中学生という時期なのです。

そこへ「がんばれ」と叱咤激励すると、「がんばれない自分はダメなんだ」「また怠けているって思われちゃった」どんどん自信を失っていくのです。

すると「やってみてもできないなら、やるのをやめよう」と、行動を起こすことすらしなくなります。

こうしてどんどん行動力が落ち、不登校になったり、おうちから一歩も出たくない、となったりしてしまうのです。

3.動けなくなった子が思わず動きたくなる!お母さんの声掛け術

不安を感じると誰でも動くことをためらってしまいますよね。
発達障害の子は、先の見通しを立てるのが苦手なため、余計に不安が先立ちます。

でも行動しない、というのは、脳の発達を遅らせてしまうこと。
本当は失敗してでも行動させてあげたいところなのです。

ではどうするか。
まず不安を感じなくていいことをする。
毎日当たり前にやっていることを、こまめに肯定するのです。

「中学生なんだから」という考えはいったん置いておく。

例えばご飯を食べた後。
「食べてくれて嬉しいな。」
「お皿を(流しに)持って行ってくれてありがとう」
「食器を大事にあつかってくれているね」
こんな肯定でいいのです。

発達障害の子が自信を失っているときは、自分のしていることが「本当にいいのかな」といつも不安になっています。
だからこそ「それでいいんだよ」というメッセージを伝えることで安心感が生まれる。

「こまめに褒める」ことは不安を払拭するためにはとても大事なことなのです。

全てが出来上がってから褒めるのでなく、こまめにほめる
これで褒めの回数もアップします。
どんどん肯定して、自信をつけさせてあげてくださいね。

執筆者:青島 明日香
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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