「小学校に行きたくない」という子どもを不登校にさせないための2つの質問

「小学校に行きたくない」は子どもからのSOSサインです。登校しぶり初期の対応で、完全に不登校になってしまうか、学校に行けるようになるかの分かれ道になります。子どもが不登校になる前に、お母さんはこの2つの質問を準備して、問いかけてみましょう!

1.「小学校に行きたくない」は子どものSOS

わが家には、小学校に行っていれば4年生の注意欠陥多動性障害(ADHD)の娘がいます。

小学3年生の4月から学校には「行かない。行きたくない。」 と、不登校になりました。

小2の3学期ころから、朝登校の時間になると「お腹が痛い」ということが多くなり学校をお休みするとケロッと元気になる。

体育の授業は膝が痛くなるから「やりたくない」「見学したい」と言い始めたり、給食はこれが出るから「イヤ」など、学校でのイヤなことを話すようになっていました。

今、思うとこれが登校しぶりの始まりだったのです。

さらに、それまでは学校から帰宅すると友達と遊んでいたのに、友達とも遊ばず、1人で動画を見て、宿題は後回し、何もかもやる気がしないという感じでした。

私はその態度を見てただだらけていると思い、「元気なら学校にいけるでしょ!」「宿題はいつやるの?」「後ですると寝るのが遅くなるよ」などとガミガミ言ってやらせるという対応をしていました。

算数の宿題のことでは「いつやるの!」「やりたくない!」で毎日バトルし、宿題をやらないで学校にいくこともありました。

そんなこともあり、娘は勉強、特に算数嫌いになりました。

そしてだんだんと、朝なかなか起きられなくなり、ついに「小学校は行きたくない」となってしまったのです。

登校しぶりのときは、学校での勉強が当たり前と思っていた私は「小学校に行きたくない」は本人からのSOSのサインだったことに気がつきもしませんでした。

2.子どものSOSの根っこはなんだろう?

不登校になって、色々調べるうちに、発達障害と不登校が密接な関係があることがわかりました。

娘と算数の宿題でケンカが絶えない原因が、算数障害と発達障害の特性によるものだったのです。

算数障害とは、数の概念を理解することが難しかったり、計算に時間がかかるなど、さまざまな数に関する苦手さの特性があります。

娘は、1年生の時の1桁の計算につまづいていて、指で計算していました。

そして、2年生になってさらに桁が増えた計算などが、授業を聞いていてもわからなかったようです。

それをうまく先生にも私にも伝えることができず、わからないし、そのことを周りにわかってもらえないモヤモヤがイライラとなって、私にぶつけてきていたのです。

さらに、検査で注意欠陥多動性障害(ADHD)ということも判明しました。

・攻撃的な癇癪
・興味のないこと(勉強)に集中が難しい
・空気を読まず衝動的に思ったことを口に出しまう

などの特性から、学校での生活では、授業に集中できないからわからない、友だちとのコミュニケーションがうまくいかなかったのでしょう。

学校で楽しく過ごすことができなくなって、そのストレスを家で癇癪として表現することしかできなかったのです。

それに対して私が癇癪をどうにか押さえつけて収めようとしていました。

娘にとってはそれでストレスMAXとなり「小学校に行きたくない」となってしまったのではないかと、そこでようやく娘のSOSに気がつきました。

では、登校しぶりから不登校にならないためには、具体的にどう子どもと接すればいいのでしょうか。
次の章でお話していきますね。

3. この質問をするかしないかが「不登校」の分かれ道

お子さんが「小学校行きたくない」と言ってきたら、この初期の段階がとても重要なターニングポイントです。

まずやってほしいことは「無理に学校に行かせようとしない」こと。

余計に学校嫌いになり、不登校が長引く可能性があります。

その代わりにやってほしいことは2つです。

◆子どもに質問しましょう

登校しぶり、不登校をなんとかしようという前に、何でも話し合える関係になりましょう。

親子関係が最悪な状態だと、子どもが何を想い、何を考えているのか聞き出すことや話し合うことができません。

具体的には、子どものこころに歩み寄る質問をするということです。

登校しぶりの段階で「学校で何かあったの?」「勉強でわからないところはある?」「何かあったらいってね」など、無理に学校に行かせることはしないで、子どもの気持ちを聞きましょう。

子どもが話してくれたら「そうなんだ~」「そうだったんだね」と聞いて、否定や指摘はしないようにしてくださいね。

気持ちを聞いてもらうことで、すっきりして次の日から登校できるようになる場合もありますよ。

子どもの話に耳を傾けましょう!

これと同時にやってほしいことはもう1つ。

◆お母さんに質問します

「子どもは嫌がっているのに、なぜ学校に行かせたいのでしょうか?」

少し立ち止まって自分自身に問いかけてみてください。

・学校に行っていないと言ったら、周りの人になんて言われるだろう
・学校に行かせないなんて、教育の義務違反だよね
・社会性はどうやって育てていくの?
・勉強しないと子どもが取り残されてしまう…

などの気持ちは、子どもが心配だからこそですよね。

ここで、子どもの立場から気持ちを想像してみてください。

私は娘の立場を想像してみました。
・ADHDの特性により、授業に集中できずに授業の内容がわからなくなっていた
・本当は友達とも楽しく遊びたいのに、衝動的に言葉を発してしまうのを止められない

いかがですか?

自分のお子さんの立場で考えてみてください。

子どものSOSに気が付けたでしょうか?

それでもやっぱり不登校になったら将来が心配ですよね。その気持ちはよくわかります。

そんなときには、パステルジャンプの「いま不登校でも未来は明るい」こちらの記事を読んでみてください。
・小学校不登校でも、中学・高校にはきちんと行っている人
『発達障害で元不登校!?ADHDの子どもの明るい未来を描いたお母さんの対応法!~通信制高校N高を選んだKさん親子の体験談~後編』

・中学生で不登校でもイキイキしている人
『中学校で不登校でもいい!N中等部と公立中を掛け持ちした親子のママの視点〜インタビュー前編〜』

「不登校でも大人になれる」「不登校はそんなに心配なことではないかも」と思えたらもう大丈夫です。

登校しぶりの段階で、お母さんが不登校に対する気持ちを変えて、お子さんの気持ちに寄り添うことができれば、不登校を避けられる可能性があるのです。

登校しぶりや、不登校の対応で大切なのは、周りの大人が子どもの気持ちを理解して、今後どう対応していくかを考えることです。

こんな柔軟な考えに切り替えることができると、こころに余裕がうまれ、子どもへの接し方も変わってきますよ。

お子さんが、学校でも家でも安心して過ごせるよう、お子さんや自分自身にたくさん質問をして、気持ちを大改革しましょう!

不登校のお子さんの進路・将来が心配になったら、こちらの記事も併せてお読みください!
将来はどうなるの?不登校のその後を知って子どもの可能性を見つけよう! ~不登校親の会代表の方にインタビュー~

執筆者:渡辺くるり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

不登校の情報はこちらにもたくさんあります!ぜひお読みください。

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