1.子どもの自己肯定感を育み、成長を加速させるキーワードは〇〇!
発達障がい・グレーゾーンの我が子に「前向きになってほしい!」と思っているお母さんは多いのではないでしょうか?
私は発達凸凹キッズの「前向きさ」にこだわっているのですが、それには理由があります。
前向きさとは、「自分に期待する」チカラや自己肯定感を指し、それを持っていれば子どもたちは自分から「動く」ことができちゃうからです。
遊びでも、部活でも、趣味でも、勉強でも、なんでもいいからやってみよう!と思えること。
『挑戦を厭わない心を育てる』これが発達凸凹キッズの成長を加速させるキーワードだからなのです。
もし、今、発達障がい・グレーゾーンのお子さんが
・「どうせやってもできないし…」「俺なんてどうせダメだし…」という発言が多い
・もはや「何の行動も起こさない」という状態
だったら、「前向きさ」を取り戻す対応にすぐに切り替えましょう。
2.発達凸凹キッズの前向きな気持ちを育むために必要な視点とは?
ここで突然ですが、質問です!
「前向き」ってどっち向きだと思いますか?
発達障がい・グレーゾーンの子育てには、
『私たち大人の思う通りの道、これだけが「前」だとは限らない』
という視点を持って欲しいと思います。
・学校のテストの点が取れない
・宿題をしない
・時間を守れない
・集団行動が苦手
・対人関係が苦手
のような発達障がい・グレーゾーンの子たちの「苦手」を把握せずに、大人が思い描く「前」だけを向かせようとすると…子どもたちはどうしても苦しくなります。息切れします。
苦手なこととだけに向き合う生活なんて、大人の私でも無理です。
ちょっと話が脱線しますが、故・野村克也氏が語っていた言葉をご紹介します。
野村氏は監督時代「野村再生工場」との異名を取り、「終わった」とされた数々の選手をよみがえらせた名将です。
人の才能を引き出すのに長けたその手腕に魅力を感じていたファンも多いです。
そのノムさん(野村氏の愛称)がインタビューで 、
「僕は人材育成というのは『見つける』『育てる』『生かす』ことだと思っています」と語っていたそうです。
この言葉は、私たちの子育てに置き換えられると思います。
発達障がい・グレーゾーンの子育てをしていると、どうしても「できないこと」に目が向きがちです。
私たちが見落としているその子の「がんばり」「良さ」「魅力」を見つけることが、案外難しい。
この「見つける」をせず、戦略がないまま漠然と思い描いて「前向き」を押し付けてしまうから、子どもたちはギブアップしてしまう。
だから今までとは視点を変えて、子どもたちが前向きに動き出せるようサポートしていきましょう!
3.子どもたちが動き出す!挑戦できる!基本のテクニックはこれ
ノムさんがお考えになる人材育成とは、「見つける」「育てる」「生かす」ことでした。
これを子育てに置き換えると、その子の「がんばり」「良さ」「魅力」を見つけ・育て・生かすことになります。
さて、発達障がい・グレーゾーンの子が前向きになるために、お母さんにできる子育てテクニックは、何だと思いますか?
それは「褒める」ことです。
ただし、思春期までこじらせてきてしまった発達凸凹キッズには要注意です。
褒めているのに、
・以前はできていたことも最近やらなくなってきた…
・やる前から「どうせできないし」と言うことが多い
・完璧にできない自分を卑下して自己肯定感を下げていく…
という反応が返ってくるときには、もっとシンプルな声かけをしてみましょう。
例えば、
「勉強したんだね!」
「片付けを始めたんだね!」
「お皿を下げてくれてありがとう!」
というように、子どもたちの「行動」に注目して声をかけてあげてください。
「褒める」にこだわらず、どうやったら肯定的な声かけができるか、という観点でお子さんに関わってみてください。
大人が思う「前」を向くことを押し付けず、子どもの苦手を把握し、できていること・良いところを見つけて肯定してあげる。これが子どもたちに前向きにチャレンジしていける力を授けるためのポイントです!
こうすることできっと、お子さんの「前向きさ」=「自分に期待するチカラ」がつき、「挑戦を厭わない力」を育てることができるでしょう。
たったこれだけ⁉発達障害・反抗期の子どもに「前向きさ」を授ける超シンプルな褒めテクニック!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
発達凸凹キッズの「挑戦を厭わない心」を育てるための視点をお伝えします!