不登校のお家時間が充実する!オンライン授業が受けられる習い事

子どもが不登校になると自由な時間がたくさんできます。ついついゲームやYouTubeの時間が長くなりがち。無理やりガミガミ言ってやめさせるよりも、好きなことを利用して子どもの得意を生かす方がいいですよ!我が家のオンライン授業での習い事体験をお伝えします。

1.不登校の子どもの1日中YouTube見放題をなんとかしたい

子どもが不登校になることをお母さんが受け入れられるようになると、子どもの得意を伸ばしてあげたい!と思いますよね。

不登校の子ども達は、お家で過ごす時間が長いでしょう。お家で一緒に過ごす時間が長いお母さんが、手軽に子どもの才能を伸ばしてあげられる環境を手に入れられたらいいですよね!

我が家の中学生の息子は、小学4年生から不登校になりました。

不登校になってからギフテッドとASD(自閉症スペクトラム)の特性を併せ持っていたことを知りました。

息子の特性を知り、「無理やり学校に行かせるのは間違っていた」と考え直し、しっかりお家で一緒に過ごす時間を作ることで、息子は笑顔で家で過ごせるようになりました。

家で過ごしている時、最初は好きな電子工作やプラモデル作りをして楽しんでいたのですが…次第に飽きてしまいました。

すると、

「暇だー、暇だー!」

と一日中言うようになり、

「やってみたいことはないの?」と聞いても「わからない」と言うのです。

誰か他の人と一緒にやれば、色んな情報を知れて楽しくなるかも?と思い、同じ電子工作をやっているコミュニティーや習い事に誘ってみましたが断られてしまいました。

しばらくは、一日中YouTubeを見るような生活をしていて、無理にやめさせるのも親子関係に響くと思い、一緒に見て会話するようにしていました。

すると、息子は「僕もユーチューバーになって、再生回数を稼いで働く!」と言い始めたのです。

最初は、自分で動画の作り方を調べ、音楽や素材にはどんなものがあるのか等YouTube作りの知識を膨大に仕入れているのが楽しそうでした。

次第に、それを家族に伝えてくれるようになったので、「そろそろ自分でも動画つくってみる?」と聞いても答えは「No」。

その頃の私は、不登校の保護者がよく聞く、「不登校でも好きなことを活動的にしましょう!」という言葉を信じて子どもに何かやらせなきゃと焦り不安になってしまいました。

2.なかなか行動できない不登校の子ども

ギフテッドやアスペルガータイプのASD傾向のある子どもは、視覚的な理解力や記憶力が良かったり、語彙力が高かったりするため、動画コンテンツで理解を深めて膨大な知識を取り入れるのは大得意です。

息子は、電子工作にはまっていたときも、YouTubeで作り方を調べて色んなやり方を考察していました。

一方で、不安が強く完璧主義なところもあり、例え好きなことでも他の人の前でやることはとてもハードルが高いです。

「これは楽しい!自分は色んなこと知っている!」という前向きな気持ちと、

「他の人達がもっと上手だったら嫌だな…うまくいかないなら最初からやらないほうがいい」というネガティブな気持ちが葛藤します。

このような子ども達は、不安な気持ちをたくさんの知識を取り入れることでカバーしようとしているのです。

そのような子どもを、「好きなことはどんどんチャレンジしたほうがいいんだよ!」と言って、習い事教室やグループ活動に無理やり入れても子どもは不安で楽しめないばかりか、好きなことだったことが嫌いになってしまうという事態にもなりかねません。

それでは、学校に無理やり行かせようとするのと同じことになってしまいますよね。

3.オンライン授業の習い事でお家時間に変化が!

完璧主義で不安の強い子どもが、好きなことに安心してのめり込むために必要なのは、安心できる環境と、知識が豊富で肯定してくれる先生です。

息子のやりたいことを助けてくれる人が欲しい。

それも、息子のペースでできて、やりたいことを否定せずにサポートしてくれる人がいい。

そう考えていたころに見つけたのがFLUMA(フルマ)という子ども向け動画制作スクールでした。

YouTubeの動画コンテンツの作り方を一から教えてくれるスークールです。

オンラインで受けられるコースがあり、自宅でzoomから参加し、必要なソフトやアプリがインストールされたipadが支給されるので、動画作りの知識のない親にはピッタリでした。

息子にとっても、安心できる自宅から参加でき、毎回の授業は個別対応、息子のペースに合わせて動画作成を教えてもらえたので参加しやすかったようです。

担当の先生は毎回、笑顔で、わかりやすく説明してくれ、息子の発言やipad操作方法で困っていたら画面越しによく気づいてくれて、

「いいね!」
「うまいね!」
「よくできているよ!」
「こういうときは、こうしてみて!」

と頻繁に褒めたり助けてくれました。

私も、自宅からの参加だったので、わからない時は一緒に先生に聞いたり、レッスンで見た様子を褒めることができました。

また、動画作りのテーマについてレッスンのない時に一緒に調べたり、準備をしたりする時間を楽しみました。

ただひたすらYouTubeを見るだけの生活から一歩踏み出すことができたのです!

4.お家時間で伸びた色々な力

オンラインでの動画制作レッスンを受けて、息子にはたくさんの成長がみられました。

①興味のあることをとことん探求できた

息子がその頃興味を持っていたのは日本の歴史。

動画を作るにあたって、スクールの授業時間以外で、日本の歴史だけではなく中国やインドの歴史、日本建築物の構造についても調べることができ知識が深まっていきました。

難しい言葉がでてきた時には意味や読み方を調べ語彙力も増えていきました。

自分で調べたことを、わかりやすく伝え、更にわかりやすくするために挿入する画像を選んだりすることで子どもの理解力や構成力がより深まりました。

息子は、この動画作りをきっかけに、家庭教師の先生をつけて中学生の歴史の範囲の勉強をあっという間に終わらせ、「自分にも勉強できるんだ」という自信をつけることができました。

②将来役立つスキルを身に付けられた

動画作りの中では、Adobeというソフトを使います。このソフトはデザインやクリエイティブな制作をするときに便利で、使えるようになると画像や動画編集ができるようになります。

息子も、スクールで教えてもらいながら動画を作ることで色んなソフトに興味がわき、動画作りだけではなく写真の加工なども練習するようになりました。

コロナ禍でオンライン会議やオンライン授業が増えましたが、息子はその前からzoomの操作方法はバッチリ習得していましたよ。

③リアルな職業体験で将来に見通しをもてた

得意なことを伸ばせただけではなく、自分の苦手にも気づくことができました。

動画の内容の構成を考えて作っていくことが息子にとってとても大変でした。

自分でやってみるまでは、「簡単にできそう!」「自分も子どものうちからYouTuberになろう!」と思っていた息子は、「YouTuberという仕事はそうそう簡単にできることではない」ということにも気づいたそうです(笑)

とても大事な将来への気づきですよね。

また、お家で過ごす不登校の子ども達にとって、他者との関わりが少なくなってしまうのが心配ですが、週に1度、オンライン上でも講師の先生とやりとりすることで、気持ちまで引きこもりがちにならずに済みました。

いかがですか?

このように、学校へ行かない時間を好きなことを探求する時間に当てることで、色々な能力を身に付けることができます。

子どもの不登校の期間は、自分の得意と不得意を見つけ、得意をどんどん伸ばしながら不得意なことはどうやって対処していこうか?という視点でおうちでの学び時間をすすめて欲しいと思います。

お母さんが一人でお子さんの力を伸ばさなきゃ!と考えると次第に息切れしてしまいます。

ぜひ、おうち時間で子どもが楽しく成長できそうなオンラインの習い事を探してみてくださいね。

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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