5月はやる気低下に要注意!発達障害・グレーゾーンタイプ別子どものモチベーションの引き出し方

連休明け、子どものやる気が低下していたら要注意です。思春期の発達障害・グレーゾーンの子どもはその特性によってやる気の引き出し方が変わってきます。お母さんが正しい対応を身につけ、お子さんのパワーチャージをしていきましょう! 

1.連休明け、思春期の発達障害・グレーゾーンの子どもからのサインを見逃さないで!

連休明けてから、お子さんの様子はいかがでしょうか?

4月から不安と期待が入り混じった状態で新生活がスタートして、学校生活が本格化してきました。子ども達はさぞかし気合いが入っているだろう、と期待したいところですが…

「あれ?うちの子のやる気、どこに行っちゃったのかしら?」
と、肩透かしを食らうお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

やる気がみられず、ダラダラしている…お子さんにそんな様子が見られたら要注意です!

新生活に早く慣れなければとプレッシャーを感じたり、思っていた理想と違ってがっかりしていたり、慣れてきたことで先生から注意をされることが増えたり…思わぬところでストレスを抱えている場合があります

連休明けのこの季節は、子どものタイプによってやる気の引き出し方が変わってきます。

次の章から思春期の発達障害・自閉症スペクトラム障害(ASD)タイプのお子さんと、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのお子さん、それぞれに分けて説明していきますね。

2.いつも通りが安心するASDタイプの子には「フラットモチベーション」が効果的

どちらかと言えば、おとなしめで、いつもペースを保ちたいASDタイプのお子さんの場合、急にテンションを上げる、普段と違う状況に身を置く、などの行動が苦手な子が多いです。

そんな彼らには、いつも通りの行動が落ち着くのです。

お母さんからすれば
「テスト前なのに、気合いが入ってない!」
などとヤキモキしてしまうと思いますが、ASDタイプのお子さんならある程度は仕方がないことなのです。

こんなとき、行事やイベントを気合いや勢いで乗り越えさせようとするのはNG

いつも安定したフラットモチベーションを身につけさせる方が、ASDの特性にマッチする場合が多いのですから、こういうタイプには、ルーティンやルールとして乗り越えてもらうのがおススメです。

直前の対応では、予想外の事態に柔軟に対応できないので、早めにルールを作ったり、行動をルーティン化させておくこと

あくまでも「当たり前の行動」として、気持ちの浮き沈みなく行動させることがベターです。

3.ADHDタイプの子のエネルギーの低下には要注意。そんな時こそパワーチャージです!

自分の本能のおもむくままに『楽しいこと』『ワクワクすること』を追い求める傾向が強いADHDタイプのお子さん。

ADHD傾向が強い我が息子も常に楽しいことを追求していました。

小学校低学年の頃に参加していたサッカーの合宿では、サッカーと関係ないことに没頭するなど、マイペース全開。

ペナルティとして下の学年の練習に参加されられたのに、そこでのゲームを「楽しかった!」と満喫できちゃうという大物です。

そんな風に好奇心旺盛な発達障害・ADHDタイプのお子さんのエネルギーが低下してきたときのフォローには注意が必要です!

なぜならADHDタイプの子どもは、自信を失うきっかけをたくさん持っているから

・不注意(集中力が続かない)
・忘れ物が多い
・話をきいていない
・うっかりミスが多い
・約束をわすれてしまう
・友達とのトラブルで手がでてしまう

などの発達の特性があるため、周囲からはどうしても「できないこと」を注意されたり叱責されたりすることが多くなってしまいます。 それが続くと、次第に自信を失い、やる気を失ってしまうのです

さらに、「思春期」という難しい年ごろを迎えたお子さんには、しっかり注意を向けていただきたいと思います。

なぜかというと…思春期は、自分と周りの人を比べながら自己を確立させていくため、自分のできない事や人と違うことに少しずつ気づき、それまでよりも自信を失いやすくなる傾向にあるからです。

ですからもしこの時期、できないことばかり指摘されてエネルギーが低迷している発達障害・ADHDタイプのお子さんに対しては、できない事を無理やりやらせるというのは避けていただくのが賢明です。

まずは、「できること」「本人が楽しみにしていること」に特化して応援してあげてほしいと思います。

例えばお勉強が苦手だけど、サッカーだけは得意!というお子さんであれば、サッカーの日々の練習や大会など、サッカーを思いっきり応援してあげてください。

あれもこれも頑張らせようとすると、どうしても「できないこと」にお母さんの注目がいってしまいがちです。

そうすると、子どもの自信はどんどんすり減っていき、大好きだったこと、得意だったことへのエネルギーまで失ってしまうリスクがあるので注意が必要です。

いかがでしたか? 発達障害・グレーゾーンの子どもの特性に合った対応で、お子さんのパワーをチャージしてあげて下さいね。

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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