GW明け、勉強しないのには理由がある!高学年の発達障害・グレーゾーンの子どもの学習意欲をUPする声かけ

連休明け、発達障害・グレーゾーンの子が勉強に対してやる気がなくなってしまうことがあります。高学年の時期は、自信を失いやすく否定的な声かけを続けると2次障害のリスクもあります。高学年の子どもの学習意欲を高める声かけのポイントをご紹介します!

1.連休明け、勉強に対してやる気が出ないのは理由があります!

連休が終わって2週間が経ちましたね。お子さんの様子はいかがですか?

・朝からぼーっとしてやる気がない
・いつも以上にダラダラしている
・いつも以上に指示が通らない
・親子でイライラバトルが多かった
・なかなか宿題に取り掛からなかった
・勉強しない、してもすぐやめる

こんな様子はないですか?

学校も本格的に授業をスピードアップしてきて、「やだな…」と感じてくるお子さんが増える時期です。

小学校高学年になると、中学にむけて授業の内容もスピードもレベルアップしてきます。

そして、周りの子ども達も成長してやる気を出したり、積極的に発言したりと環境も変わってきます。

そんな中、発達障害・グレーゾーンの子どもは脳の発達が未熟なために行動の切り替えが苦手だったり、「やりたくないこと=勉強」をするときは大人が想像する以上の何倍ものエネルギーを必要とします

私たち大人はやりたくないと思っても、しばらくすれば「やるか!」と行動できますが、発達障害・グレーゾーンの子ども達は違います。

周りの環境が変わったり、わからない・やりたくない・嫌だなとちょっと思うだけでガクッとやる気がなくなって、行動量も下がってしまうのです…。

ガミガミ言い続けたり、「もう6年生なんだからできるでしょ?」「何で反抗するのよ!」なんて言い続けていると…エネルギーがますます減っていってしまって2次障害などのリスクが発生してくる場合もあります。

2.しつけの概念を手放してあらわれた変化

現在中学1年生の我が家の息子は、自らサクサクと宿題に取りかかる子どもではなかったので、以前は私もガミガミ言ってばかりでした。

ガミガミ言ってもやらない…
ガミガミ言わなくてもやらない…

こんな状況でした。

宿題に関しては
「宿題をやりなさい」「まだできていないの?」「あと3問あるよ!」
など、強要する言葉や否定的な声かけをしていました。

しかし、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学んで声かけを変えたら

・自分で宿題を始める
・「休憩いらないの?」と聞いたら、「集中してやりたいからいらないんだ」と言い始めた
・何も言わなくても、頑張ってやり遂げることができてきた

など良い変化があらわれたのです!

以前の私は、本やネットの溢れる情報に「自分の子育てへの当たり前」を作り上げそれに縛られていました。

発コミュで発達障害・グレーゾーンの子どもに合った対応を学んだことで、自分の中にあった「しつけ」の概念を手放すことができたのです!

3.発達障害・グレーゾーンの子どもの学習意欲を高めるポイント

以前の私は、子どもをしつけることを一生懸命にしていました。

息子の「できないこと」ばかりに注目して注意したり、叱ったり、怒ったりする日々でしたが、それをやめたのです。

たとえば
・宿題が時間通りにできない
・1問しか解けていない
・集中しない

などの「できていない」ことを叱らないで、逆に「できていること」に注目するようにしました。

つまり、肯定的な注目=当たり前にできていることに注目するのです。

声かけも
「宿題はじめたんだね」
「もう3問も解けたんだ!」
と今までとは逆です。

そうすることで、発達障害・グレーゾーンの子どもは認められている、できたんだなど小さな成功体験を積んでいくことができます

成功体験は自信になり、やる気にもつながり子どもが自ら行動することに繋がります。

発達障害・グレーゾーンの子どもの学習意欲を高めるポイントは

・自信をつけること
・成功体験をつけること

この大切なことを、お母さんの声かけで授けていくのです。

自信を失いやすい高学年・思春期だからこそ心がけていただきたい対応です。

執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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