もしかして6月病⁈こんな様子に気を付けて!子どものこころが折れないようにするお母さんの対応とは

みなさん6月病もあることをご存じですか?本来は新入社員に見られる症状で言われているものですが、今では子どもたちにも表れることがあるんです。5月病より深刻かも⁈お子さんの6月病チェックをして、こころが折れないお母さんの対応をお伝えします。

1.6月病を知っていますか?

5月病はみなさんお聞きになったこともあるかと思いますが、6月病もあるのはご存知でしたか?

ここ数年で、耳にするようになったのですが6月病とは、新卒として会社に入った新卒社員に見られる症状と言われています。

新入社員研修や配属が終わった6月ごろに、元気がなくなったり、仕事に対する意欲をなくしてしまったりするなど、心身の不調を感じることを指します。
※6月病という呼び方は、医学的な正式の病名ではありませんが、5月病などと同じく社会で認知されつつあります。

これを子どもたちの6月に置き換えると

・新年度クラス替えで係が決まる
・席替えがある
・スポーツや習い事では、ポジションや担当が決まる

それぞれの担当で落ち着いて取り組みができるようになってくる頃です。

そうすると、思うように物事が進まなかったり、人間関係や新しい環境で頑張りすぎたり、周りから理解されなかったりするなどのストレスがたまってくる時期でもあります。

元気がなくなったり、物事に対する意欲をなくしてしまったりするなど、心身の不調を感じることと置き換えることができます。

2.野球少年の長男が、こころ折れたのが6月

なぜ私が6月病の話をするのか?

それは、我が家の長男がこころ折れて「学校へ行かない」「野球もやめる(生まれてはじめて言った言葉です)」と毛布にくるまって起きてこない。

起きてきても、覇気もなく、目はうつろ、口を開けば
『どうでもいい』
『俺なんて』
『死にたい』
そんな言葉ばかり。

中1の頃から、クラブチームで期待され、次期キャプテン候補として、本人には荷が重いのではないかと思われる、たくさんの大役を任せられていました。

正直、私も夫もそういうタイプではないし、経験してきたことのないことで見守っていたところでした。

ところが、随分落ち着いてきて、物静かになり、元気がないのか?まったりしているのか?見分けのつかなかった時期がありました。

『どう?無理してないかい?』と私が聞くと
「あ〜もう慣れた…」と気持ちの入っていない回答。

そっか!慣れたのか!それはよかった!成長したね♪くらいに思ってしまった私…甘かったです!!!

もうすっかりこころが折れてしまっていたのです!
頑張りすぎてしまっていたのです!!!

その後、息子の暴言、暴力、もの当たりが出てきてしまい、ニッチもさっちも行かなくなったのが6月でした。

もっと前に気づいてあげられたら…と今でも思います。

3.5月病と6月病は何が違うの?

ここで、5月病と6月病の違いをお話ししますね。

5月病は、ゴールデンウイーク明けごろから心身の不調を訴えるケースですが、新しい環境に馴染めない、環境への適応を急ぐあまり頑張りすぎてしまって無気力に陥るといったものです。
※5月病も医学的な正式の病名ではありません。

ただ、6月病は適応障害の一種であると考えられています。

適応障害とは

・日常のストレスに対する処理が上手にできない
・社会環境に適応することができない

などが原因で、さまざまな心身の不調が現れてしまう精神疾患のこと。

6月病は医学的に正式な病名ではありませんが、症状から考えると精神疾患に分類される適応障害の一種と捉えられるようです。

具体的な症状としては、6月病の症状には、心の症状と体の症状の2つがあります。

◆心に出る症状

□集中力がなくなる
□イライラし、感情のコントロールができなくなる
□やる気が急に失せる
□気持ちが落ち込みやすくなる
□周りと比べて焦りを感じる
□楽しいことがないと考えてしまう

◆体に出る症状

□夜、寝つきが悪くなる
□夜中、何度か目が覚めてしまうようだ
□寝ても疲れがとれず、朝から体がだるそうにしている
□食欲がなくなったり、食べることも苦痛になっている様子
□体調不良を訴えてくる
□何かとゴロゴロしている

いかがですか?

こんな様子にいくつか当てはまったら要注意です!
1つもなかったら心身ともに健康体でいることを褒めてもっと可能性を伸ばしてあげましょう♪

4.6月はいつもよりも気持ちに寄り添って

先のチェックで3つ以上だと、6月病予備軍…ちょっとお子さんを観察して様子を見てください。

できるだけお子さんの現状を理解して肯定を増やしていきましょう。

「よくがんばってるね♪」
「辛かったら少し力抜いてもいいんだよ」

など、子どもの本心レベルの気持ちに寄り添ってあげましょう。

5つ以上の場合は、6月病の疑いが…要注意です!今すぐ対応を変えましょう。

もし話を聞ける状態ならば

「そっか、そんなに嫌なことがあったんだね」
「辛かったね」

そして、話してくれたら「話してくれてありがとう」と言って、そのあと「じゃあどうしよっか?」などと会話を広げます。

もし話してくれなければ

「話せるようになったら話してね、ママは聞く準備はできているから声かけてね」と話すだけにして、決して無理に聞き出そうとしないでください。

本人の言うことを否定せず、気持ちを受け止める会話をしていきます。

このような、会話のキャッチボールをしていきながら、お子さんの辛さの原因を探っていきます。

6月は、気候も不安定で、体調やこころが折れやすくなる時期です。

お子さんに無理をさせないこと!を心がけて、声をかけてあげましょう。

執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

タイトルとURLをコピーしました