1.どこでお子さんのコミュ力をアップさせますか?
コミュニケーションは「数」を積まないと上手にならない、というのはなんとなくお気づきだと思います。
では、お子さんにどこでコミュニケーションの経験を積ませますか?
学校?塾?習い事?
学校の先生は「正しいこと」「みんなと同じであること」を求めるコミュニケーションになってしまいがちです。
授業を聞くのが苦手な子には「ちゃんと集中しようね」
お友達にちょっかい出す子には「相手の気持ちを考えられるようになろうね」
学校に来られない子には「1日数時間でもいいから毎日学校にこようね」
など。
正しいけど、子どもたちからしたら「それがなかなかつらいんだよー」という状態。
本心とかみあっている会話ならば、子どもたちのコミュ力もアップさせやすいのですが、そうでない会話だとコミュ力はアップするどころかネガティブな体験を積んだだけにもなってしまいかねないのです。
2.専門家や集団での会話では足りないことがあります
本人がなかなか話をしてくれない場合、カウンセラーが間にはいってくれることも、あるかもしれません。
カウンセラーは話を聞き出すプロ。
「そっかー」「そう思うんだ」「面白いね」「それから?」
なんて聞いてくれるから、子どもも話しやすいかもしれませんね。
ですが、これにはこれで課題があります。
カウンセラーさんに会えるのは週に何回ですか?
月に何回ですか?数ヶ月に1回というお家もあるかもしれないですね。
そうなってくるとコミュニケーションや会話を体得するための「量」「時間」が、足りません。
コミュニケーションが上手になるためには、たくさん体験すること。
しかも「うまくいった」というコミュニケーションでの成功体験をたくさん積むことなのです。
今まで苦手だと思っていたことを「できた」という体験の記憶に置き換えるから、コミュニケーションが変わってきます。
だから、コミュニケーションの苦手さがあって学校が億劫だな、行きたくないな、と思っている子のコミュ力アップはおうちで、お母さんと、やってほしいんです。
3.いつもの会話を見直してみましょう
おうちでお母さんとコミュ力をアップさせるときのポイントは、子どもの脳が育ちやすい会話をすること。
つまり「質」が定着するまでくり返す「量」が必要なんです。
(楽しくつづけられることが必須になります)
コミュニケーションは、大勢の中でこそ学べるものと思われがちですが、実はちがいます。
人との関わりは、1対1がベースになる!
一番近しい人との人間関係が円滑に進むことが、コミュニケーションの基礎なんです。
お母さんとの人間関係がどれだけ築けているかが、外での人間関係に影響していきます。
「こうやったら会話が続く」という成功体験を、おうちの中でしっかり積んでそれを学校の先生との間で活かす、友達との間で活かす、わけなのです。
学校にいくのがしんどくなる理由に「友達関係」「先生との関係」があげられます。
たかがコミュニケーション、されどコミュニケーションです。
登校しぶりの、ダラダラをいつまでも引きずらないために、お家でサポートできるお母さんになりましょう。
もし、親子で言い合いが絶えない関係になっているなら、そこから見直しませんか?
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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