もう“かんしゃく”に悩まない!発達障害で勝ち負けにこだわる子が気持ちの切り替えができるようになるテクニック

発達障害の子の中には、勝ち負けにこだわるために癇癪を起こす子も多いです。実は、私も息子の癇癪に悩まされていましたが、ある対応をしたことで息子が気持ちをコントロールができるようになりました。今回はそのテクニックを教えます!

1.勝ち負けにこだわる怒りっぽい子にイラッとしてしまいませんか?

今日は怒りっぽい発達障害・グレーゾーンの子どもの気持ちを落ち着かせて、行動の切り替えもスムーズにするためにお母さんがお家でできる対応テクニックをご紹介したいと思います。

わが家の中1の息子のエピソードをお話します。

息子は、こだわりが強く思い通りにならないとすぐ癇癪(かんしゃく)をおこすタイプです。

家族でゲームをしていて、負けた時は

「どうして負けるんだ!」
「ぼくは運がないんだ…」

と言って文句を言って、物に当たったりして周りはうんざり…。

そんな子どもの様子を見ると、お母さんとしてはイライラして何か言いたくなりますよね。

私も、勝ち負けにこだわる息子にイライラして「いい加減にしなさい!」と言いたくなっていました。

しかし、私の対応を変えたことで、息子の癇癪がすぐおさまるようになったのです。

2.なぜ発達障害・グレーゾーンの子は癇癪をおこすの?

子どもが癇癪を起こした時の対応の前に、なぜ発達障害・グレーゾーンの子が癇癪を起こしやすいのかについて説明します。

発達障害・グレーゾーンの子は、感情のコントロールが苦手な子が多いです。

それに加えて、こだわりや不安が強いタイプだと、予想外の出来事に臨機応変に対応できず、パニックになりやすいのです。

先ほどの例で見ると、勝ち負けにこだわる息子にしてみれば、ゲームでの負けは“失敗“でこの世の終わりぐらいに思ってしまってしまい、「まぁ、次に勝てばいいか!」という切り替えができないのです。

悔しい気持ちをうまく言葉で表現することができず、癇癪で表してしまうのです。

3.子どもを落ち着かせて感情のコントロールが上手になるテクニック

子どもが癇癪を起こした時、気持ちを落ち着かせる対応はとってもシンプルです。しかし、テクニックをご紹介する前に、大切なことをお伝えします。

この対応は、普段、お母さんが肯定的に子どもと関わっているからこそ、活きてくるテクニックです。
日常の中での明るいコミュニケーション、子どもへの肯定的な注目を忘れないようにしてください。

子どもの癇癪を落ち着かせる対応とは、子どもがイライラ・怒りだしたら…

「何も言わずに、距離をとる」

これだけです!

子どもがキレたり、思い通りにならなくてイライラして、文句・暴言を吐いたり暴れたりしていても、その行動には反応しません!

心の中では「あーイライラする!!何か言いたい‼」と思っても、お母さんはまず感情を落ち着かせてくださいね。

お母さんが、応戦しないことが大切です!

まずは、感情的になっている子どもの脳を落ち着かせること。

落ち着かせてからでないと、理性的に指示をきいたり、物事を判断する脳が働きません。

私も息子とゲームを一緒にやる時には、勝ち負けにこだわる息子がイライラして暴言をはいてもその困った行動に何も言わずに、落ち着くまで見て見ぬ振りをするという対応をとりました。

しばらくすると、息子も落ち着いてきて「続きやってくれる?」と聞いてきました。

私がとった息子の癇癪への対策は…

叱ったり、注意しない!
ひたすら、何も言わずに距離を置いて待つ!

これだけです。

そして、ここがポイントですが、気持ちが落ち着いてきて次の行動に切り替えることができたら、切り替えができたことに注目して声をかけてあげるのです。

そうしていくうちに、だんだんと子どもは気持ちのコントロールができるようになっていきます!

わが家でこの対応を繰り返していたら、ある日、息子が
「お母さん、ぼくがイライラしてたらみんな嫌な気持ちになるよね、ごめんね」と言ってきたんです!

この時私は本当に子どもって親の対応をかえるだけで、困りごともなくなり、好ましい行動へと変えていけるんだと実体験をもって学びました。

実体験をしたからこそ、怒りっぽいお子さんを持つお母さんにお伝えしたいテクニックです。

お母さんの対応の積み重ねで、お子さんが気持ちのコントロールができるようになってきますよ!

執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

▼親子のコミュニケーションのコツをお伝えしています▼

タイトルとURLをコピーしました