1.夏休み中の兄弟げんかにイライラしていませんか?
今回は「兄弟げんか、いい加減にして!」と思っているママへ、兄弟げんかを落ち着かせる方法についてお話します。
兄弟げんがは、夏休み中のお母さんたちを悩ませる困りごとの上位に入ります。
我が家の、息子と娘も夏休みに入ると兄弟げんかの回数が増えて、些細なことでも言い争いをしていました。
ゲームの勝ち負けやテレビのチャンネル奪い合い、ゲームをする時間などなど…いやでも耳に入ってくる
けんかの声に疲れるし、かなりイライラさせられてました。
「もうやめてーーー!」と。
この状態が夏休み中毎日つづくと、お母さんはうんざりですよね?
2.兄弟げんかが多い子は、外でのトラブルも起きやすい
実は、きょうだいげんかが起きやすい子は、外でお友だちとのコミュニケーションがうまくいかなかったり、先生と噛み合ってなかったりすることが、けっこう起きています。
コミュニケーションって、外ですることだから、集団の中に入れば上手になるかもしれないと思っていらっしゃるかもしれません。
しかし、お家の中で、いちばん身近な家族、お母さんと一対一で成立していないと、脳が上手にコミュケーションをとることを学習していないから、外でのトラブルがおきがちなのです。
お母さんとのコミュニケーションがうまくいかず、兄弟ともうまく付き合えなくて、思春期に入って、ますます距離ができると人間関係の成功体験がないまま外の世界、学校などで友だち付き合いをすることになってしまいます。
その結果、友だちができなかったり、気を使って疲れてしまったり、空気を読めなかったり、何かしら友達関係に影響がでてきます。
まずはお母さんとの関係を丁寧に築くことが大切です!
お母さんとの関わりで、兄弟げんかを減らし、コミュニケーションが上手になるにはどうしたら良いのでしょうか?
3.脳の仕組みを知れば、兄弟げんかは無くせる?
兄弟げんかばかりしてしまうのは、感情のコントロールが苦手なことが原因となっていることが多いです。
感情のコントロールは、感情が湧き上がってきた時に、理論的に考える脳が機能することで可能になります。
しかし、ずっとイライラした状態が続くと、理論的に考える脳の部位が働きません。
だから、イライラしたままでは、いつまで経っても兄弟げんかがおさまらないのです。
「うるさい!」「もう、いい加減にしなさい!」というお母さんの怒鳴り声では、兄弟げんかが無くならないのはご理解いただけますよね?
大人の関わり方を変えれば、子どものイライラをうまく抑えてあげることができるのです。
まずお母さんが子どものイライラを発動させない、関わり方を身につけましょう!
4.夏休み、おだやかモードなお母さんへ変身!
子どもたちは、一番身近なお母さんの姿をみて、影響されてたり、真似して成長しています。
そして、お母さんの話し方、声にとても敏感です。
だから、お母さんがおだやかな声色で接してあげることが大切!
それだけで何も指示しなくても、言わなくても、子どものイライラを抑えられて、感情のコントロールができるようになっていきます。
会話をするときには、「声」ってとっても重要です!
テンション高めに名前を呼んだり
「◯◯くん(ちゃん)、ちょっと聞いてくれる?」
「話しかけても大丈夫?」
などなど、子どもに聞く耳を持たせるを一言をお母さんの「声」をやわらかくしてから言って、本題に入るようにしてみてくださいね!
お母さんとの関わり方が変化すると、子どもも感情的になることが減り、兄弟との関係もおだやかになっていきます。
兄弟との関係で社会性を身につけることができるので、兄弟げんかを落ち着かせることが、お友だちとの関係を築くことへのステップにもなるのです。
1学期の終わりに友だち関係でヘトヘトになっている子は、2学期のスタートがちょっと渋ってしまうこともあります。
宿題をみてあげたり、食事を3食用意したり、お母さんは大忙しの夏休みですが、お母さんの態度をイライラモードからおだやかモードに切り替えていってくださいね。
家での兄弟との関わりを落ち着かせてあげて、2学期以降の集団でのコミュニケーション力UPにつなげていきましょう!
執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)