1.スポーツキッズと関わる周りの大人の影響は大きい
東京オリンピックが開催され、高校野球も始まりスポーツ家族のわが家は大忙しです。
スポーツを観戦していると、勝敗はもちろんですが、仕事柄「家ではどんなケアをしているのかな」など気になってしまいます。
スポーツをしているしていない関係なく、私たち親や周りの大人のアプローチの仕方によって、子どもはもちろん大人も良い方向にも悪い方向にも行ってしまいます。
「あんなに頑張っていたのに、あのコーチに潰されちゃったのよね…」
「悪い子じゃなかったのに、親の影響でグレちゃったのかも…」
こう言った話を、聞いたことがあるかたもいらっしゃるかもいれません。
さらにこんな症名もあるって知っていますか?
“野球うつ”
「野球うつ」があるのならば、サッカーやバスケ、バレーボールなども調べてみると、どれも「うつ病」や「不登校」との関連の記事があるんですね。
最近は、テニスの大阪なおみ選手も「うつ病」を公表していますし、スポーツとメンタルはセットで考えることが必要なのです。
今回は、スポーツキッズに私たち大人の関わりがどれだけ影響を与えているかと、おうちでのサポートのポイントをお伝えしてきますね。
2.子どもたちには「折れない心」が必要
わが家は4人子どものうち3人がなにかしらスポーツをやっているスポーツ家族。
次女も身体を動かすことが大好きなので、冬はスキーをやり始めました。
長男は2歳からグローブやバットを触り、小学1年生から地域の野球チームに入りやんちゃながらものすごく楽しく頑張っていたスポーツキッズ。
小学3年生で、地域の野球と掛け持ちで県内の強豪チームに入り、小学6年生で全国大会まで行ってきました。
中学ではクラブチームに入り一生懸命ストイックに頑張っていましたが…ここで
『野球はやめる!』
『学校も行かない』
『生きている意味もない』
と言って、ひきこもってしまったのです。
その時には本当に大変で、暴言、暴力、モノ当たりで恐ろしい日々。
何を言っても反発、手に負えなくなり…元々は素直でひょうきんでとても面白い子で、しかも根は、超真面目!!!
そして出会ったのが発達科学コミュニケーション(発コミュ)です。
それから発コミュで長男に接するようになると、学校にも野球にも行けるようになりました。
発コミュでは、お母さんが対応と声掛けを変え、コミュニケーションで自信をつけさせていきます。
ここで、私はおうちで子どもたちに「折れない心」「自分の力で乗り越えられる力」を持たせてあげればいいんだ!と気がついたのです。
3.リラックスしている時間を使うのがポイント
発達障害であろうとなかろうと、スポーツキッズであろうとなかろうと子どもは周りの人の影響を強く受けます。
全ての子どもたちには、家庭がメンタルを安定させる場所になっていることがとても大切です。
ですので、まずはおうち環境を整えましょう!
発達凸凹キッズやスポーツキッズの自信ややる気は、夕飯の時間に伸ばせるのですよ。
食事の時間って幸せじゃないですか?
お腹がいっぱいになっていく満腹感や家族で会話をしてリラックスしている。
このリラックスしている状態、少しでも満たされている状態。
脳は普段聞いていないような、ママの話をものすごく聞ける状態になっています。
ここがチャンス!
普段からあまり学校や習い事、スポーツのこと、友達のことなど話さないタイプの凸凹キッズはこのとき話出します。
ですので、今日なんかあった?などの抽象的な問いかけではなくて
「今日の野球の満足度は?」「いいね!それなら続けられそう?」
「何でそう思ったの?」「そうなんだね〜」
「それから?」
どんどん会話を広げていくのです。
ポイントは脳がリラックスして満足している時、伝えたいことを伝える。
どんなことがあったのか聞きたいときにも、夕飯後がお勧めですよ。
もし話してくれたり、やることをやってくれたら
「話してくれてありがとう♪」
「〇〇できたね〜」
という肯定を忘れず伝えてくださいね。
そうすることで、また話してくれたり好ましい行動が定着していきます。
お子さんも、話すことでストレス解消にもなっていますので、メンタルを整えることにもなりますよ。
自分の子どもも、関わる全ての子どもが自分たちのやりたいことに、将来に向かって前向きに進むことができるよう、私たちママの声かけを変えてサポートしていきましょう♪
私が発達科学コミュニケーションのトレーナーとなったきっかけは、前章でお話したように長男が野球のことでうつに近い状態になってしまったことから、そう言った困難も乗り越えられる『折れない心』をおうちで養っていけばいいんだ!と思ったからです。
私の夢は「スポーツを頑張るジュニア&キッズアスリートの夢や希望の芽を伸ばしていきたい!」ということ。
私はもっと研究して、おうちでママが声掛けや対応で予防改善できることを伝えていきたい!
言い換えれば、子どもの可能性を伸ばしたい!
子どものこれから伸びる芽を潰したくない!そう強く思っています!
執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)