1.発達障害・グレーゾーンの子どもの悩みは、どこに行っても解決しない!?
今回は、真面目なお母さんほど「あること」を身につけると子育てをグーンと楽にすることができます! というお話をしたいと思います。
お子さんの問題行動や育てにくさに頭を悩ませているお母さんは、とっても真面目で、研究熱心で、頑張り屋さんです。
子どもの問題行動を減らさなければ…
しっかりしつけをしなければ…
立派な社会人にしなければ…
そう思って必死に情報収集をしたり、あちこちに相談したり、孤軍奮闘していらっしゃいます。でも、「どこに行っても解決しない!」という辛い思いを抱えているかもしれません。
発達科学コミュニケーションに出会うまで、私自身も発達障害・グレーゾーンの息子のことで「どこに行っても解決しない!」ともやもやしていました。
スクールカウンセラーにも、発達クリニックにも、地域の教育相談センターにも相談に行きました。でも何も解決しませんでした。
家で起こる困りごとの対処方法を知っている人は誰もいなかったのです。それでもどこかに「正解があるのかも」と思い、相談先をひたすら探しては途方にくれていました。
そして、子どもの将来を案じるばかりについガミガミ厳しく叱ってしまっていました。
この記事を読んでくださっている真面目なお母さんの中にも、子どもについ厳しくしてしまう自分を責めてしまっている方はいませんか?
お母さんのそのガミガミは子どもの将来を想うがゆえの愛情の大きさでもあるんですよね。でもときに、この子どもへの想いがお母さん自身を苦しめてしまっていることがあります。
2.「やってはいけないことを叱る」しつけは、発達凸凹の子には合いません!
そもそも、なぜ、お母さんがガミガミに陥りやすいのか。それは日本の「しつけ」文化の影響があります。
日本のしつけは「やってはいけないことを叱る」というスタイルです。それが身についている真面目なお母さんほど「しっかりしつけなければ!」と、躍起になってしまうのです。
社会に適応させようと思えば思うほど、子どものできていないことに目がいってしまい
「~してはいけません!」
「もっと~しなさい!」
が多くなってしまうんですよね…。
でも、この「しつけ」のやり方が発達障害・グレーゾーンの子には合わないのです!
「合わない」と知らずに厳しく叱り続けることで、だんだん「こじらせ感」が強まっていってしまいます。
ですから、真面目なお母さんこそ「~しなければならない」という視点を変えて子どもの良さにフォーカスすることを身につけると、子育てをグーンと楽にすることができるのです。
肯定の着眼点をつかむにはコツとトレーニングが必要ですが、そこに関しては発達科学コミュニケーション講座の中でも私がとくに想いを込めてお伝えしています。
3.子どもの方が肯定上手?大人の常識「こうあるべき」を捨てましょう!
我が家の発達障害グレーゾーンADHDタイプの息子は、自分の興味のあることが目に入ると突進するところがあります。それでも息子のことを「いいヤツだよ」と言ってくれる幼馴染がいます。
その幼馴染の弟くんも、息子のことを慕ってくれていて、一緒にいるとベッタリ近くにくっついています。ゲームが息子の方が強いのでリスペクトまでしてくれています。
一緒に出かけたときは、いつも自分の好きなこと優先な息子が、弟くんに合わせて遊んであげているのをみてびっくりしました!
自分を慕ってくれる存在がいることで、息子は知らずのうちにたくさんの自信をゲットして、その自信が成長に繋がっていたんだなと感じた出来事でした。
・頼りにされる
・感謝される
・喜ばれる
・すごいね、と言ってもらえる
などなど…子ども同士のやり取りの中でも自信は育まれていきます。
逆に子どもの方が「良いところは良い」とシンプルに割り切っていて、私たち大人よりも「肯定上手」かもしれません。
大人の方が「こうあるべき」という意識が強いので、できていることを素直に「肯定する」のが難しいのかもしれませんね。
個別相談や講座でたくさんのお母さんとお話をする機会がありますが、やはり「褒めるのって難しい!」と感じているお母さんは多いようです。
発達障害・グレーゾーンの子ども達は、できていることに注目して肯定してあげることで、行動量がUPして成長していきます。
どうしてもできていないことが視界にチラついて、ガミガミ叱ってしまいがちなお母さん。
子ども達に習って「いいものはいい!」という気持ちで肯定していってみませんか?
お母さんの中の「こうあるべき」を手放せば、お子さんのいい所が見えてきますよ!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
思春期グレーゾーン男子を「肯定」する方法が見つかります!