プロに聞きたい!不登校や勉強嫌いな中学生・高校生が進路を選ぶタイミングで、親に何ができるの?~学習支援塾ビーンズ副代表長澤啓さんインタビュー~

中高生の子どもが不登校や勉強嫌いだけど、そろそろ進路を考えなければいけないタイミング。親も不安や焦りを感じますよね。なかなか動き出さない子どもに親は何ができるのでしょうか?子どもの主体的な進学をサポートしているプロの方にヒントを頂きました!

1.不登校や勉強嫌いな子どもに、そろそろ進路を考えて欲しいとき親にできることって?

子どもが不登校や勉強嫌いだけど、そろそろ進路について考えて欲しいな…と思うとき、親として子どもに何をしてあげれば良いのでしょうか?

親も不安で「あなた、進路のことちゃんと考えてるの?」なんて、つい言ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、この対応で果たして、子ども達は自分の将来を前向きに考えられるようになるのでしょうか?

不登校や勉強嫌いの子どもが進路を選ぶタイミングで、親に何ができるのか知りたい!

そこで今回はプロの方に、親ができることのヒントを頂こうと考え、不登校や勉強嫌いな子どものための塾「学習支援塾ビーンズ」の副代表長澤さんにお話を伺いました。

こちらの塾は、子どもの心のケアから進路指導・受験指導、保護者のサポートまで一手に引き受けられています。

他にも、目的意識づくりや職業観育成など、科目指導だけの塾にはない、子どもが未来にワクワクできるような取り組みをされている、魅力的な塾です!

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2.目先の合格よりも、まず大切にして欲しいこと

まず、進路選びのことについて伺っていきます。

――「学習支援塾ビーンズ」さんでは、不登校・勉強嫌いの子どもを対象とされていますが、実際に子ども達と接していてどのような傾向があると感じますか?

「2つあって、まず1つ目はストレスに弱いということですね。宿題でプリント1枚出しただけで、来れなくなってしまう子もいます。

2つ目は建前がすごく強いなと感じています。本音を話し出すまで、時間がかかります。
『いい大学に行きたい。ここに僕は勉強しに来ているんだ。』と口では話すけれど、本音は『(同世代と)遊びたい、楽しいことをしたい』という気持ちを持っていることが多いです。」

――子どもが本音で話せる関係性を大切にされているのですね。

たとえば高校などは、進路の種類が多様化していますが、「学習支援塾ビーンズ」さんでは、どのような進路を選ぶ中学生が多いですか?

「うちでは、チャレンジスクールや通信制高校、N高等学校が多いです。

ただ、少なくともうちに来ている子どもって大人より保守的な傾向が強いです。

志望校選びから考える子は、ほぼ全員はじめは公立の全日制普通科高校を選びますね。グランドがあって、制服があって、偏差値は55!という実にオーソドックスなイメージの高校を選ぶ傾向があります。」

――最近の子ども達が保守的というのは意外です!

「子どもの方が断然保守的ですよ。子どもの方が偏差値が高い全日制普通科高校にこだわっていて、親の方が通信制高校の方がいいと思っているケースも多いです。

将来の夢も、MARCH以上の大学に入って、公務員をめざすという昭和的価値観の子どもがけっこういます。

大人は、子どもは全然現実を見ていない、と思っているけれど、それは違います。ネットニュースだったり、ツイッターだったり、今の子ども達は嫌でも社会のネガティブな情報を目にしてしまっているので、大人が思っている以上に、社会や将来に対して不安を抱えがちです。」

――今の時代は、子どもが色々な情報に触れる機会が多いので、その分難しさもありますよね。

不登校を経験していると、進学先でまた不登校になるのではという不安があると思いますが、子どもに合う進路を見つけるにはどうしたら良いのでしょうか?

「まず、校風が一番大切です。その学校の校風と子どもの相性を見ることが重要になります。その際、全体として校風が良くても、それぞれの学年で雰囲気が大きく変わっていないかも見るとよいでしょう。

どの組織もそうですが、トップの人柄によって組織の雰囲気は変わります。ですから、校長先生のメッセージをよく読んで人柄をつかむことも大切です。

できれば、校長先生が実際にお話されているところを見に行くのがよいと思います。

入学した後も、万一不登校になってしまったときのことを事前に考えておくことも重要です。親の役割はとにかく、『わが子が失敗した後の準備をする』ですからね。」

――親としては今度は不登校にならないで欲しいと願うものですが、万一のこともしっかり考えておくことが大切なのですね。

進路を選ぶ際、子どもの進路の希望と親がいいと思う学校が異なる場合は、どのように対応したら良いと思いますか?

「親子関係が良好であれば、進路を選ぶ際に子どもに情報を教えてあげたり、『ここがいいんじゃない?』と言ってあげたりしても良いと思います。

まだ親子関係が充分ではない状態なのであれば、何も言わないで、子どもの気持ちを尊重してあげた方が良いと思います。親子の関係性ができていないのに、進路について口出ししても良くない方向に行くだけだし、親はどうしても恐怖と不安で煽ってしまうからです。

たとえば来月、高校の入試だけどまだ全然親子の会話もできていないし、合格も厳しそう、というような状態だったら、失敗を前提に動いて、失敗した後のことを考えて欲しいです。このとき入試については、お子さんの意志を尊重しつつ、親子の会話量を増やすようよう努めます。

失敗して、子どもが『わーん』と泣いたとき、受けとめてあげられる関係性をまずはめざすわけです。全部落ちたしても、4月以降に入学できる高校は公立も含めたくさんあるし、泣きついてきた時に親が受けとめてあげたら子どもはまた歩きだすので。

泣かせてあげるとか甘やかすと子どもはダメになるんじゃないか、と思うかもしれないけど、ダメにはなりませんよ。子どもは『将来、外に出ていかなければならない』という事はちゃんとわかっています。

逆に家庭が安心の場所じゃないと子どもは飛び出していかないですから。

受からなかったときに、家で安心して泣ける環境がないと、子どもは『失敗したとき、自分には家にすら居場所がない、ということは厳しい社会でやっていけるわけがない、だからもうベッドに引きこもるしかない…』と思いつめてしまうんですよね。」

――なるほど。親子の関係ができていないまま、受験の合格をゴールにはしないということですね。確かにその時、合格を手に入れられたとしても、親子関係の歪みはどこかで出てきてしまいますよね。


3.勉強嫌いでも家庭で必ずつけておいて欲しい力は、◯◯力!

次に、子どもに将来について主体的に考えてもらうために、家庭でできることのヒントを伺っていきます。

――「学習支援塾ビーンズ」さんでは、子どもを社会に触れさせる取り組みもされていますよね。子どもに早い時期から、社会の厳しさを教えることは必要だと思いますか?
※社会で活躍できる知識・スキル・コミュニケーション力の獲得を目的としたエンカレ授業のくわしい情報はこちら

「まず、僕たちは社会の厳しさは教えません。なぜなら、恐怖・不安・べき論では、子どもをモチベートすることはできないからです。

それより、“楽しさ”が大切です。『社会ってこんなに厳しいところだよ』と教えても、子ども達は余計に動けなくなるだけです。」

――ネガティブな情報を与えるより、“楽しさ”が大切なのですね。たしかに「学習支援塾ビーンズ」さんは、明るく楽しそうな塾だなという印象です!

不登校や勉強嫌いの子に、将来の進路について主体的に考えてもらうために、家庭でできる事ってどんなことがあると思いますか?

「ふだんから雑談量を増やすことを心がけて欲しいです。

子どもと話すときは他人事』かつ『遠い将来』について話すというのがポイントです。
(→子どもが自分の進路を考えだす声かけのコツ・詳しくはこちら

『あなた、大学に入って何を勉強したいの?』といきなり聞かないことです。

子どもに焦点を当てないで、お父さん、お母さんのことを話してみてください。

思春期だったら会話がそもそも難しいこともあると思うので、『お母さん、このプロジェクト成功した時、ビールめっちゃ美味しかったんだよねー』とか、独り言言ってみる。過去のことでも、趣味のことでもいいので、ポジティブな体験を話すといいですよ。

子どもは聞いていないようで、ちゃんと聞いているし、全部見てますから。

独り言に対して、生意気な反応が返ってきたり、反抗的な態度にイラッとくるかもしれないけど、そこは『そう思ったんだね』とただ言うだけでいいんです。

そこで『この子は全然現実がわかってない!』と思って社会の厳しさを教え込まなくていいです。社会の厳しさは、他人が教えてくれますから。」

――親は「そんな甘い考えじゃ…」とつい言いたくなりますが、あえて親が言わなくていいんですね。

「親がわざわざ教えなくても、社会の厳しさは勝手に突きつけられるものです。

うちもただ優しくて楽しい塾というわけじゃなくて、チャレンジできる段階に入った子には『それじゃダメだよ!』と正論をストレートに伝えることもあります。

その時は腹の底から納得感がある志望校を選べていて、家族以外の人が言うのがポイントです。

これは受験に限らないことですが、子どもはバシッと正論を突きつけてくれる他人に必ずどこかで出会います

塾の先生でなくても、習い事の先生とか、サークルに入ったら先輩とか。

キツイことを言われたとしても、子どもが本気で目指したい夢があって家庭が絶対安心の場になれている状態の時だったら、『その通りっすね』と子ども自身が納得できるものです。

家庭は、とにかく絶対安心の場をつくるということに集中すれば良いと思います。

あとは親子の会話を通して、語彙力はつけておいて欲しいですね。」

――勉強が苦手というよりも、語彙力がない方が問題ですか?

「勉強って、やる気になればなんとかなる事が多いです。でも、言葉を知らなくて語彙力からつけてあげようとすると、教える立場からしても、ものすごく大変なわけです。

いざ『やるぞ』ってなって問題集を開いたときに言葉の意味がわからないので、読んでも文章の意味や内容を理解できないし、面接で自分の想いを話すにしても言葉を知らないと伝えられないわけで。

語彙力を上げるためには、普段から親子で同じ物を見て会話するのがいいです。言葉だけ教えても子どもには入っていきませんから、テレビでもYouTubeでも、一緒に同じものを見て必ず言葉とビジュアルをセットで教えると良いです。

ニュースも、おすすめです。この時、大切なのは、子どもに教え込もうとしないこと。『ふーん、タリバンがカブールを制圧したんだね。タリバンってなんだろうねー。』と親が独り言をつぶやくぐらいでOKです。

意識が高い保護者の方は、子どもがちょっと興味を示すと、すぐAmazonで『国際紛争マップ』とか買ってきてしまいますが、それは思春期の子どもからすると『あー。親がまた僕の知的好奇心を広げようとしている…。』と感じてしまって、重いです。やめましょう。

子どもに本を読んで欲しいなら、親が『おもしろいなー』と言いながら自分で読む、くらいでいいと思います。」

――一生懸命な親ほどやりがちですが、それは思春期の子どもにとっては、やり過ぎなのですね。

親がまずできることは、家庭を“絶対安心の場”にしておくことですね。参考になるお話、ありがとうございました!

4.子どもが泣ける環境が家庭にありますか?

長澤さんのお話、いかがでしたか?

今回インタビューさせて頂いて、長澤さんが、お仕事に楽しく、情熱を持って取り組んでいらっしゃるのが伝わってきました。

こんな風に生き生きと自分の仕事を語れる大人の方が身近にいたら、子どもも「勉強してみようかな」「働くのって楽しそう」と自然に思えるようになるのだろうなと感じました。

「学習支援塾ビーンズ」さんは、子どもの心のケア、受験指導のみでなく、保護者の方へのサポートにも力を入れられていて、頼れる塾という印象でした!

進路を考える時期になっても、不登校だったり、勉強する様子がなかったりすると、つい親も不安になって子どもを恐怖で煽るような言葉を言ってしまうと思います。

しかし、子どもは大人が思っている以上に、社会や将来への不安を抱えています

そこで家庭でも「ちゃんと考えてるの?」「いつになったら勉強するの?」と責められては、子どもは余計に動けなくなってしまいます。

長澤さんのお話の中で、社会の厳しさは他人が教えてくれる、という言葉が印象的でした。

家庭に求められているのは、厳しさを教えることよりも、子どもが安心して泣ける場所

安心して泣ける場所があるからこそ、子どもは将来について前向きに考え、チャレンジすることができるのだと感じました。

まず見直しておきたいのは、コミュニケーションがとれる親子関係になっているかどうか、ということなのだと思います。

進路について考えるタイミングで、親子で話し合える関係性になっておきたいですね!

副代表:長澤 啓さんプロフィール
東京大学在学中から「学習支援塾ビーンズ」で講師を経験。現在のお仕事は、経営、保護者対応、受験直前期の受験生対応、講師育成など。長澤さんの経歴やお仕事への想いはこちらから→【講師紹介】長澤先生

学習支援塾ビーンズ 
不登校や勉強嫌いな子どもを対象に、子どもの主体的な復学と進学を支援。心のケアから目的意識づくり、職業観育成、受験対策のほか、保護者のサポートにも力を入れている。

指導対象は、小学生・中学生・高校生・大学生・中退者・浪人生(中退者は高卒認定~大学受験支援まで指導可能)

※療育を専門としていないので、お子様の状況によっては入塾できない場合がございます。まずはご相談ください。
学習支援塾ビーンズ|不登校・勉強嫌いの専門塾【新宿区・飯田橋】 (study-support-beans.com)

〒162-0814 東京都新宿区新小川町5-22 マンション豊友1階

\こちらでは動画で発達凸凹さんの進路探しについて成功のコツを解説しています!/

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問題を起こすたび、中学校からかかってくる電話にビクビクしながら暮らしていました。「普通にしてさえくれたらいいのに」と世間一般に合わせられるようにしなければという気持ちが、ガミガミ・○○すべき!の育児に繋がっていました。清水畑さんの息子さんが暴れたときのエピソードなど、赤裸々に語られていて、とても共感できました。思春期でも対応次第で変われるんだ!と希望が持てました。(中学3年生男の子のママOさん)

執筆者:滝麻里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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