【学校訪問体験記】都立チャレンジスクールは、好きな教科で単位を取得して高校でもう一度がんばりたい人の味方!〜 東京都立六本木高校〜

内申点、出席日数不足、など受験に様々な問題が出てくるのが中学校を不登校になった時。しかし、安心してください!東京都のチャレンジスクール六本木高校は、もう一度がんばりたい人のために好きな教科で単位が取れ、大学に進学も夢ではありませんよ!

1.不登校になると心配なのが進路と学費

中学生で不登校になると、この先の進路とそれに伴う学費のことも気になるところです。

高校からがんばろう!と考えるお子さんの進路先で、通信制高校や定時制高校などがあります。

しかし、通信制高校は、高校にもよりますが比較的に学費が高いのが現状です。

東京都の方でしたら費用の面を考えると、できれば都立高校のチャレンジスクールやエンカレッジスクールに進んでほしいなという希望もあると思います。
「不登校でも大丈夫」行ける公立高校はある!中3のお子さんは安心の言葉で前進させましょう

また、高校受験や入学してからの勉強のことも心配になりますよね。

・学校をお休みしている間何も勉強していないのに、入試の勉強はできるの?
・発達の特性があって興味のあることにしか集中できない、飽きっぽい
・勉強に苦手意識がある
・単位は取れるのか?

通い始めたとしても、行けなくなってしまってはお子さんの自信の低下にもつながってしまいます。

ここはしっかりと、お子さんと向き合って心配なこと、疑問なことを書き出して、お子さんとは無理ならば、ぜひ親御さんだけでも見学に行ってみてください。

今回は、不登校でも行ける都立高校のチャレンジスクールの1校を見学してきましたので次の章でご紹介します。

2.東京都立チャレンジスクール・六本木高校の魅力

今回は、東京都立のチャレンジスクール・六本木高校をご紹介します。

◆入試も入学後の勉強も安心

受験には出席日数や内申点は関係ありません。

毎年違うテーマが出題される小論文(500字以内)と面接で入試が行われます。過去のテーマは学校のホームページに記載されています。

令和3年度のテーマは、
「あなたが自分の家族や友人、先生などと生活する上で苦労したこと、またその経験から学んだことは何ですか。あなた自身の成功・失敗体験に触れながら書きなさい。」
というものでした。

難しい知識が必要なわけではありませんが、普段から自分のことを見つめ考えておくと書きやすいテーマとなっています。

通っている方のお話によると、入学後の勉強は基本5教科の学びは中学3年間不登校でもついていけるような内容で、遅れているという感覚がなく勉強できたそうです。

授業の時間帯は、3部制になっています。

・Ⅰ部8:45~
・Ⅱ部13:00~
・Ⅲ部17:10~

授業時間は1コマ45分。1日の時間割は4時間授業です。どの時間帯の授業を受けるか受験時に選択します。

朝が苦手なタイプは、Ⅱ部以降を選択するといいかもしれません。

以下のように単位が取得できる自由選択授業が100以上もあります。
(詳細は学校のパンフレットを参照ください)

・情報・サイエンス系:天文学(学校内のプラネタリウム)、海洋学(海にみんなで行く活動)等
・芸術・カルチャー系:お琴、手話、着付け、声優等、カルチャースクールのような授業等
・生活・ウェルネス系:美容、介護福祉、子どもの発達と保育

このように楽しそうな講座から選択可能で、大学のように自分専用の時間割で単位を落とさず、出席していれば高校を卒業することができます。

芸術・カルチャー系の授業が多いからでしょうか、生徒の6割くらいは女子だそうです。

出席日数、レポート、授業態度で1~5段階に評価され、ちゃんと出席していればオール5も取得しやすく、推薦で大学に進むことも夢ではないそうです。

先生も不登校だった子たちが入学している前提で対応してくれるので、不登校だからこの先が不安だっていうことは全然ないと伺いました。

◆先生との距離感が近い!

この六本木高校に見学に行ったときに驚いたことがあります。

それは先生との距離感が近いこと!

職員室は、廊下側の壁が腰から上がガラス張りの窓になっていて、生徒と先生がその窓を開けてすぐに話せるような構造になっています。

また教室内は1人の先生が対応できるくらいの生徒数で、わからないことはすぐに聞けるような環境です。

物理的にも心理的にも先生が近い存在になれるよう工夫されているので、先生とも話やすそうでした。

中学校で不登校になったお子さんは、特に繊細で傷つきやすかったり、人間関係に苦手意識があったりと、つまずきポイントがいくつかあるので先生と話しやすい距離感は安心ですね。

3.見学をしてリアルを知ろう!

いかがでしたか?

こちらの都立のチャレンジスクール六本木高校は、朝は苦手だけれども、もう一度がんばりたいというお子さんに向いているのではないか、という印象を受けました。

高校進学の時のハードルである入試が、面接と小論文ということで、受験勉強ができていない、勉強が苦手というお子さんに5教科を無理やり勉強させることはありません。

カルチャー系の授業が多いので、発達の特性があるお子さんの興味の幅が広がったり、専門的な分野に興味が出てくるかもしれません。

体験授業も多いことから、中学生まで学校に行きづらかったという同じ心境の友だちの中で、一緒に体験をしながら新しい交流も楽しめそうですね。

先生との距離も近いので、悩みを聞いてくれたり、進路については1年生の時から対話をしながら、進むべき道を一緒に考えてくれるそうです。

学校情報は、ただ集めるだけではなく、実際に通っている方に話を聞いてみることで、リアルがわかります。

もしお話を聞ける人がいない場合は、見学に行ってみると色々なことを感じることができます。

通学路を歩いてみて、子どもにも通学できるか考える、学校の雰囲気を肌で感じてみる、先生と生徒の関係を観察する、生徒たちの雰囲気は自分のお子さんに合いそうかなどをチェックしてみてはいかがでしょうか。

執筆者:渡辺くるり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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