1.高学年になって増える忘れ物の悩み、どうやって対策したら良いの?
2学期になってお子さんの忘れ物がエスカレートして、どのように対策すれば良いのか悩んでいませんか?
学校の行事もあり、勉強も難しくなり、ストレスが増える時期は、今までできていたこともやらなくなったり、ちょっとしたつまづきが出やすい時期です。
忘れ物のお悩みは、個別相談でも常に上位に入ってくる高学年凸凹さんのお悩みの1つです。
なぜ高学年になって急に上位に浮上するかというと…
中学に上がって提出物を出せる出せない、学校の情報を正しく持ち帰れる、持ち帰れない、は子ども達の学校生活を、内申点を左右する「大問題」だからです。
我が家も忘れ物に関しては、本当に手を焼きました。
小学校のころは”たいしたことじゃない”と思っていたこの「忘れ物問題」。
中学に入るまえにちゃんとできるようにしておいてあげればよかった…と思うことが今でもあります。
忘れ物問題を解消するには小学校高学年がチャンスです!
2.高学年で忘れ物の悩みから卒業し、自分のことは自分でできるように!
今回は忘れ物ばっかりで学校で注意されてばかりだったお子さんの成長ストーリーをご紹介します。
Yさんは、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの小学校5年生男子のママです。
息子さんは、モノや情報の整理が苦手でいつも忘れ物をしがち。
・大切なお手紙を持ってこない
・給食袋や体操服や水筒などをいつも学校に置いてくる
・宿題を把握せずに帰ってくる
・提出物を出し忘れる
など
「学校から持ち帰らない」
「学校に持っていかない」
学校⇔家庭、双方向の”忘れ物”で悩んでいました。
「本やインターネットに書いてあるいろんな対策を講じてみたものの、結局うまくいかなくて私もガミガミ言ってしまうんです…」
「高学年にもなっていつまでたってもできないので、つい怒ってしまいます…」
最初の個別相談ではそうお話してくださいました。
その後Yさんは、受講を決められて発達科学コミュニケーションの声かけをお子さんに実践していきました。
すると声かけをはじめて1ヶ月後には
「学校の手紙を持って帰ってきて”これ明日出すから”と渡してくれるようになりました!!」
「宿題も、それまでは道具を学校に置いてきたりやる範囲をわからないまま帰ってきたりしていたのに、ちゃんと持って帰ってきて取り組んで登校するようになりました。」
というメールが届きました。
そして講座を卒業される3ヶ月後には、忘れ物で怒られることがほとんどなくなり
・宿題を出す
・手紙をお母さんに渡す
・上履きや体育着をちゃんと持ち帰るように
・先生への提出物を忘れずに出せるように
など、自分のことは自分でできるように変わっていったのです。
3.発達障害グレーゾーンの子の忘れ物は、ツールではなく「経験」で解消!
どうしてたった3ヶ月でお子さんの様子に変化が現れたのか?
それはノウハウやツールではなく「経験」で解消したから、です。
・怒られない経験
・繰り返す経験
この「経験」が、子どもの脳を成長させてくれるのです。
ファイルを使おう、色分けをしよう、などのノウハウ系の対策は低学年のお子さんには通用しやすい方法ですが、高学年のお子さんにはあまり好まれないこともあります。
忘れ物をして怒られてネガティブな体験を積んできた高学年キッズになってくると、ツールやノウハウだけあっても「めんどくさくてムリ!!」となってしまいます。
凸凹キッズの「忘れ物」は脳の特性が関係しているため、叱ったり注意するほどに悪化していきます。
ですが、適切な声かけで成功体験を増やしてうまくいった経験を脳が記憶をしていくと自信がつき、その行動が次第に定着していき自分でできるようになります。
たとえば、まず提出物を出せたらしっかり肯定する、こうしてできる経験をさせてあげると、次は提出するために課題に取り組むようになってきます。ステップを踏んでできることを増やしてあげましょう。
その結果、忘れ物も減り怒られてばっかりの毎日から卒業できます。
そうなれば「行きたくないなー」と思っていた学校も元気に毎日登校できるようになってきます。
「忘れ物」「提出物」のお悩みを解決しながら、発達を加速させて、お子さんの未来を明るいものにしていきましょう!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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