1.発達障害グレーゾーンの子どもが40点をとってきた!そんな時どうする?
勉強嫌いな発達障害グレーゾーンの子ども達、お母さんが理想とする点数をテストでとるのは簡単なことではありません。
発達障害グレーゾーンの息子が中学生時代、こんなことがありました。
ある日意気揚々と帰宅して自慢げに
「オレ、美術のテスト、40点だった。休み時間に後ろの席の友達が声に出して読んでいたのをきいて10分勉強しただけで40点ってオレ、天才じゃね?」
と言ってきたのです。
はい、そうきましたか!みなさんだったらこの状況にどう突っ込みますか?
・10分しか勉強しなかったの?!
・というか、ノー勉強で学校に行ったのね…
・40点しか取れなかったの〜?
・もっと勉強ちゃんとやればちゃんと点数とれたんじゃないの?
突っ込みどころはたくさんありますよね?
ところが!突っ込みたくて仕方ないお母さんは、実は要注意。
宿題や勉強を巡って親子バトルが起きやすい親子関係になっているかもしれません。
2.「勉強嫌い」を克服するコミュニケーションとは?
子どもに突っ込みを入れてしまっても、それはお母さんとして、わが子の成績も進路も将来も心配だからですよね。
自分が子どもの頃は
・親に怒られることも少なくて
・勉強も言われなくたってやったし
・提出しないなんて論外!
・点数もそこそこ取れていたし…
そんな優秀なお母さんほど、やらない・できないお子さんの様子をみてイライラしてしまっているかもしれません。
では!ズバリお聞きしましょう。
ガミガミ言ってお子さんの勉強のやる気はUPしていますか?
多分、Noだと思います。
なぜなら、ガミガミ言っても気合いと根性で乗り越えられないのが、発達障害グレーゾーンの子どもたちが感じている「苦手」の正体だからです。
それなのにずーっと叱られ続けているだけなら勉強なんて大嫌いになるのは当たり前!やる気がでないのも当たり前なんです。
発達障害グレーゾーンの子たちの「勉強嫌い」を克服するには勉強=嫌なものという記憶を、勉強=やってもいいけど♪という形に書き換えてあげることが大切です!
そのためには、とにかく「肯定」するチャンスを増やすことが大切です。
お母さんの中で80点がボーダーラインだとして、「40点なんて論外」と思ってしまうと褒めポイントはゼロですよね。
ここでは、お母さんの価値観は一旦封印しましょう!
「へー、40点取れたんだ」
「どんな、問題だったの」
「解けた問題はどれ?」
というように、できたことに注目して会話をすれば褒めることができますよね。
これで子どもの自己肯定感がぐんぐんUPしちゃうんです!
さらに「休み時間、10分で覚えたんだぜ!」についても「10分しかやらなかったの?!」ではなく「10分でそれだけできたんだね♪」に置き換えてしまいましょう!
そして「じゃあさ、次回は前の日に1時間やったら100点かもね!」と、明るくポジティブにエールを送るのです!
間違っても「テスト勉強っていうのは、前の日も当日の朝も繰り返しやるものなんだよ」なんてお説教じみたセリフにならないよう注意しましょう。
お子さん本人のモチベーションが下がるだけでなく、コミュニケーションがうまくいかなくなる原因になってしまうからです。
3.何気ない会話の中にも、実は子どもの能力を伸ばす「ヒント」が隠れています!
ところで、先ほどの会話の中に子どもを伸ばす「ヒント」があったのですが気付きましたか?
「後ろの席の友達が声に出して読んでいたのをきいて10分勉強しただけで…」と言っていましたよね。
ということは、後ろの子が声に出しているのを「聞いて」覚えたなら、書かせるより聞かせて覚えるのがいいのかも!そこに気付けると我が子の「得意」を知るきっかけにもなります。
40点のテストでも子どもに自信をつけてあげることができる、そして何気ない会話の中からも子どもの得意を知ることができることをお母さんたちにはぜひ知っていただきたいのです。
そうは言っても一筋縄ではないかないのが発達障害グレーゾーンの子育てですが、ぜひお子さんの「褒めポイント」を見つけてポジティブなコミュニケーションに切り替えるように意識してみてください。
お子さんの勉強嫌いを和らげて、やる気を伸ばしていくことができますよ♪
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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