忙しいママ必見!発達障害グレーゾーンの子どもを動かす「指示出し」のコツ

働いているお母さんはとくに時間がなくて忙しいですよね。時間に追われて、親子のコミュニケーションのほとんどが「指示」になっていませんか?発達障害グレーゾーンの子どもを動かす「指示出し」のポイント教えます。量と出し方が大切ですよ!

1.時間に追われて、親子の会話のほとんどが「指示」になっていませんか?

私は現在、発達科学コミュニケーションのトレーナーをしていますが、もともとは会社員として働くワーキングマザーでした。

ふと振り返ってみると、会社員時代の私は、いつも時間に追われていました。

一時は、息子と娘が別々の保育園に通っていたこともあり、1分でも時間がずれると会社に間に合わない!という綱渡りの生活をしていました。常に全力で走っていた記憶しかありません(笑)

しかも、グレーゾーンの育てにくい息子と対峙しながら、「子育てをちゃんとやってない、と思われたくない!」と必死だったので、「限られた時間の中でどうやって子供たちにやるべきことをやらせようか…」そればかり考えていました。

なので、親子の会話のほとんどが「指示」になってしまっていました。指示というよりは「命令」に近かったかもしれないですが…

ずーっと
「あれして!」
「これして!」
「はやく!」
と言い続けていました。

子どもが小学生になったころのコミュニケーションといえば… 帰宅してまず、「宿題終わった?」 だいたいやってないので 「はやく宿題しなさーい!」

そして、散らかった部屋をみて 「はやく片付けなさい!」

息をつく間もなく晩御飯→お風呂→就寝…

このような、怒涛のコミュニケーションスタイルでした。

子どもたちも、きっと「あーなんだか楽しくなかった」という気持ちで、眠りについていたと思います。

そうは言っても、当時は親子の会話をしているつもりでしたが、こうやって振り返ってみると「指示、命令ばっかりの親子の会話だったな…」と反省してしまいます。

この、会話のほとんどが「指示」というコミュニケーションスタイルが、実は発達障害グレーゾーンの子が動かない原因でもあるということを、私は発達科学コミュニケーションに出会ってから知りました。

「だってうちの子、私が指示しなかったら、絶対に何にもやらないもん!」と思いますよね。

私もそう思っていました。

更にいえば「やってさえくれればガミガミ言う必要もないし、指示なんて出さなくても済むのに…」とも思っていました。

だから、「やってないあなたが悪い!」と言わんばかりに指示をしていたのです。

2.発達障害グレーゾーンの子どもに、一番大切なコミュニケーションの要素とは?

ではここでひとつ質問です。

子どもの発達に、一番大切なコミュニケーションの要素は、なんでしょうか?

この記事を読んでくださっているみなさんだったら、正解がすぐにお分かりかもしれませんね!

 答えは「肯定すること」です。

もっと言うと
肯定的な注目 > 否定的な注目
この不等式が成立していることが大切なのです。

では、考えてみましょう!

指示は
肯定的な注目ですか?
否定的な注目ですか?

実は、指示はできていないことに注目してそれをやらせる行動なので、「否定的な注目」になるんです。
驚きましたか?

もし、褒めているのに子どもの困りごとが減らない…そんなことがあれば、この「指示」の量を意識してみてもらうといいかもしれません!

3.褒めているのに困りごとが減らないなら「指示」を変えよう!

時々「私、たくさん褒めています。褒めてるけど、困りごとが減らないです」というお母さんがいらっしゃいます。

そこでよくお話を聞いていくと、褒めもしているけど指示もモリモリしてしまっているというお母さんが多いです。

では、毎日の忙しい中で、この「指示」をどうやって変えていくのがいいのかというと、

明るく!ポジティブに!です。

子どもの脱ぎ散らかした服が落ちていたとしたら

「うわー、超驚いたー!」
「抜け殻かと思ったわー」

なーんてちょっとおちゃらけて言ってみてください。

子どもはお母さんのポジティブな雰囲気に反応しやすいです。

子どもから、「え、それ、抜け殻じゃないよ」なーんて反応してきたら、しめしめ、です。

「そっかー、ひと安心。じゃ、これ片付けてもらっちゃおうかな」と、「指示」しちゃいましょう。

・子どもは反応しやすい
・お母さんはイライラを軽減できる
一石二鳥です。

子どもの脳はお母さんの言葉の中身より、お母さんの声色、表情、雰囲気を優先的に処理します

だから、お母さんの怒りのオーラをみて「あー、今から怒られそう」と脳が察知すると、その後から入ってくるお母さんの言葉は完全にシャットアウト!

これが、発達障害グレーゾーンの子に限らず子どもとのコミュニケーションで、指示が通りにくくなる理由なのです。

ワーキングマザーの方は特に、子どもたちと限られた時間しか過ごせないからこそ、その時間にどんなコミュニケーションをしていくかがとっても大切です!

ぜひ、ポジティブに!を意識してみてくださいね。

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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