好きなもの探しに行こうよ!起立性調節障害で運動しない子がママの声かけで動き出すショッピング誘導作戦

起立性調節障害になると家にこもってしまい、生活の中でほとんど運動しなくなってしまいます。思春期の子に無理やり運動をさせようと思っても素直に動いてもらうには一苦労。スモールステップを心がけ少しずつ動き出すママの工夫の知恵をお伝えします。
 

1.ネガティブな状態から回復させるには運動が特効薬

起立調節障害になり家にこもりだすと、

なかなか運動しない…
昼間、外に出るのを嫌がる…

子どもが昼間に外出していたら、

変な目で見られちゃう…

そんなお子さんやママがたくさんいらっしゃいます。

起立性調節障害になったお子さんにとって、体調がいい時の運動は自律神経のバランスを整える上でとても大切です。

運動することによって交感神経と副交感神経のメリハリをつけやすくなり、夜にちゃんと眠くなります。

適度な運動は体やメンタルにいい脳内物質が分泌するので神経的な安定や高揚感をもたらします。

不安の強い子は不安を和らげる効果もあり、脳内のネガティブな反応を好転させるのにも役立ちます。

運動するときに得られる五感の刺激は、脳の運動をつかさどるエリアとお互いに作用しながら子どもの体や心のバランスを整えていきます。

また、五感の刺激は何より豊かな「感情」を作り出す上でもとても重要です。

運動は発達の根っこの部分。

ここを伸ばせば、他の脳部位も伸びやすくなります。

起立性調節障害で不登校になったのお子さんこそ運動を取り入れて、脳の発達を促して欲しいと思います。


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2.起立性調節障害の子は体力も気力も弱っていることを理解する

我が家でも娘が7月から起きられずに不安がまして、登校しぶりが始まってしばらく、一気に活動量が落ちたことがあります。

1日中ソファの上で過ごす…

当時はそんな時期もあるので、それは想定内なのですが、運動量が減ると脳のネガティブな反応は増していくことがわかっていたのでどうしても誘い出したい思いがありました。

そんなときに「運動しないと脳の発達が鈍るんだって」と言われてもなかなか指示には従えません。

相談に来られるママの多くは

「うちの子、運動せずにゲームしかしないんです…」

となんとか動いて欲しいのに動いてくれないと訴えてこられます。

「あなたのためよ。運動に行きましょう!」
「ちょっとは運動くらいしなさいよ」

これではお子さんの行動を促せません。

少し立ち止まって欲しいのです。

自律神経のバランスを崩して体力も気力も弱ったお子さんが「運動」に簡単に取り掛かるでしょうか?

そうでなことは想像つきますね。ましてや、人の目を気にして外出も控えているくらいです。

だからこそ、ママの声かけ術がものをいうんです。

起立性調節障害の子のご家庭での活動量を見ながらですが、スモールステップで最初は運動だと気づかれないように誘っていくのがポイントです。


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3.子どもの興味のあることからスモールステップで始めよう

こんな時、大事なことは

①お子さんの好きなものをチェックする
②スモールステップでちょうどいい運動負荷を考える
③「運動」と思わせずに誘う

の3つです。

ステップ①&③

まずはどんなことならお子さんが喜んでついてくるのかよくリサーチしましょう。

娘の場合、コスメに興味が出始めたタイミングだったので、

「コスメを見にお店に行かない?」

と誘い出し、ちょっと学校から離れたところにある大型のショッピングモールに連れていき、歩きながら探しました。

また別の日は車で30分くらいの観光地に連れていき、散策しながら有名なショップやランチのお店で楽しく過ごせました。

どこにも連れていけないときは

「最近ママ、太っちゃったから夜のウォーキングに付き合ってくれない?」と誘い、

ご褒美にアイスを買ってあげるということにして「いい記憶」に変えていきました。

ステップ②

子どもが運動に慣れないうちは15分くらいのウォーキングでも十分です。

少しずつ運動強度と時間を伸ばしながらスモールステップで誘い出します。

運動強度とは、運動の強さのことです。

歩くより走る、ジャンプする、登るなどが運動強度が高い活動になります。

「もっと疲れる運動したほうがいいよ」
「もっと長い時間動いたほうがいいよ」

と言っても子どもには嫌がられるだけです。

お子さんにはバレないように少しずつレベルアップさせてあげましょう。

このように運動に誘い出すときは上手にママがスモールステップで誘い出し、いつの間にか「運動することが楽しい」と思えるように楽しい記憶でインプットしていきましょう。

こうしていくうちに我が家の場合は子どもからウォーキングや散策、お買い物に誘ってくるようになりました。

雨の日などは、自分から宅トレに励むようにまで成長しました。

起立性調節障害の子に運動を取り入れると、脳の反応もポジティブになりやすく不安もどんどん減っていきました。

皆さんもぜひ普段の運動習慣として定着させていってくださいね。

執筆者:大下真世
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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