『叱るのは逆効果』発達障害の嘘をつく小中学生対応!嘘をつく理由を知れば子どもが素直になる!

お子さんが嘘を言っているなと感じるとつい叱っていませんか?実は、発達障害やグレーゾーンの子どもの嘘は発達の特性が原因になっていることがあります。ADHD傾向の息子と向き合った経験から子どもの嘘への心がけと声かけのポイントをお伝えします!
 

1.発達障害・グレーゾーン小中学生の嘘にはワケがある!

お子さんと話をしていて「嘘を言っているな」と感じたら、心配になるお母さんも多いのではないでしょうか。

時には厳しく叱ることもあるかもしれませんね。

実は、発達障害やグレーゾーンの子どもは、嘘をついてしまう理由を抱えていることが多いのです!

「嘘をつくことはいけないこと!」

頭ごなしに叱るのではなく、お子さんがなぜそのようなことを言うのかをまずは考えてみましょう。

理由を元に、子どもへかけるお母さんの声かけを変えて、子どもの嘘を減らすコツをお伝えします。

発達障害・グレーゾーンの子どもの嘘には発達の特性が影響していたり、それまでの周囲の大人の接し方が影響しているケースがあります。

①大人に叱られないように、自分を守るために嘘を言う場合がある

発達の特性から、周りから求められる通りにできないお友達と同じようにできないなど失敗体験や、注意されたり叱られたりする経験をたくさん積みやすいのです。

幼稚園や小学生低学年のうちは、失敗が多くても『おっちょこちょいだね』『元気でやんちゃだね』等と多めに見てもらえることが多いかもしれません。

ですが、小学生高学年や中学生になると、お母さんも、学校の先生も厳しい目で子どもを評価するようになりますよね。

失敗して注意される、叱られ続ける状態を続けたら子どもはどうなるでしょうか?

「また怒られたらどうしよう」
「なんとかごまかさなくちゃ」

周囲から「普通」を求められ続けた結果、不安を感じたり自己肯定感が低くなってしまい、必死に自分を守ろうとして嘘をついてしまうことがあるのです。

②発達の特性によって、起きた出来事の捉え方が他の人と異なる場合がある

発達の特性がある子ども達は、物事の感じ方、捉え方、捉えた情報の処理の仕方がちょっと個性的だったり、独特だったりすることがあります。

例えば、イメージする力がとても強い子。

空想して体験したことを、本当にあったことのように周りの人に喋ったり、実際には行ったことのない場所なのに、何かで見たイメージがあまりに強いために本当に行った場所として記憶され、「そこ、行ったことがある!」と言い、周りの人を心配させてしまう…なんてことも起きてきます。

想像したことを話していたとしても、叱らず、現実とイメージの確認をするように話を聞いてあげることで、少しずつ修正されていくので大丈夫です。

どんな原因だとしても、子どもが悪意を持って「人を騙すために嘘をつくぞ!」なんて思っていない、ということをわかってほしいのです。


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2.発達障害ADHDの息子が嘘をつく心理はこれだった

発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向のある息子が小学生の頃、宿題があるのにも関わらず「今日はない!」と言い張っていたことがありました。

とにかく決められたことを決められた通りにやるのがポリシーだった私は、宿題は全て正解しなければならない、遊ぶ前に宿題を終わらせなければならないと息子に言い聞かせていました。

そして、できていなかったら叱るということを繰り返し、遊び優先で興味のない宿題はやらない息子と宿題を巡る親子バトルを毎日繰り返していました。

今だからわかりますが、宿題に関して叱られた記憶しかなければ勉強に対する自信を失ったり、やりたくないのも当然です。

嘘をつかざるを得ない状態を“私が作ってしまっていた”のです。

また、発達の特性による物事の捉え方が独特なため、このようなトラブルがありました。

友達との間でトラブルがあったときに「向こうが嫌な態度をとったからやり返した」と息子が主張しても、実際にはお友達はそんな態度をとっていないと言うようなケースがありました。

1つの出来事でも他の人と息子では捉え方が異なっているために、勘違いや食い違いが生じやすくなってトラブルが起きたり、友達とギクシャクしてしまうのです。

私も、過去には

「怒られたくないからウソをついているの?」
「ごまかそうとしているんじゃないの?」

なんて詰め寄っていた時代もありました。

しかし、度々起きる息子のトラブルを観察し続けるうちに

「この子は情報の処理の仕方がちょっと個性的なんだな…」

ということに気づきました。

起きた出来事を、時系列に順序立てて整理するのが苦手だったのです。

本人は「起きたことをそのまま主張している」つもりで、嘘をついているという意識はなかったのです。


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3.お母さんのこんな心がけで嘘やごまかしが落ち着きます

小学生の頃は宿題がないと言い張っていた息子も、私が息子への対応を変えることで今では嘘をついたり、ごまかすようなことはなくなりました。

私がどのように対応を変えていったのかをお伝えします。

♦日常の関わり合いの中で、自己肯定感を上げる

まずガミガミ言うのをやめて、息子のできているところに目を向けてみました。

そしてほんの少しのことでも言葉にして褒めたり、息子のどんな話も耳を傾けて聴き、話してくれたことを受けとめるようにしました。

そうすると息子の自己肯定感が上がってきて落ち着きはじめたのです。

発達障害・グレーゾーンのお子さんの嘘やごまかしが多いことが気になったら、それを注意して叱り続けるのではなく、普段から当たり前のことでもしっかり褒めてお子さんを認めてあげることが大切です。

 

♦嘘と決めつけずに子どもの話を聴く

友達とのトラブルが起こったときは、子どもが話したことを「嘘」と決めつけずに子ども自身はどう感じたのか、どう捉えたのかを聞くように心がけました。

良い・悪いという大人目線で語るのではなく

「そっかー、そう感じたんだね。それで?ほかには?」

と子どもが思ったこと、感じたことを引き出す問いかけをして話を聴いてあげましょう。

たくさん話を聴いてあげてお子さんの気持ちが落ち着いた時に、

「実は、相手はこんなつもりだったみたいだよ…」と少しずつ「いろんな見方がある」ということを教えてあげるのがポイントです。

ガミガミ言い合う親子関係ではこの「教える」という関係性が成立しにくくなります。

発達の特性が影響する部分は時間がかかることもありますが、適切な対応をすることでお子さんそれぞれのペースで少しずつ変わっていきます。

まずは、お子さんのできていることに目を向けて明るいコミュニケーションを心がけてみてくださいね。

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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